作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 今月の京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集DXは『美女と液体人間』『狼の紋章』の2本立て。いわゆる変身人間シリーズである。と、前置きをすっ飛ばしてたまには普通に書いてみる。どこが怪獣やねん、と言われますが、きちんと怪獣図鑑にも載ってるので大丈夫だ。
『美女と液体人間』は東宝変身人間シリーズの第一弾。このあと、電送人間、ガス人間と続き、東宝ライフラインシリーズなんて呼ばれてます。ギャング団の抗争に忍び寄る怪しい影、原爆実験の影響で意思を持つ液体と変異した人間が雨の街をうごめく。
どちらかといえば暗黒街シリーズにSFテイストを盛り込んだ作品。だから、肝心の液体人間がなかなか姿を見せない。現れてもほんの少しだけ、人間のような姿を見せるだけで、後はスライム状になって移動している。しかし、ここでも『ゴジラ』から綿々と続く核の恐怖を描いてる。難破船の甲板にぬーっと、全身を発光させて立つ液体人間の群れは、怪談じみてて、不気味である。しかし、何度見てもあの液体人間は誰が変異したものなのか分からない。難破船の乗員だったのか、ギャングの一人だったのか、最後に立っているのは悪党の佐藤允なのか。
築地の河川を封鎖し、ガソリンで液体人間を焼き殺す豪快な作戦は成功、劇中では全滅した、と言ってたけど、あの難破船にはまだ数体残っているんじゃないか? 『マタンゴ』のように、あの船は、新しい犠牲者が来るのを待つように、波間に漂ってるかもしれない。 昭和30年代はトランクいっぱいの五千円が大金だったり、東京もまだ舗装されていない道路が多いとか、そんな発見もある映画。 『狼の紋章』は突然変異的に生み出された変身人間の亜種、というか、怪奇路線、SF路線の新機軸、はたまた異色の青春映画として打ち出されたのだろうか。とにかく『異色』である。
平井和正の原作をきわめて忠実に映像化。だから、アクションもののカタルシスはほとんどない。狼の血族、犬神明は不良たちの執拗な攻撃にもじっと耐える。自分が動けば事が大きくなるのを知っているからだ。しかし、それを良しとしない学園のボス、羽黒。 犬神明と女教師青鹿の交流を軸に、物語は徐々に凄惨な状況に……とはいえ、時折挟まれるシュールでアバンギャルドな映像表現。球場を借り切っての生徒集会、なだれ込むヘルメット姿の不良グループ、まるで学園闘争である。そこに流れるのは、ブラスバンドの奏でる愉快な楽曲と、黙々と体を動かす応援団。あるいは、犬神明の住むマンションのドアを開けると、そこは大草原。見ていて途中でこれ、ATGか? と思ったりした。 そして、これが映画デビューの松田優作。日本刀一本で登校、いつの間にかぬぼーとっ立っていて犬神明を敵視し、死闘にもつれ込む。女教師に対して行われる執拗な投げ技、そして褌。優作が大まじめにやればやるほど、どこかおかしい。音楽が真鍋理一郎だから、ヌボーっと立つ優作が一瞬ヘドラに見える。 東宝映画の歴史の中で、突然現れた変種、という意味では『狼の紋章』は『ゴジラ対ヘドラ』に似たテイストを感じる。後続を作らない、異形の映画、これはのちの『HOUSE』にも通じるのではないのかな、と思ったり。 そして、新怪獣ガサキングα、登場 PR |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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