作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 最近、家でくつろいでいると、体のあちこちがチクチクすることがあります。よく見ると、アリがはい回っていることがよくアリます。掃除はきちんとしないといけませんね。
ということで『アントマン』です。もう公開からずいぶん経つので、スルーしかけていた。もういいかな……。ピクセルも見たかったな……。子供らは自分たちの遊びで忙しい。でも聞いてみようか? すると『行く』とのこと。じゃあ、時間作って見に行くか。
前評判というのは恐ろしいもので、いくらネットで『面白い!』と言われても自分の中では『そうかな?』と思うことがよくアリます。いや、面白いことは面白いけど、そこまで熱狂するほどのことか? 俺の見方が間違っているのか? いやいや、そこまで他人に合わせなくてもいいんじゃないのか? 例えば前回の『進撃の巨人後編』なんか、ネットではクソミソに言われてましたが、見てみると、それほどでもない、それどころか面白く鑑賞できた。結局は自分の目で実際に見てみる、ということが大事なんですね。
で、『アントマン』ですが、これはもう、ネットの評判なんかどうでもよくって、本当に面白かったよ! いママで何本ヒーロー誕生の瞬間を見てきました。正直『またかよ』と思うこともありました。でも、飽きない、飽きさせない。今回もそんな内容でした。
最初は『そんな小さいヒーロー受けるの?』と思ってましたが、そんな不安はあっという間に吹き飛んでしまいました。
娘との関係を取り戻したい、さえないオッサンの物語です。盗みに入った家でヒーロースーツを見つけてしまったがために、とある事件に巻き込まれるんです。誰でもよかったかもしれない、でも段々彼でないといけなくなってくる構成の上手さ。
ヒーロー映画でありながら、軽妙な犯罪映画の雰囲気、そしてほんの少し昆虫パニック映画の様子も入っているけど、それをさらりと処理する演出の妙。 ミクロの世界の巨大感、縮小、拡大を繰り返す斬新な、アントマンならではのアクション。そのスーツはフルフェイスの強化服で、日本のヒーローっぽく、馴染みやすい。しかもベルトのバックルにあれを何するところは最近の仮面ライダーのようでもある。 ともかく、アリがうわーと来て仲良くなって、ヤクルトがドン、と落ちたり、トーマスがデデーンとなって、とにかく軽妙にコミカルに描いているから後半になって『ああ、悪役いるんだ?』という気分にさせられる。作品も増えて、世界観も全体のまとまりも色々と好き勝手出来なくなりつつあるマーベル映画だけど、実にのびのびとやっております。
主人公と開発者、それぞれの父と娘の物語でもあるので、娘のいるお父さんは必見。果たして自分は娘にとってヒーローになっているのか?
アベンジャーズとの関連性も描かれてますが取ってつけた感じも無きにしも非ずで、まるで夏のライダー映画における、次期ライダーが顔見せ程度にアクションする展開を思わせる感じ。
とにかく軽妙に、ヒーロー映画ってこれぐらいの塩梅でちょうどいいよな、と思わせてくれる作品。面白すぎたので、帰り道にスーパーでお菓子買って、家でビールとアイスと一緒に平らげてしまった。でもこれからマーベル映画はどんどん広がっていくんだろうな。それでもできるだけ追いかけたいけど。 前評判もネットの評判もどうでもいい、『これは本当に面白い!』と思えるものに出会い、幸せな気分であります。明日は仕事だけど、何とかやって行けそうです。
PR なんだかんだで仕事が入っており、机の前に座ることが多くなったような。それはそれでいいことです。ただ、世間に名が知れ渡る仕事ではなく、深く静かに潜行しております。
で、仕事に行き詰った時、ひと段落就いた時、逃げだしたくなった時、レイトショーで映画館に逃げ込んでました。それが先週の話なので、何をいまさら、という気はしないでもないですが、見た映画の感想だけはちゃんとのっけようと思いますので。
まずは『進撃の巨人・エンドオブザワールド』。これを見る前にBSでメイキング番組をやっていて、アナログの特撮の底力、無限の可能性を見たわけです。それで、俄然見たくなったという次第。
前編はあれやこれやと文句もありましたが、それらが全部削げ落ちてしまったような後編は実に見やすいものでありました。ここに来て、ようやく怪獣映画のテイストを味わえたこと、ごちゃごちゃしたお話が一気に目的へ向かってひた走るシンプルさがよかったのかもしれないです。鎧の巨人はまんまガイラだし、変身者の関係性を考えるとここで『サンダ対ガイラ』を持ってきたような。
そして何より、後半で突如爆発する國村隼の怪演! 映画はどんな見方をしてもいいと思っているので、國村隼だけを見て、國村隼を評価する、というのもありではないかと。とにかくすさまじい國村隼を見た、そして何も残らなかった。
そしてその翌々日に『キングスマン』。古き良きスパイ映画の香りを今風にアレンジ。でもそこはマシュー・ボーン監督なので、いつも通りの少年少女バイオレンスが繰り広げられるのです。指導者たる狂った大人からバトンを渡されるのも、いつもの感じですな。
古色然としたスーツ姿のスパイ集団に対抗するのはIT長者で今風のオッサン。とにかく軽い、サミュエルLジャクソン。ディナーはシャンパンにマクドだ。
R指定を食らうほどのバイオレンス描写があるものの、それを逆手にとってクライマックスではバカバカしくも美しい表現で処理。陰惨さを感じさせないけど、そこまでやってもいい、という作風だからよし。
そしてなによりも、悪玉の側近、両足が凶器の義足というガゼル姉さんにこの映画は持っていかれてしまう。
過去、義手が凶器になってる悪役は数多くいたが、義足が武器、というのはいなかった。最近のアスリート仕様の機能を重視したデザインと、CGががそれを可能にしたのか、実にかっこよく、舞うように、踊るように人間を両断する。
ラストはあっけない感じがしたのでもっとバカバカしくやってもいいと思ったけど、細かいことになるので気にしない。
オープニングのクレジットは『惑星大戦争』に匹敵するカッコよさでもあります。
と、映画の感想を書けるぐらいには余裕が出てきたのですが、またぞろ潜行しないといけに気がします。そして来週16日20時からは放送されないババジラジオが。
皆さん、振るってお便りください。読みますが放送しません。
http://tdcast.exblog.jp/21697867/
誰だ、シルバーウィークなんか作った奴は、終日はちょぼちょぼとやって来るからいいんだよ!
ということでして、今月も京都みなみ会館・超大怪獣大得脱大全集がやってまいりました。今回は『モスラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』の言語学者・中条真一サーガと行く予定だったのですが、色々あって『東京SOS』は『ゴジラ×メカゴジラ』にチェンジ! いずれもしてもゴジラが見れるからいいや、それにこの二本もきちんと世界観が繋がってるわけだしね。
今回も子供連れで挑んだわけですが、モスラ好きな娘はいいとして長男が『ゴジラの負ける映画は見たくない』というこだわりぶり。なので、一本目を見た後、ロビーで待っておりました。キャスト社さん、みなみ会館さんのお気遣いをことごとく断るその姿勢は頑固、というより『武士か、お前は』だったそうです。ご迷惑をおかけしました。
『モスラ』はややフィルムが退色しているものの、その方が古き良き昭和の映画、という感じがして別に違和感ありませんでした。コメディアン、フランキー堺や人気絶頂のアイドルザ・ピーナッツを起用してのファミリー層を狙ったファンタジックな怪獣映画として名高いのですが、どんな攻撃にもびくともせず、小美人を求めひたすら進撃を続けるモスラは怖い。小美人のテレパシーを遮断すれば諦めてくれるのでは、と思ったものの、今度は連絡を待つかのごとくひたすら進む、そして成虫になればひたすら飛び回る。周りの迷惑顧みず、一途な島の守り神である。 しかし、あの有名な歌と東京タワーをへし折ったことで、映画を見てなくても知名度だけは抜群に高い怪獣である。ワイド画面に映える極彩色の翼に青空、洋上を進むモスラを攻撃する際にふわっと浮かぶ虹は幻想的。一方、華やかな小美人ショーの一方で、その歌に合わせて『大きな不幸』であるモスラが孵化していくというじんわりした恐怖と、東京タワーに繭を張るモスラのバックで吠え続ける犬の声という生々しさ。 コミカルなフランキーに片言のジェリー伊藤のおかしさ、東宝怪獣初、子供が主役クラスにいるのも、ファミリー層を狙ったためか。もう50年以上前の映画なのに、平成生まれの子供らを魅了するってすごいなあ、名作は色あせないんですよ、フィルムは色あせてたけど。 そして『ゴジラ×メカゴジラ』は、昭和29年以来ゴジラの出現しなかったけど、他の怪獣は出現した世界なので、『モスラ』も過去の事件としてくっきりはっきりした映像でちらりと再登場、ついでにガイラ、初代ゴジラも登場する大盤振る舞い。モスラ事件の際に活躍した原子熱線砲がガイラ戦においてメーサー殺獣光線車として発展、そして、最大最強の対獣兵器としてメカゴジラが開発されることになる……。 そんなオタクの妄想のような世界観をきちんと映像で見せてくれた手塚監督にはただただ感謝であります。 冒頭の台風の中出現するゴジラの猛威から、二度にわたるメカゴジラ(機龍)の対決を、ケレン味たっぷりに演出してくれていて、飽きさせません。 そういえば『モスラ』も台風から物語が始まるので、台風繋がりでもあるし、細かく言えばネズミ繋がりの二本でもあります。 機龍はゴジラの骨格から作られたサイボーグなので、ゴジラからすれば『久々に友達に会いに行ったら、すごく派手な格好になっていたので驚いていたら、攻撃された』ことになるのではないか? そりゃ驚くし、熱線も吐きたくなるってものだ。 そして『東京SOS』は来月のリベンジ上映会へ……そう、10月は怒涛の三本立てになるのです。
思いがけず機龍シリーズが見れる歓び。ハプニング転じてサプライズであります。
翌日、娘は『東京SOS』ではなく昨日見たモスラをもう一度DVDで見るのでした。
今更先週末の話をしても、と思われるでしょうが、映画を見たので、手短に書く。
時代劇映画が激減した70年代後半、いっちょやったるで、とばかりに東映がぶちあげた大作時代劇。角川映画の台頭で、邦画も一本立て興業に変わりつつあるさ中の公開、このあと、松竹も五社英雄で『雲霧仁左衛門』『闇の狩人』とオールスター時代劇大作を発表。東宝は超大作『影武者』が控えていた、そんなころ。
深作欣二は将軍家の跡目争いをまるでヤクザのそれのようにして描く。暗殺、待ち伏せ、駆け引き、恫喝……人間のやることはスケールの大小こそあれど、一緒なんですな。
実際のところ、陰謀を張り巡らしていたのは柳生但馬守ただ一人、機械仕掛けのような萬屋錦之助のカクカクして大げさな演技はラストで爆発する。
松方弘樹は『ほひょひょひょ』、成田三樹夫は『ハーーーー―』、そして千葉真一は『ンニィヨス!』と奇声人間大集合でもあった。
そして翌日は恒例『第五回権威なき怪獣映画クイズ王決定戦』。いつもお世話になっている寝屋川キャスト社にぎゅうぎゅうに詰められた観客40人! 狂ってる!
今年は知識よりもとにかく絵を描き、歌い、そして踊ることが多かったような。そんなわけで誰が優勝しようがしまいがどうでもい、まさに『権威なき』イベントである。
第二部の最近の怪獣事情について語るイベントまで含めると、約9時間近くの長丁場。登壇者もだけど、お客さんにも拷問のようなイベントだったのでは、と思うのです
会場でもらったり、くじで当てたものたち。いつもの寝屋川だ。
疲れにつかれ、そして仕事も残っていたので、更新が遅れた、という次第。 今週は子供らの夏休みの宿題の追い上げと自分の仕事のあれこれに追い回される毎日でした。
そして……。週末、何とかやり終えて恒例のみなみ会館へ。とはいえ、前日は寝屋川怪獣談話室に家族そろってお邪魔して『けいちゃん』のタコ焼きでお腹いっぱいになったのですが。
みなみ会館、超大怪獣大特撮大全集も後半戦に突入。『ゴジラ対ヘドラ』『ガメラ対深海怪獣ジグラ』という、夏らしい、海にちなんだ怪獣二本立て。とはいえ、公害ブームが生んだ映画ですので、汚れた海ばかり出てきます。
京都に向かう途中で大豪雨に見舞われましたが、これもまたヘドラらしいや、と思いました。
『ガメラ対深海怪獣ジグラ』は旧大映最後のガメラ映画。今見ると、うーん、予算的にもあれで、あれとかこれとか見せたいところあるけど、外したのかなあ、と思う個所があったり。鴨川シ―ワールドとタイアップしてるので部隊がそこから動かなかったり。 そのくせ、シ―ワールドにびっしりとマスコミ関係者と防衛軍がひしめいてるのは、すでにジグラによってマグニチュード13の大地震で東京が壊滅したからであり、みんな避難してきたのではないか、と好意的に解釈したり。
今回のガメラは正攻法な戦いが多いなあ、と思ったり。トンチのきいた逆転劇がなく、一度倒されても落雷で甦るなんて。必死の思いでバチスカーフに乗ってガメラを調べてた人間の立場は?
これ以降もガメラは作り続けるつもりだったようだが、なんとなく終末の匂いを漂わせる一本。 ジグラ星人に操られる女X1号の丸顔で子供に翻弄されまくる姿はあれだけど、お尻がよかったなあ、と大人目線で思うのです。
あと、鴨川の沖にぴょこんと突き出したガメラの足がいい。フィギュアでほしいところ。
あと劇中で子供らがしきりに『ジュースが飲みたいわぁ』と言ってるのだが、映画が終わるとリアルでせがまれる事態。 『ゴジラ対ヘドラ』もまた同年公開、映画界斜陽の影響を受けてはいるものの、何とか頑張っている様子がうかがえる。徹底的に汚く、おぞましく、久々に怪獣の恐ろしさを描く一本。人間
によって生み出された、自分の分身のようなヘドラを許すことができないゴジラの執念。 そんな二匹の対決をただ傍観し、あるいはヘドロに飲まれ死んでいくしかない人類。
ただ、巨大高熱板というアイデアを出すものの、生かしきれない自衛隊。
そういや、大怪獣の猛威に、人類がアイデアひねって立ち向かい、どうにもならないときにヒーロー役の怪獣がやって来るのは、ガメラ映画のパターンだ。だから、ゴジラも今回限り、空を飛ぶ。 ヘドラの脅威は去ったが、人間が海を汚し続ける限り、第二、第三のヘドラはやってくる。その時果たしてゴジラは来るのだろうか。
しかし、ヘドラは来ず、ゴジラは年一本のペースで派手な宇宙怪獣たちと戦いを続けることになる。
映画が始まる前から娘が呪文のように『くじ、くじ』と言っていたので、恒例の怪獣くじを引かせてみると相変わらずの強運。
『怪獣総進撃』『ゴジラファイナルウォーズ』の、怪獣一杯のグッズが当たった。『総進撃』海外版DVDはオリジナルのイラストジャケがかっこいい。ただ子供ら的には『なぜろくに活躍もしないバラゴンが?』とのこと。 一方、息子は三回やっても『はずれ』というあたりくじを引く。外れてもブロマイドもらえるからね。 入場者特典はヘドラ幼体。オタマジャクシだらけである。 さらにプレゼントで頂いた『仁義なき戦い』Tシャツ。『柳生一族の陰謀』『ガンマ第三号』と、今秋、みなみ会館では深作欣二作品の上映があるので、覚えていたら着ていこう。 寝屋川で、そして京都で大学時代の湯人に出会うという奇跡。これもまた怪獣とそれに怪談、二つの『怪』が結ぶ縁なのかもしれない。 そして、夏が終わる。 |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
カレンダー
最新TB
最新CM
[07/16 JosueBix]
[07/03 FloydLef]
[06/30 JosueBix]
[06/06 DarrenVoity]
[05/28 GerardHAILS]
最新記事
(03/01)
(02/25)
(02/11)
(01/12)
(01/05)
ブログ内検索
アクセス解析
|