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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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ちょっと人と会うことになりまして。どこかで食事を、ということになり、先方が提案してくれたのが、かねてより噂のある、難波の怪獣酒場へ。すごかった。

 



   



入口にカネゴン、下足箱は怪獣の足形というこだわり。店内には怪獣ソフビや怪獣ポスター等々。とにかく飽きさせない作り。



座敷には大壁画。ふすまには怪獣シルエット。






カネゴンカレーを注文。

こちら、エースキラーのカクテルとか。メニューも怪獣に沿ったものになっております。


トイレも凝ってる。



壁面の宇宙人たち。



カネゴンビリケンと、タバコ屋のメフィラス。昭和の街並みを模した店内にちりばめた怪獣要素。モニターでは怪獣が勝利する映像しか流さないこだわりぶり。また行ってみたい、そう思えるお店でした




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 今日は久々の寒の戻りで寒くなるとのこと。じゃあ、寒い場所が舞台の『ヘイトフルエイト』でも見に行こうと思った次第。まあ、ファーストデーだったし、タランティーノの新作だし。その割にはあまり話題に上らない。



 南北戦争後のアメリカ、吹雪舞う一軒の商家に集まる、訳アリの男女8人。吹雪がやむまでシチュー喰ったりだらだら喋ってりゃいいものを、やはり、事件は起こってしまう。
 『ジャンゴ』に続く西部劇。全員ウソつきの密室ミステリー、なんて宣伝では謳ってたけど、一番の嘘つきはこの宣伝だろう。だってタランティーノ映画ですよ、どこに物語が転がるか分からない危ういお話ばかり。今回もミステリーで終わるかどうか、である。



 タランティーノ映画はいい感じに期待を裏切ってくれる。期待しちゃいけない映画監督。だから、気になる。勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪な作品だらけである。誰がどこで果てようが、生き延びようがお構いなし。毎回『思ってたんと違う!』と思ってしまう。だけど、そこがタランティーノなんだと思う。



 70ミリで撮られた大作ウェスタンであり、ミステリー。と見せかけて実はいつものようにだらだら喋って、ドバドバ血が流れる。上映時間がドンドン長くなるのは、おしゃべりが長いからだ。



 だから、見ている方も逆に安心できる。いい奴なんていないから、どう転がってもいい。もう好きにしてくれ、という感じである。


 吹雪舞う雪山をとらえたショットは見事であり、雪山とウェスタンというだけで『殺しが静かにやって来る』を思い出す。でも、そんな連想はもう陳腐なものなのかもしれない。どっしりと、時代考証をきちんと踏まえて大ぼらを吹く作風には、かつての引用しまくる元ビデオ店員の面影はない。じゃあ何が残ったかといえば、いつものごとくだらだら続く会話である。


 音楽はエンニオ・モリコーネ。珍しくオリジナル曲を多用。マカロニ風な、サスペンス風なドスのきいたサウンドを聞かせてくれる。これって怪獣マニアが映画監督になって、伊福部音楽を使いたがるのと根本的に変わらない。


 しかし、ウェスタンである出てくる重機、意匠が見事。ブーツが床板を踏むギシ、ギシという音、拍車のカラカラ回る音、コルトをテーブルにゴトン、と置く音。それだけでもああ、西部劇なんだなあ、と思ってしまう。 



 もちろんドンパチもあるけど、いつも通りにアクションに凝らない。大事なのはその後の死体描写だったりする。R18指定を受けたのも、血まみれ描写が多いことからだろうか。



 誰が敵で誰が味方かわからない状況の中、お、と思ったりする部分もあり。ただだらだら喋ってるだけではないんだな、と思わせる。でもミステリーじゃない。



 規模が大きかろうが小さかろうが、過去だろうが未来だろうが、どこで何を撮ってもタランティーノはいつも通りタランティーノだった。それを再確認できるような映画だった。



 

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 今月の京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集DXは『美女と液体人間』『狼の紋章』の2本立て。いわゆる変身人間シリーズである。と、前置きをすっ飛ばしてたまには普通に書いてみる。どこが怪獣やねん、と言われますが、きちんと怪獣図鑑にも載ってるので大丈夫だ。


 『美女と液体人間』は東宝変身人間シリーズの第一弾。このあと、電送人間、ガス人間と続き、東宝ライフラインシリーズなんて呼ばれてます。ギャング団の抗争に忍び寄る怪しい影、原爆実験の影響で意思を持つ液体と変異した人間が雨の街をうごめく。


 どちらかといえば暗黒街シリーズにSFテイストを盛り込んだ作品。だから、肝心の液体人間がなかなか姿を見せない。現れてもほんの少しだけ、人間のような姿を見せるだけで、後はスライム状になって移動している。しかし、ここでも『ゴジラ』から綿々と続く核の恐怖を描いてる。難破船の甲板にぬーっと、全身を発光させて立つ液体人間の群れは、怪談じみてて、不気味である。しかし、何度見てもあの液体人間は誰が変異したものなのか分からない。難破船の乗員だったのか、ギャングの一人だったのか、最後に立っているのは悪党の佐藤允なのか。


 築地の河川を封鎖し、ガソリンで液体人間を焼き殺す豪快な作戦は成功、劇中では全滅した、と言ってたけど、あの難破船にはまだ数体残っているんじゃないか?


 『マタンゴ』のように、あの船は、新しい犠牲者が来るのを待つように、波間に漂ってるかもしれない。


 昭和30年代はトランクいっぱいの五千円が大金だったり、東京もまだ舗装されていない道路が多いとか、そんな発見もある映画。



 『狼の紋章』は突然変異的に生み出された変身人間の亜種、というか、怪奇路線、SF路線の新機軸、はたまた異色の青春映画として打ち出されたのだろうか。とにかく『異色』である。


 平井和正の原作をきわめて忠実に映像化。だから、アクションもののカタルシスはほとんどない。狼の血族、犬神明は不良たちの執拗な攻撃にもじっと耐える。自分が動けば事が大きくなるのを知っているからだ。しかし、それを良しとしない学園のボス、羽黒。


 犬神明と女教師青鹿の交流を軸に、物語は徐々に凄惨な状況に……とはいえ、時折挟まれるシュールでアバンギャルドな映像表現。球場を借り切っての生徒集会、なだれ込むヘルメット姿の不良グループ、まるで学園闘争である。そこに流れるのは、ブラスバンドの奏でる愉快な楽曲と、黙々と体を動かす応援団。あるいは、犬神明の住むマンションのドアを開けると、そこは大草原。見ていて途中でこれ、ATGか? と思ったりした。


 そして、これが映画デビューの松田優作。日本刀一本で登校、いつの間にかぬぼーとっ立っていて犬神明を敵視し、死闘にもつれ込む。女教師に対して行われる執拗な投げ技、そして褌。優作が大まじめにやればやるほど、どこかおかしい。音楽が真鍋理一郎だから、ヌボーっと立つ優作が一瞬ヘドラに見える。


 東宝映画の歴史の中で、突然現れた変種、という意味では『狼の紋章』は『ゴジラ対ヘドラ』に似たテイストを感じる。後続を作らない、異形の映画、これはのちの『HOUSE』にも通じるのではないのかな、と思ったり。


 変だけど、どこか気になる映画。『液体人間』と同じく、70年代のファッションや付属が垣間見える映画でもある。
 
 そして、新怪獣ガサキングα、登場

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 先週は仕事がぎゅうぎゅう詰めだったのに、今週はぽかんと空いてしまった。そんなときは映画館に行こう、と『オデッセイ』を見る。


 過去から未来、そして大阪から宇宙まで、とにかく縦横無尽に大作を撮り続ける、宇宙服とエアロックを撮らせれば世界一のリドリースコット監督作品。


 火星に一人残された男、果たして彼は生きて地球に帰れるのか? というのが大まかなあらすじ。孤島のサバイバルならいざ知らず、火星となると勝手が違う。


 これがもう、見事に前向き。主人公は植物学者であるスキルを利用し、食糧確保のため、水を作って畑を耕す。そして何とか地球への通信を試みる。絶望の中でも決してあきらめない、ダサいディスコミュージックを聞きながら、何とか生き延びようと奮闘する。地球側もただ黙って見ているだけじゃない。NASAをはじめ様々な立場の人間が火星に残った一人のために策を講じる。

 
 とにかく、みんなが一つの目標に向かって邁進する様子が小気味よく描かれる。『プロメテウス』のことはもう忘れた。火星の風景が実に自然で、つい『ロケが大変そう』と思ってしまった。


 それとイモ繋がりで『21エモン』最終回も思い出す。あれも宇宙の果てでサバイバルするお話だった。

 
 最近は年に1本、面白い宇宙映画が上映されてるなあ。
 今回は手短に書きましたけど、これは見て損のない映画でした。知恵を振り絞って窮地を脱する様子は、大人にも子供にも分かりやすく、面白いのではないか、と思う。
 

 
 火星でのことを考えれば、と思い、俺も今日の昼飯は質素に済ませた。イモじゃなかったけど。



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 そう、あれで終わりではなかった。今年も京都みなみ会館に怪獣は来るのです。『超大怪獣大特撮大全集DX』として、やってきたのです。



 魅力的なラインナップは客としては楽しいけど、毎月新聞を書く身にはつらいもの、今年もうろ覚えフル出力で挑まないといけないのです。


 その第1弾は『ゴジラ』『ゴジラ2000』の、節目のゴジラ2本立て。どちらも『うーん』となる作品ですが、これがあったからこそ後の平成シリーズ、ミレニアムシリーズがあったのです。ゴジラ2本立てはこの特集上映が初めて。



 いつものように子供らを乗せ、京都へ。いつもより少し早めの上映開始時間に、ゆっくりする暇もなく上映開始。ブックオフ寄れなかったなあ。


 原点回帰に濃霧、原発、高層ビルからの脱出、新宿での対決と共通する箇所の多い2本。長い眠りから覚めたゴジラはいつもどこか所在なしげ。『2000』のゴジラはまあ、東海村でUFOにやられたので、その報復に東京にやって来るのはいいとして、84ゴジラは、なぜ東京にやってきたのか、ソ連原潜と静岡の原発襲って満腹のはずなのに、東京にやって来る。

 それはもう『ゴジラだから』としか言いようがない。復活するにはゴジラらしく、東京で暴れないと。役目を終えれば町を焼き払うなり、人間の策にかかってもいい。また復活するんだから。まるで旧約聖書にある、ソドムの街を焼き払った神の怒りのようでもあるけど、この頃は制作者側もゴジラを神の使者として描きたかったんじゃない? と思う節も見られる。怪獣か、神か? こっちとしては怪獣ゴジラが見たいところ。


 84ゴジラは、物語中盤からゴジラを倒す算段を立てるというのが、実は異例。思い付きとか突然の新兵器ではなく、とに泣く三原山に叩き落すことに向かって物語が進んでいく。総理大臣を実質の主役にし、閣僚の会議シーンが多いので、これは災害パニック映画の延長にあるともみられる。この映画を見た娘が『ゴジラは落とし穴に落ちて死んだ』と言ってた。

 ゴジラ2000は、これこそ人類とゴジラの攻防に絞ってもよかったのでは、と思う1本。しかし、対戦相手がUFOとは、これまた移植。まあ最後の最後で隠し玉的な怪獣オルガは出ますが。自らオルガの口の中に突っ込んでいったのは、再生能力を有するオルガに対し、内部破壊を試みた、という解釈でいいのか。ヌボーっと立ってるだけではない、たまには頭脳プレーもするんですよ。でも、対決が終わってから、所在なしげに町を焼き払う困ったやつ。
 

 色々あったけど、それからの道筋を作った2本。今年復活するゴジラはどうなるのか、そして来月の『美女と液体人間』『狼の紋章』はどうなるのか? 変身人間はエロいということで原稿書かないと、と思う日曜の朝であります


 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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