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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 幼獣奪還作戦そして新たなる空の大怪獣……ではなく空の守りが登場。舞台になるミサキ町は、その名の通り、大阪の岬町がモデルです。



 国連軍基地になっている遊園地跡というのはみさき公園のことです、勝手に壊してすみません。戦車のことを書けばいいやと思ったら、海、空の軍事事情も調べなくなってしまったのも今はいい思い出。
 海辺の町に軍が介入してドタバタというのはスピルバーグの『1941』が心のどこかに残っていたからだと思います。今頃気づいたのか。


 花冷えでカクン、と気温が下がった週末。娘との約束で『アナと雪の女王』を見に行く。娘はすでに一度見ているのだが、すっかりハマってしまったようで『また見たい』とのこと。好きな映画を何度も見るのは悪い事じゃない。それに娘が言わなければスルーしそうな映画だけに、見ておこうと思った。面白かったので、ネタバレが入ってます。
 
 
 さすがディズニー、CGに移行してからもその背景と簡略化しつつも細やかなキャラクターの表情は圧巻である。それにこの作品はかなり革新的でもある。それがヒットにつながったのかどうかはわからないが、従来の『魔法とお姫様』のパターンを守りつつも、かなり大胆なことをやっている。




 
 お話自体は、雪や氷を自由に操る魔法を持ったが故、山に引きこもったエルサと、それを引きつれるために奮戦する妹アナの物語である。ディズニにーしては珍しく、というか初のダブルヒロインである。



 幼いころ、魔法を持つエルサとアナは同じ城に住みつつも、離れて暮らしていた。それが戴冠式のために城を開放し、自由を満喫するアナと、山に逃げて初めて自分の能力を隠すことなく生きようと決意するエルサ、二人の『解放』の物語であるな、と思った。
大ヒット曲『LET IT GO』を唄いつつ、氷の宮殿を作るエルサの表情は明るく、自信に満ちている。



 劇中、アナは真実の愛を求めなければ死んでしまうことになる。彼女と行動を共にしていた純朴な青年クリストフか、またはアナと婚約した他国の王子、ハンスか。
 ここでも、魔法を解かなければならないのは生まれつき能力を持つエルサではなく、アナであるという点が新しい。その『真実の愛』を求める相手もまた、エルサである。



 異性との愛ではなく、姉妹愛。ここで従来の『魔法を解くのは王子様』というパターンを打ち破る。『お姫様を救うのもまたお姫様』である。



 そして、エルサの能力はそのままでお話が終わる。魔法は解けない。魔法を自分のものとして、生きていくのである。魔王が解けておしまい、というパターンをこれまた破っている。


 
 ここで女性の自立性が云々というつもりはなく、そんな深く読まなくとも、十分楽しめるディズニー作品だった。ディズニー映画におなじみのコメディリリーフ、雪だるまのオラフも楽しいし、エルサが作った氷の怪物との攻防はどこか『キング・コング』を思わせる。


 
 主題歌『LET IT GO』は『ありのままに』と訳されているが、別の言い方をすれば『これでいいのだ』。バカボンがアナ、バカボンパパをエルサに置き換えてみれば、結構違和感がない。と、思う。要は『真夏にスケートをするのだ』のお話なのである。


 
 前情報がなかったが、本編の前に流れた短編『ミッキーのミニー救出作戦』は今以上に可愛げのかけらもなかった初期のミッキー映画のリバイバルかと思いきや、古いフィルムとCGの合成という面白い構成。まるで手塚治虫の実験アニメを見ているようだった。
 




 映画を見て外に出ると、ジャストタイミングで雪が降って……いればよかったのだが、雨だった。しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。娘と歩く冥府魔道。この子はこの次、何の映画が見たいと言うのか、楽しみである。



 もうプリキュアはいいんだって、残念

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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