作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 山は段々と寒くなってきております。月が変わり、いよいよ石油ストーブをつけることになりました。ちなみにストーブも炬燵も、前の住人さんが残してくれたものです。
夜道を車で走っていると、道端で何やら丸いものがもぞもぞと動いておりました。
猫かな? そう思い車を止めてみてみると、どぶ板の隙間から顔を出した狸でした。不鮮明ですが、山に来て初めて生の狸を見ました。
山の話はここまで。
基本的に、映画の感想文は劇場で見たものが多いのですが、今回は微妙に複雑な経緯がありまして。
『劇場で見ようと思ったら、ソフトで先に見てしまった映画』と申しましょうか、そんな作品のお話。
以前からなんとなく『すげえ!』という評判をネットや雑誌で目にしてきた映画『クロニクル』。いよいよ日本公開! と思ったら東京のみ。ところが、『見たい!』と思ったのは自分だけではなかった。その評判のよさに、拡大公開が決定! やった、これで見れるぞ、と思いつつも自分は原稿やらなんやらで、なかなか時間が取れず。
ようやく時間が取れそうなその時、気になってソフトの情報を見てみた。アメリカでは二年前に公開しているのでソフトが出ているはず。とはいえ、ソフト化されてるとはいえ、日本語対応はしていないだろう、あくまでもチェック、チェックね。と思ったら、イギリス版はばっちり日本語対応していた、字幕はもちろん、吹き替え付きだ。しかもアマゾンでも取り扱ってるし。しかし、劇場は一律1000円、まず劇場で見てからソフト購入を考えるべきでは?あ、オークションにも数点出てるな、これは安いぞ……。
落札してもた。
そうこうしているうちに結局時間は取れなかったので結果的によしとしました。チョイ複雑な気分ですが。
そして、届いた『クロニクル』を見る。さてどんなものか……。
イギリス版のジャケットは浮遊する人物がぼやけた感じで写っており、実に謎めいて見える。
映画はいわゆるモキュメンタリー、疑似ドキュメンタリーの体裁をとっております。主人公の少年がビデオカメラを買って日常を延々と撮影しています。お母さんは病気で寝たきり、お父さんは無職で酒びたり、学校ではいじめられ……そんな悲惨な日常。彼がなぜそんな日常をビデオに収めようと思ったのか、撮影して世間に知らせたかったからか、日記代わりなのか? その辺は説明されていません。
そんな少年がある日、ひょんなこと(実はものすごいことなんだが、そこはさらっと処理)で超能力を身に着けてしまう。その現場に居合わせた二人を含めて、徐々にその能力をコントロールし、高めていく……。
初めはボールを止めたり、スカートめくったりといういたずらレベルの能力の使い道が、やがて自分をコントロールして飛行能力や強大な念動力へと変わっていく。
やったぜ、これでみんなで南の島まで旅行に行けるぜ! なんてはしゃいでいたのですが、やがて仲間の間に亀裂が入り、能力をもってしても何もできない現実に嫌気がさし、主人公は次第に荒れ、その力を誤った方向へと使用していく。
その様子を主人公のカメラがあるいは途中で知り合った女の子のカメラ、そして防犯カメラ、車載カメラなどの映像で綴っていく。『常に誰かに見られている』のだ。
現実に対し、能力を爆発させる主人公に『キャリー』を、そして初めは楽しく能力を使っていたのが、そのせいで状況が悲惨になるさまは『X-MENファーストジェネレーション』を思い出す。
おもろうて、やがて悲しき超能力。カメラは冷徹までに、その様子を捉えていく。
実際、突然超能力を身に着けたら? 世のため人のために使ってヒーローになることもなく、その力を持て余してしまうかもしれない。ビデオによる記録映像という設定が余計に生々しく感じる。
しまった……劇場で見たらよかったと思いつつ、いやそれでもこれは今年のベストに入るおもろい映画だった。超能力ドキュメンタリーというアイデア一発勝負ながら緻密なVFXがものすごく自然に見えて、リアルなウソを演出している。
日本でいえば『厨二病をこじらせる』といったところだろうが、過ぎたる力を持ったものの宿命を、残酷に、そして現実的に描いているのですな。
そして、これを見終わった今週末、来月日本版が出ることを知る。まあ、いいさ。
面白いので、もっと多くの人に見てもらえれば、と思う。
疑似ドキュメンタリーといえば、これまたソフトで見た『トロール・ハンター』も傑作。フィンランドの妖精トロールを醜悪な怪物に設定し、それを狩るハンターとの対決を描く内容。ドキュメント(もどき)の臨場感が怪物映画とマッチしており、しかも出し惜しみせずにトロールが堂々と登場、最後にゃ怪獣サイズの奴が出て来るもんなあ。 PR |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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