作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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怪獣が海からやってきまーす、61式戦車が迎え撃ちまーす。
一度全話配信されたから言うけど、怪獣は、自分の同族、つまり子供を探しに来ます。
そう、これは散々繰り返しサンテレビで放送された『大巨獣ガッパ』にインスパイアされたものだ! もともとガッパ自体ネタ元はイギリスの『怪獣ゴルゴ』だけどね。
ということでスムーズに本題へ。昨日は京都みなみ会館恒例『大怪獣大特撮大全集』第三回『大巨獣ガッパ』『宇宙大怪獣ギララ』 の二本立てに行ってきました。
昭和42年、空前の怪獣ブームのさなかに『よっしゃ、うちもいっちょやったるべ』とばかりに、今まで怪獣映画には無縁な日活、松竹が制作し、見事に続編が作られなかった二本!
そんなことは時代が変わってもよくあることで、自分の例でいうなら『よっしゃここでうちもラノベレーベル出すか』と、今までまるでラノベに縁のなかった出版社がレーベルを……みたいな感じ。というか、まさに今そうじゃん! え、俺ガッパなの?
あるいは今現在、映画館ではマーベルが二本、もうすぐ一本追加それに日本代表の人造人間というヒーロー映画が激突している状態です。その中からどれが見たいか? といわれりゃ知名度のあるヒーローになりますわな。というわけでスパイダーマンが一人勝ちみたいになっております。
その当時も、ギララ、ガッパに加えて『大怪獣空中戦・ガメラ対ギャオス』が同じシーズンに公開!
意欲的だった松竹、日活の怪獣映画はたった一本でガメラに敗北した……と思います。
制作年が同じ、そして松竹、日活唯一の怪獣映画ということで、怪獣図鑑や関連書籍ではガッパ、いや十把一絡げに語られることが多い二本です。
よく『時代の徒花』なんて言われますが、それだけでは収まらない魅力があると思います。時間がずいぶん経った今、再評価する時ではないでしょうか。でも何もないかもしれませんが。
当日はいつものようにバイクでぶらぶら京都まで行こうかと思ったのですが、ポン友ソラノ先生が『フィルムで怪獣が見たいよーン』とメールを送ってくれたので、二人でドライブ。青少年保護条例がなかったら、うちのちびっこも連れていきたいですよ。ごめん、大人ばっかり怪獣映画見て!
さて、映画館に着くと、いつもまっさきにロビーで売られるグッズ類に目を奪われ、そして、怪獣人脈がじわじわと広がっていくのを感じるのです。ついでに持参したソフビを置いてもらう。なぜ映画を見るのにオモチャが必要か? それは今もってわからないが、そういうものなのだ。
ロビーでいろいろ目移りしている間に上映開始。
まずは『大巨獣ガッパ』。画面いっぱいに映る、荒々しい筆書きのタイトルロゴに美樹克彦のパンチの効いた主題歌『♪ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガッパァアー!』は、見る者の心をいやで鷲掴みにしてくれる。
お話は子供を奪われたガッパ夫婦が日本へ観光&破壊にやってくるというもの。以上。
夜の熱海に光るガッパ夫婦の目がうつろで、不気味である。そして『怪獣だったらやっとかないとね』とばかりに破壊される熱海城。そして河口湖、中禅寺湖を経て、東京の工業地帯から羽田へ。やっぱり観光に来てるだろ
特撮は、広大なセットに作られた精巧なミニチュアが圧巻。ラストの広大な羽田空港での親子ガッパ対面シーンもいいし、1カットで飛翔するワイヤーワークも当時としては画期的ではなかったのか。模倣だなんだと言われようが、日活の怪獣映画に対する意気込みの強さがうかがえる。
そして続いては『宇宙大怪獣ギララ』。ガッパの後だとインパクト不足なタイトルロゴ、そして星座のイラストをバックに流れる『♪地球ー僕たちのほしー』といささか気の抜けた主題歌。『ギララのロック』というタイトルだが、ラウンジミュージックのようであり、そのチャカポコした感じが宇宙を想像させる……と思ったのだろうか。
お話は火星探査船に付着した謎の細胞が地球で怪獣になって……というもの。
主人公たちが途中立ち寄る月面基地では『やあいらっしゃい、ここはいいところだよ』と迎えられ、ラウンジで一杯ひっかけながらチークダンス……そして檜風呂。まるで民宿か、地方の旅館である。世にも奇妙な松竹大船調のSF物語が延々続き、見ているうちに『あれ、これ何の映画だっけ?』と思わせる。
そしてやっとのことでギララ登場。イボイボのボディに頭の触角、複眼で宇宙を思わせるデザインはカッコいい。こいつが節操なく暴れまわる。まあ、一応エネルギーを求めて原発やら発電所を襲っているのですが、ちょっとダラダラしてる気がしないでもない。
『遅れた分を取り戻すために頑張って暴れます!』 というギララさんの気持ちはわかるが漠然と街を破壊しているようにしか見えない。これはガッパの『熱海』『羽田』のようなランドマークがないからだと思う。怪獣映画には名所旧跡が不可欠なんだな、と痛感。とはいえ、関東全域を壊滅させたからかなりの実力者。
バカでかい地図を張り出し、脚立に乗って被害状況を張り付ける自衛隊も緊張感があるぞ。
とにかく東宝の『ゴジラ』に追い付け追い越せとばかりに作られた二本。怪獣が出るとすぐに執り行われる対策会議、とってつけたようなドラマパート(大作戦展開中に、恋のさや当てをするガッパ、微妙な三角関係のギララ)、最後のとってつけたような教訓めいたセリフ『忙しく毎日を送る我々にガッパは教えてくれたんだ』『恋は勇気だと、ギララから教わりました』(怪獣から勝手に学ぶな)など、共通点が多い。
実は、あまりこれらのシークエンスは本家東宝でもあまりやっていないもの(作戦会議は、あるか)ばかりで『本格派怪獣映画』を目指すあまりに『漠然とした怪獣映画』になったきらいがある。怪獣映画でよくネタにされたり、バカにされたりする部分ってこの日本で全部やっているのですな。それがまたいいんですよ、昔の怪獣映画は。と苦しいフォロー。
松竹のメロドラマ、日活の若者向け映画の傾向が本編には甚割と出ており、会社のカラーが見えて楽しいが、特撮はどちらも本格的でがんばっている。
高速道路にずらり並んだ61式戦車によるギララ迎撃なんか、もっと撮り方を変えれば最高にかっこいいと思うんだが。
そう、どちらの映画にも当時の最新機である61式が登場、怪獣に滅茶苦茶にされております。『バカと戦車で守ってみる!』に旧型の61式を出したのも、怪獣映画の常連だったからであります。
とはいえ、ギララもガッパももともとは東宝の円谷監督から巣立ったスタッフが大勢関わっているので、ゴジラの遠い親戚のようなものです。
怪獣の発展には会社の垣根なんか関係ない、どんどんやればいいんだ。でも、結局はご存知の通り、時代は映画からテレビへ、そして怪獣から妖怪へとシフトしちくのでありました。私の生まれるずっと昔、日本で怪獣興行戦争があったころのお話でした。
そしてまたやっちゃたよ、のお土産たち。アストロボートは合金製、劇中で登場したギララの石膏足型のオマケ付。そして一押しはタコを咥えたガッパ♀!
それにスタンプが三つ溜まったらもらえるゴジラブロマイド!
俺は映画を見に行ってるのか、グッズを買いに来ているのか?
両方だ。 と、怪獣映画に夢中になっている間にAKB握手会で事件が! ということで(どういうこと?)田 名部生来さんの怪獣タナミクラスをどうぞ。 PR |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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