作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ・長くなるので、簡単に書きますと、この春から奈良県に引っ越します。 とはいえ、仕事は大阪で現状維持だし、家もそのまま。要するに、家族だけ奈良に住んで自分は平日大阪という単身赴任のような形になるのですな。 ・それはさておき、先週は専門学校の謝恩会でした。うちの学科は生徒数がふたりで、出席している講師の数のほうが多いという過疎化した村の小学校の卒業式のようでした。ま、今度いく奈良の新居もそんなところですがね。 その時、展示会でお世話になったイラスト科の先生から『こんなの、好きじゃないんですか?』と、ある画像を見せてもらった。 古代怪獣ゴモラ。しかも、手前にあるのは心斎橋大丸。 怪獣絵師・開田裕治画伯の展覧会が心斎橋大丸で行われる! 何でも円谷プロは今年50周年。そこに、大丸、松坂屋、パルコが手を結び、全国の各店舗でイベントが行われているとのことだ。 中には『バルタン星人じゃんけん大会』というのもあるらしい。勝つ気なのか、バルタン! 開田画伯の作品展は去年も京都で見たけど、それよりも規模は大きそうだ。 しかし、前述のとおり、引越しの準備や何やかやで、時間があまりない。開催期間は一週間というタイトなもの。こりゃ無理かな。 とおもったら、昨日何とか時間が取れたので、行ってみた。 『円谷ヒーローたちと怪獣絵師開田裕治の世界』! 久々の心斎橋、しかも百貨店にくることなんて滅多にない。 でも、そこに怪獣がいるんなら、いくしかない。 会場入り口。 中に入ると、ウルトラマンとゴモラがお出迎え。 大丸のある御堂筋でも暴れたと記憶しているが、あれは切られた尻尾だけだったか。 中に入って圧倒された。開田画伯の怪獣絵はもちろん、撮影に使われたスーツ、プロップの展示もあるではないか! しかも、タイトルにあるように、ウルトラに限らず、マイナーな作品からのチョイスが多いのも、なかなかに渋い。 カモン! アステカイザー! レッドマンとミラーマン! ジャンボーグA、ファイヤーマンという初代ウルティメイトフォースゼロに加え、トリプルファイター! 三体合体の超人はウルトラマンサーガの先取り! ソフビになったけど、BS放送だったので、知る人ぞ知る生物彗星WOOのアイ吉と、ミラー夜のおかげでその存在が危うい、ミラーマンREFLEX 。 変身小道具の数々。誰が『オタスケガール』なんて覚えているんだ? ゴキグモン、ネオガイガレード、ゴルザ強化型の平成三部作怪獣のミニチュア。展示用なのか、撮影に使われたものかは不明。 『怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス』の、ダイゴロウ、ダイゴロウの母のひな型。 全体的に『よくもまあ、こんなものが残っていたなあ』と思う者が多数ありました。 チビラくんとママゴンのヘッド。 会場出口近くではEXレッドキング、EXゴモラが戦っております。 撮影用なのか、アトラク用なのか、スーツの展示で、所々にほころびがあり、ウレタンがはみ出していました。お疲れ様です。 会場内は撮影禁止だが、ミニチュアはOKとのことだったが、巡回の警備員さんや店員さんによって言うことが違うんですな。統一してもらわないと。 撮影できなかった絵は、出口の売店で売られていた図録で補完する。 少々高いが、見ごたえのある一冊。そういや昔、画集を買い損ねたなあ。 会場ではスタンプラリーをやっており、景品にシールがもらえた。 暖かな春の日、怪獣養分を蓄えた俺は、この先、ひたすら引越しの準備に邁進するのでした。面倒だなあ。 PR
ミュージアムの探偵、といってもこれではない。
黄砂だ有害物質だ花粉だなんだで日本中がぐずぐずしている日曜日、子供らと『映画ドラえもん・のび太の秘密道具博物館』を見に行く。
ドラえもんの鈴が盗まれた? 一体誰が何のために? 犯人を捜すべくのび太たちは22世紀の秘密道具博物館へ向かうのだが。
ネタばれは野暮というもので、簡単な解説。
いつものように冒険要素に加え、推理、サスペンスものの要素も含めた娯楽編。物語の舞台が博物館に限定されているのも、異色といえば異色。
おなじみ秘密道具の成り立ちや、博物館に納められた数々の道具の数々に『あぁ、知ってる知ってる』とニヤニヤ。
サスペンスだけじゃない、力の入ったメカ戦もあったりして、舞台が限定された分バラエティに富んだ見せ場が用意されている。
エンディング、perfumeの主題歌を子どもたちが一緒になって歌っているのを見て、これこそ、まんが映画の正しいあり方だなとおもった。
しかし、『21エモン』の名ロボット・ゴンスケが、いつの間にかドラえもんの映画版レギュラーになるとはなあ。
思えば、自分は今流行っていないものを執拗に追いかける悪い癖がある。時代劇だったり、怪獣だったり007だったり……。クラスで誰も話題にしないようなものばかり追いかけて、今にいたる。そして、マカロニウェスタン。すっかり過去のものであり、西部劇はあまり好きではなかったが、中学生時代、古本屋で見かけたレコードがきっかけだった。
こんな感じ。中身はアメリカ西部劇とマカロニの混成盤だった。人工着色のジャケットに怪獣カードに通じるかっこよさを感じていたのだ。
それと前後してセルジオレオーネの『ドル三部作』にすっかりはまり、以後、マカロニウェスタンを見たり集めたりし始めた。
とりあえず、撃ち合いを派手にかっこよく見せるマカロニは、正統派西部劇が苦手な俺にとって分かりやすく、面白かった。でもすっかり過去のものなので、ビデオで見るか、サントラを聞くしかなかった。
そして、『ジャンゴ・繋がれざる者』である。クエンティン・タランティーノの新作にして、新作マカロニウェスタン! とはいえ、アメリカ映画なので『マカロニ風西部劇』といった方がいいのか。イタリアンソースのハンバーグである。
ジャンゴというのは『続荒野の用心棒』の主人公の名前。棺桶を引きずって、町に現れる謎の男。
そして棺桶からはガトリングガン。あらゆる意味で異色でありながら、以後のマカロニのフォーマットになったこの作品。だからここぞというときにはみんなジャンゴという名前を使いたがるし、ガトリングガンを撃ちたがる。三池監督も『ジャンゴ』って映画撮ったよなあ。 ちなみに、ガトリングガン持ったジャンゴ映画が多数作られたけど、正統派の続編は80年代の『ジャンゴ・灼熱の戦場』のみ。久々にガトリングガンを手にしたジャンゴは悪徳奴隷商人と戦う。でも、マカロニ西部劇というより、当時流行っていた『ランボー』のようなワンマンアーミーものになっていた。
タランティーノはいつも『戦争映画撮るぞ、西部劇撮るぞ』といいながら、それらの正当な後継に収まらず、どこか異質な手触りを残してくれる。今回も然り。マカロニであって、マカロニでない、西部劇であって、西部劇でないような。
では何か? 豪華スターを使った壮大な『ごっこ遊び』ではないか? 自室で、好きな音楽流しながらフィギュアで遊んでいる感じ。もちろん、自分オリジナルのストーリーを作って。
『トイストーリー』のアンディと一緒じゃないか! でも、大体そんな感じ。
お話は南北戦争の少し前、奴隷として虐げられたものが立ち上がり、銃を手に、悪い奴らをぶっ殺す! それだけ。
公開始まったところで詳しくは書きませんが、『マカロニ』らしさもあるものの、そこから一歩出た作りになっている、と思う。要所要所でオマージュ的なものがあるんですが、あからさまにはやらない。それがまた異質感を、ごっこ遊び感を生み出しているのだ。
黒人ガンマンの映画は昔から散々作られてきたので、目新しくはないが、アメリカ南部の奴隷農場が舞台というのは珍しい、と思う。マカロニはすぐメキシコに行きたがるから。それと西部劇に雪山が出てくるのも珍しいけど、あれはある映画のオマージュなので。
後ろ振り向きながらも、新しいものを作ろうとしている、やっぱりタランティーノはただの映画オタクじゃないわ。
ということで、今日の夕飯は真っ赤なトマトソーズのスパゲティな。
古くはプーさんから最近では熊本のゆるキャラ、クマモンまで、熊という動物はキャラクター化されると、かなりの高確率で人気者となり、老いも若きも可愛い可愛いといってちやほやする。
しかし、現実の熊には怖がって近付こうとしない。自ら近付いくのは、猟師以外ではムツゴロウさんか、空手家の大山倍達、ウィリーウィリアムスぐらいだ。
そんな熊キャラクター市場にニューフェイスが現れた。
『TED』、テディベアだからテッド。一見可愛くて、ちびっ子も近寄りたくなるほどだが、とんでもない。こいつの映画は15歳未満は見ちゃいけない。でも、子供たちは見たくて仕方がない。
じゃあ、何が15禁なのか確認してやる、と鼻炎もまだ治りきらないまま、その前日に行われたアカデミー賞で奴が出ていたのもあって、映画『TED』を見た。
噂に違わぬエロい熊だった。主人公ジョンが少年の頃クリスマスプレゼントにもらった熊のぬいぐるみが奇跡で人格(熊格?)を持った! のはいいが、それがジョンと共に成長するとどうなるのか? ただの中年熊になっていた。しかもスケベで酒もクスリもやる駄目グマになっていた! 女と見れば腰を振る、口を開けば下ネタを話す。
こりゃ子供に見せられんわ、納得だ。
ジョンもすっかりいいおっさんになって素敵な彼女と同棲中。でもテッド付き。物語はお互いのため、自立することを迫られるテッドと、ジョンの友情を描く。ウンコチンチン付きで。下品な『劇画オバQ』だ。
しかしながら、全編そればかりでもなく、テッドとジョンが幼少期を過ごした80年代へのオマージュを捧げた作品にもなっている。
二人の心のヒーローは『フラッシュ・ゴードン』!
スターウォーズの向こうを張って作られた超大作SF映画だ。 ジョンは、スターウォーズのフィギュア飾ったりスピルバーグ作品のポスター貼ってるくせに、フラッシュが好きというねじくれた心の持ち主。 日本だと『ウルトラマン』のフィギュア飾ってるけど、ビデオで繰り返し見るのは『スペクトルマン』のような。分かりにくいですかね。でもそんなフラッシュから、正義とはなんたるかを勝手に学んでいるからまあいいか。要はA級よりもB級、一流よりも二流を好むマニア気質なんですな。その辺が同じくマニアなこちらの琴線に大きく触れ、にやにやとしてしまう。しかも劇中で思わぬサプライズもあったりして、『どこまでこのネタ引っ張るんだよ!』とおもったら最後までやりきった。しかし、憧れのヒーローと対面したはいいが、一緒にコカイン決めるってのはどうかと思う。国民性の違いか? 藤岡弘、いや年代的に仮面ライダーブラックこと倉田てつをと一緒にシャブ打ちたい? この映画は80年代というか、80年代に華々しく復活したものの、鳴かず飛ばずに終わった『フラッシュ・ゴードン』へのリスペクト映画なんですな。って誰がそんなもの見て喜ぶんだ? 俺は喜んだ。
ほかにも元々がパロディ映画の『フライング・ハイ』のパロディとか。携帯の着信音が『ナイトライダー』とか他多数。どれもこれも細かすぎるわ!
下ネタと葉っぱとフラッシュで突っ走るかと思われたが、意外な事件が起こり、実にアメリカンで、ほろっと来る終わらせ方をする。口は悪いがいい奴テッド。でも、現実には美人な彼女も、喋る熊野ぬいぐるみもいないのが現実。我々はただ、心の中のヒーローを応援するしかないのか、と映画が終わってそんなことを考えた。現実世界のボンクラ連中に『まあ、なんとか頑張れよ』とでも言ってるような。
コメディ映画なのに、しんみりさせてくれるこの映画、本当は真面目に作ってたんだなあ、多分。でも子供には見せられんわ。
それから……隠れて見に言ったことが子供にばれ責められるも『ウンコとチンチンの話だからダメだ』というと余計見たがっていた。もう少しうまくいえばよかった。
背中が張ってどうにも痛い。
変な姿勢で座っていたから、頚椎がずれているとのこと。気をつけの姿勢をとると、体の右側が少し開いている。何度か整骨院に通い、ようやく痛みも治まったかとおもったら、今度は猛烈な下痢に見舞われる。その前に吐き下しの、いわゆるウィルス性腸炎にかかり、それがやっと治ったところだったのに。原因は不明。とにかく、何も食べたくない。ご飯を見るのもいやだった。 そして今、それもようやく直りかけたところに、アレルギー性鼻炎。風邪かとおもって薬を飲んでも全然効かない。どうも、世間を騒がせている中国製の汚染物質が原因らしい。鼻の粘膜をやられ、食べ物の匂いも、タバコの味も分からない。それが先週のこと。鼻が詰まると、思考も停止してしまう。体は動かせるし、単調な作業は出来るが、いざものを考えたり、このような文章を書こうと思ってもまるで進まない。面白いこともやらしいことも思い浮かばない。急ぎの書き物仕事がなかったのが幸い、というか何というか。パソコンを立ち上げてもネットを見たり、ソリティアに没頭する毎日。いかんなあ。
今はなんとなく味も匂いも分かるぐらいには回復している。でもまだタバコは美味しく吸えない。
ようやく文章を書く気力が戻りつつあるので、その間にあった大きなことなど。もはや日記でもなんでもありませんが。
きっかけは『ジャズ大名』だった。毎年夏になると『組あわせの妙』と称して、この映画を学生に見せる。ジャズ+大名、チョンマゲ+クラリネットだ。こんな突飛な組み合わせでもきちんと物語として成立できる。だから、先入観を持たず、自由に組み合わせてみようというお題目の授業。要するに『動物+動物』『動物+機械』『動物+悪人』といった仮面ライダーの悪の組織的な授業ですな。ちなみに『ジャズ大名』がダメな時は『子連れ狼・地獄へ行くぞ!大五郎』にしている。あれも『チョンマゲ+スキー』という在りえなさそうな組み合わせが成功している映画だ。
今回はただ見てもらうだけでなく、実際に『組み合わせキャラ』を作ってもらうことにした。学生のみんなにただなんとなく、頭の中に思い浮かべた言葉を言ってもらう。前振りもなかったものだから、それぞれ、ばらばらなキーワードが出た。そこに、こちらが用意した単語を組み合わせる。キャラクターなので、人間を表す単語のほうがいい。
こちらが用意した単語は
『女子高生』。 かくして海とか、団子とか、交通事故とか、トランプとか……様々な女子高生が学生たちの中に出来上がった。そこでそれらを更にキャラとして成立させるためにキャラシートを作ってもらう。いわゆる履歴書だ。 本来なら、そこで次の課題に取り掛かろうと思っていた。キャラの履歴が出来上がったら後はそれを好きにしてもいいよ、ということにしようとおもった。だが、終わらなかった。
ある日お隣のクラス、イラスト学科の先生に、いまやっている授業の内容を話したところ、『それ面白そうだから絵にしましょう』ということに。詳細は覚えていないが、そんな感じだった。自分の考えたキャラがイラストになる! それだけでも学生たちのテンションは上がった。ただ、それだけでは面白くないので、それぞれのキャラのショートストーリーを書き、それにイラストを被せようかということにした。自分の中ではグラフィックノベル的なものを想像したが、ラノベのカラー口絵がそれに近く、イメージも掴みやすい。
自分たちの考えた『〇〇女子高生』の物語の一節をイラストにしてもらう……。そこから、ノベルス科、イラスト科の合同授業が始まる。元々合体キャラだったものをさらにイラスト科と合体させるという試みだ。合体怪人が更に武器を持ったかのごとき力強さ! プロになってもイラストレーターさんとここまでがっつりと打ち合わせする機会なんてない。何度かの打ち合わせのあと、それが徐々に形になっていく。ただ、これをどこに発表すればいいのか? 冊子にして売るのか、それともパネルにしてどこかで展示するのか? そこに今回の展示会がちょうどいい、ということになり、学生たちはそれに向けて頑張った。レイアウト、コンテ、フォント……。作業に入ると、自分は学生の後ろからオモチャいじりながら『がんばれー』というしかない。展示会はパネルと冊子という贅沢なものにきまる。冊子はどこで作る? 構成は、パネルの大きさは? 学生たちが奮闘する、俺はオモチャをいじる……。
そして、展示会は大きなトラブルもなく、無事に開催されることになった。まあ何もなかったかといえばウソになるが、開催できれば些細なことだらけであるよ。
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カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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