作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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金曜日に奈良に戻ると、まず家事をしながらぐったり。
翌日は娘の『遠足のコースをもう一度たどりたい』という要望に応え、吉野山へ。かなり歩いたので、ぐったり。小学生にしちゃあものすごいコースを歩かせるものだ、と感心しながらもぐったり。
翌日は枚方の実家→京都、そしてまた奈良へ。
明日から仕事だと思うとぐったりしたくなるのだが、睡魔に襲われる前に書き残しておかないと。
写真は連休中にあれこれと買ったりもらったりしたものたち。
『宇宙人ポール』は子供たちが大好きな映画なので、いつか押さえておかないと、と思ったところ、新品を格安で発見。くだらなさの中に過去のSF映画へのリスペクトとオマージュを盛り込んだ傑作。これがクマのぬいぐるみになると『テッド』なのだが、あれは下品すぎて子供に見せられない。ついでにいうと新番組『衝撃!ゴウライガン』は面白ヒーローものなのだが、大人を意識した描写が多いので、これも見せたいけど、見せられんなあ。 『宇宙人ポール』を購入したのは、前日にCSで見た『矢追純一スペシャル』の再放送の影響も大きい。 エリア51にモントーク実験、火星の人面石。今なら、きちんとした理由をつけてメッキをはがすことも可能だろう。しかしだ、子供たちが真剣に食い入るように見ているので、それは野暮ってものだろう。 あれを単なる与太と見るか、壮大なるファンタジーと見るか。少なくとも大学生の俺は『マジかよ』と半ば信じながら見ていた。 ウルトラ怪獣500の新製品、ドラコは、初のバンダイソフビ化ということで購入。初登場の時も、再登場の時も『怪獣がうじゃうじゃ出て来る回』という、まるで企画ものAV女優のような扱いだったので、印象は薄いかもしれないが、それでもかっこいい怪獣。 ゴルザを出した後、強化型のファイヤーゴルザを出したバンダイなら、必ず再生ドラコも出してくれると信じている。
そしてウルトラマンスタンプラリー台紙と景品のステッカー。
ここから本題。奈良から枚方に向かう途中立ち寄ったイオン大和郡山店。連休なので、子供を集めたイベントをやっているなあ、と思ったら、それがウルトラマンだった。内容は、パネル展示と、怪獣を模した遊具にスタンプラリーというこじんまりしたもの。しかし、スタンプラリーには目のない子供らは台紙をもらうとすぐに、店内を駆けていった。 ちょっとした宝探し感覚がいいのかもしれない。 そして、イベントのメインはウルトラヒーローとの撮影会。その日はレオの登場だった。他の兄弟はイベントでよく見るが、レオは珍しいのではないか? 司会のお姉さんとちびっこのコールで、赤い炎をくぐってやがて現れるウルトラマンレオ。 俺は娘を連れて撮影会の列に並んだ。初めは嫌がっていた娘もほかのちびっこに触発されてか、次第に乗ってきた。よし、矢追スペシャルや宇宙人ポールどころではない、俺は今から本物の宇宙人(獅子座L77星人)と写真を撮るのだ!
イカン、うっかり怪獣のソフビなんか出した日にゃあ、レオのその手で叩き伏せられてしまう! それがレオの使命、それがレオの願い。
そしていよいよ俺の、いや娘の番。教えてもないのにワイドショットの構えの娘。これはレオの師匠であるセブンを表現したのかと思ったが、そこまで深くないか。
写真を一枚撮り終え、俺は係のお兄さんを見た。すると『一緒にどうですか?』と言ってくれた。やった!
俺はレオに『こんなポーズで』とやってみせると、快諾してくれた。
司会のお姉さんの『お父さんもポーズ決まってますね!』の声が死ぬほど恥ずかしかったが、この機を逃すと今度はいつになるかわからないので、外野は無視し、心を無にして撮ってもらった。
真ん中に娘がいるのだが、勝手に載せると本人に怒られそうなので、加工しました。
もう、これだけで満足! 思いがけず嬉しい出会いのあった連休の一日、でした。 PR ・家で一人でいると、無気力になって『バットマンフォーエバー』を見ながらうとうとしてしまいますな。家族とか仕事というのは、自分を律するためにも大切なものなのだと思いました。
遅くなりましたが先週発売の宝島社『いなか暮らしのほん』11月号でインタビューを受けました、受けてしまいました。 こんな本が出ているのだから、みんな田舎に暮らしたいのだな、まさに『地元に帰ろう』なのか。
これが作家業とは関係なく『最近関西の田舎に引っ越してきた人』ということで、まずは役場から打診があったそうです。
家族で検討の末『よし受けよう』となり、9月某日、記者の方が取材に来たのです。
東京から来られるかと思えば、大阪のフリーライター兼カメラマンとのこと。
悲しいかな、今までインタビューというものをやったことがなかったのですが目の前に記者さんとボイスレコーダーを置かれると、緊張してしまうものです。
しかしインタビューといっても会話をしながら要点をまとめていくという感じだったので、それほど緊張することはありませんでした。
引っ越しの動機、生活で変った事等々を話してます。
最後に子供たちと写真。子供たちには網もって川に入ってもらいました。
そんな時に限って小魚一匹いやしない。
個人的には宝島社と言えば、読みやすくてためになる『別冊宝島』や幻の『映画宝島』『このビデオを見ろ!』シリーズに、『VOW!』。そして小学生のときに衝撃を受けた『ゴジラ宣言』で大変お世話になりました。特に『ゴジラ宣言』は今まで怪獣図鑑などで褒めちぎって称えていたゴジラシリーズをクソミソに大人が言っているのに軽いショックを覚えたのです。『人が作ったものを貶してもいいのか?』と子供心に思いました。
そんな話やロック雑誌時代の宝島本誌の話もしたのですが、その辺はもちろんカット。
俺は一応『大阪に出稼ぎに行ってる介護職』という設定でした。あぁ、もっと『作家です』とか言いたい。言えるようにならないと。でもこの日は役場の人も来てるし、正体をばらすわけにはいかなかったのだ!
ということで書店、コンビニで『いなか暮らしのほん』11月号を見かけたらそっと覗いてみてください。ガチガチの笑顔の俺がいるはずです、モノクロ1ページ。かと思ったら目次にカラーで載っていた! 日本映画の大傑作、白米がおいしく頂ける映画『七人の侍』の中で、燃えさかる水車小屋から農民の赤ん坊を助け出した自称サムライの三船敏郎。
赤ん坊を抱えて彼は叫ぶ『これは、俺だー!』
彼もまた戦乱を生き抜いた百姓の子供だった。
その境遇、シチュエーション、何でもいい、そんな瞬間が日常世界にもあるとすれば?
ある日、盆と正月に顔を合わせるぐらいでめったに連絡を取らない友人からメールがあった。
いったい何事かと、内容を見る。
『『地獄でなぜ悪い』面白いよ、必見!』とだけあった。いや、厳密には『俺らのことを描いてますよ』ともあった。
友人の言うことはかなり信用できる。それに『地獄でなぜ悪い』は何となく見てみようかなと思っていたので、その後押しをしてくれたようなものだった。
これはぜひ行こうと思い、時間を見つけ、橿原のイオンモールへと出かける。
園子温監督は『怖い映画を撮る人』というイメージがあり『愛のむき出し』『冷たい熱帯魚』も未見だった。今回が初めての園子温映画である。
やられた!
そして前述の『これは、俺だー!』になる。
お話はやくざの組長が娘主演の映画を作る、以上。
いやそれに、ファックボンバーズなる、中学生感覚で名づけたとしか思えないネーミングの自主映画集団が出てくる。メンバーは監督一人に、カメラが二人の少人数精鋭。
彼らは常に8ミリカメラを回し、面白そうなものを撮る。瀕死のやくざでも不良高校生の喧嘩でも、撮る。
彼らは何事にも物おじせず、生涯に一本の傑作を作れる日を待っている。そして10年後、機材はビデオカメラになったものの、彼らは相変わらず、映画を撮っている。
アクション俳優としてスカウトしたトラックスーツ男も律儀に付き合っているが、いい加減、限界を感じていた。でも10年かトラックスーツとヌンチャクを装備しているなんて、本当はいいやつなんだと思う。ちなみにバイト先は中華料理店。
そこに先ほど書いたやくざの組長の映画製作が絡み、遂には抗争相手の組も巻き込み、無茶苦茶さ加減が暴走していくのだ。
とにかくこのファックボンバーズの、勢いで8ミリ映画を撮る姿が、昔、同じように8ミリで映画を作ってきた人間にはものすごく共感できるところがある。
公園でトラックスーツ男と、『燃えよドラゴン』のハンのように鉄の爪を装着した監督が戦う。公園なので、子供もいる。いっぱいいる。その中の一人が指をさして叫ぶ『おい、バカがいるぞ!』。
俺もだー! 公園でガンマン対侍の映画を撮影中に子供に邪魔されたよ!
このシーンだけでこの映画は信用できる! そのあと無茶苦茶な方向に加速していっても全然大丈夫だ。それとファックボンバーズの監督が『カンヌ』と書かれたTシャツを着ているのもポイント高し。
とにかくファックボンバーズは己が信じた道を進むので、何事にも物おじしない。それがやくざでもだ。むしろ逆に撮影機材一式をそろえたやくざたちに歓喜の表情を見せ、彼らをコントロールし始める。
かくして前代未聞の『ガチのやくざの抗争をそのまま映画に撮る』、撮影が始まるのだ。ただ、抗争相手にも事前に連絡して、段取りするのはさすが。
噴水のように飛び散る血しぶきが、ちびっ子プール並みにたまっていく!
一度はトラックスーツを脱いだ21世紀のブルースリーも再びヌンチャクを手に、やくざどもに立ち上がった! 男たるもの、なかなかトラックスーツは脱げないものである。
それでもカメラは回っている、監督は演出をつけまくる!
劇中、やくざの組長がとある撮影現場を訪れ『みんな偽物じゃねえか』と毒づく場面がある。もはや現実なのか、フィクションなのか境界線が曖昧になっていくのだ。
ひょっとしたら10年間もカメラ回し続け生活感の全くないファックボンバーズは映画の神が遣わした映画妖精じゃないのか? とさえ思えてくる。
俺は昔大学の卒業制作で『滅んでいく8ミリ映画にささげるレクイエムのような映画』というこっぱずかしい作品を仲間を集めて作ったことがあるが、もっと突き抜けてもよかったんだと、いまさら思った。
本当はやくざの組長やその娘、抗争相手のドラマもあるのだが、ンなことはどうでもいい。ファックボンバーズが、最高の機材をそろえて最高の作品を作る姿を見ているだけで最高の気分になるのだ。
あの時、大学で一緒に8ミリ作ったりした連中はこれを見てどう思うだろうか?
映画とブルースリーへの愛がパンパンに詰まってどこかへ飛んで行ったこの映画はある意味では『パシフィックリム』と並ぶ『男心をくすぐりまくる映画』だと思う。
そして映画と同名の主題歌の心地よさ。実に映画の内容にリンクしているのだ。
いい歌だな、と思ったら、歌っているのは劇中でうざいぐらいのへなちょこっぷりを見せつけた人だった。
血まみれだけど、心地よい爽快感、そして大学時代の友人、そしてこの映画をメールで進めてくれた友人に、この場を借りて感謝したいのです、ありがとう。
そして勢いづいて、ストップしていた原稿を進めましょう。もっと無茶苦茶に、もっとバカバカしく、やってもいいはずだ、たぶん。
俳優ヒュー・ジャックマンは新日、ではなく親日家だ。
そして映画『X-MEN』シリーズでウルヴァリンを演じ続けて13年、世界の認めるウルヴァリン俳優である。
シリーズはもちろん、スピンオフ作品にも律儀に顔を出し、もはやX-MENの顔といってもいい。
アニメシリーズを見ていたものとしてはどちらかと言えば、『目からビーム人間』サイクロプスがX-MENの中心的人物に思えるのだが、それはどうでもいい。
そして今日ウルヴァリンシリーズ、というかX-MENシリーズの最新作『ウルヴァリンSAMURAI』を見てきました。実はX-MENシリーズを劇場で見るのは今回が初めてで、いつも後回しのまま公開が終わっていたのでした。
『ファーストジェネレーション』は劇場で見たかったな。 X-MENってミュータント同士の争いが軸で、どうにもヒーローっぽい活躍をしてない印象があって。『一芸に秀でた人』の集団という印象。
ウルヴァリンも『爪の伸びる毛深いおっちゃん』というイメージで、これは今回も変わらずでした。いつもなにかに巻き込まれて彼は爪を立てるのですな。
そして今回は『ウルヴァリンが日本を訪れる』というのも食指をそそられました。今までトンチキな日本の描写が数多く洋画で描かれてきましたが、今回は、元がアメコミだけにいったいどうなのだろうという好奇心。
そして子供らが『鷹の爪GO!』を自分たちで見たいとのことで、付き添いである自分はぽかん、と時間が空いてしまう。鷹の爪団は面白いけど、個人的にも金払ってフラッシュアニメを……まあいい、ただ二時間強もロビーで待ってるのもあれなので『ウルヴァリン』見よう! 志低い? いや、親日家のヒューさんのインタビューを見るたびに『見たい!』という気持ちが高まってきたのですよ。 子供らが鷹の爪見ている間、親は鉄の爪の映画見てたんですよ。 今回のウルさんは、第二次大戦中(ウルさんは不老不死だ)、長崎で捕虜になっていた頃に命を救ったヤシダさんのお招きで日本へ。最後にお礼がしたい、とのことだったが、実はそれには裏があり……というのが大まかなお話の流れ。 東京湾、東京タワーを望む(お台場あたりか?)高台に作られた事業家ヤシダ豪邸、日本だけどマシンガンを持つ護衛たち。
そしてヤシダの一人娘を誘拐する、無尽蔵に湧き出るヤクザ軍団『やんのかコラー、外人!』とウルサンにあやつけるが不死身のウルさんはそれをスパスパ切っていく。 実際に東京でもロケを観光し、芝増上寺で大掛かりなアクションシーンを取っているものの、どこかが違う日本。ネオンがギラギラにじみまくる新宿の夜景は、どこか『キルビル』を思い出す。青い目から見たトーキョーはこんな感じなんでしょうかね。 孫娘をつれ、東京から新幹線に乗って、壁や天井をバリバリ紙のように裂いてから、途中下車して横浜(だと思う)『いい夢ホテル・火星探検の部屋』へ。そこからバスに乗って長崎へ……。 でもこの世界では長崎は東京の二つ向こうぐらいの感覚なのですな。静岡あたり。 そこで……いやストーリーはいい、とにかく、『どこかゆがんだ日本観』がそこかしこで出て来るが、それほどトンチキでもなかったかな、という印象。実景もはさんでいたからか、『007は2度死ぬ』ぐらいのおかしさ。いやそれかなりおかしくないか? ヤクザが国家権力を脅かし、実業家には常に忍者が付きまとい、そして自宅には剣道場のある日本家屋。やっぱり変か? 次第にその『変な日本』にも慣れてくると、クライマックスのしっかりと作りこまれた雪降る山村のオープンセットが逆におかしく見える。
ウルさんは、チャッキーに似た日本人娘を従え、忍者、ヤクザ、そして真田広之とシルバーサムライに戦いを挑むのだ! サナーこと真田広之は二刀でも一刀でもその太刀捌きは素晴らしく、剣術だけでなく、ちょっとした動きにも衰えが見えない。一番すさまじいのは『倒れて、すべるように池ポチャ』だ。
今回マーヴルオジサンことスタン・リーの姿は発見できなかったが、キャプテン・ハッスルこと小川直也の姿は確認できた。ハッスルハッスル。 秋葉原に逃げるウルサンの背後に、ちらちら見える萌えキャラ。そして、なぜパチンコ屋に逃げる? クリストファーランバートの『ハンテッド』もパチンコ屋とか新幹線とか出てこなかったか? 未見だけど。
そしてウルさんの活躍はまだ終わりそうになく、俺はこの夏いったい何本のヒーロー映画を見たんだろう? と思いながら、映画館を後にした。 ・ラーメンを食って『これ、ステーキの味がしない!』という人はいない。
・長かった夏休みも終わりましたが、村では防災訓練やら、無料カヌー教室やらでばたばたしております。
特にカヌーは、アレだけまじめに説明聞いていたのに、まるで前に進まず、湖の真ん中をぐるぐると回るだけでした。
悔しいので、次があればまたチャレンジしたい。そして足と腕がパンパンに腫れてしまった。
・2020年のオリンピックが東京に決まったそうで。個人的には『部屋の掃除も出来てないのに来客を迎えるようだな』と思うのですが、決まったもんはしゃあない。
2020年といえばケムール人です。彼なら、足も速いし、マスコットにぴったりなので、どうかな。
・この夏は大作映画も多く、それなりに面白い作品ばかりだった。
超傑作パシフィック・リムは今夏、というより今年のベストだとしても、スーパーマンあり、ゾンビあり、ガッチャマンあり、未見だけどスタートレックありと、偏ってはいるが、充実したラインナップじゃなかったかと思う。
あとは秋、というか週末のウルヴァリンぐらいか。
と思っていたのだが、週末、子供をつれて大阪へ、そこで録りだめした『新ウルトラマン列伝』を見ていて『そうだ、それがあった、何とか時間が作れないものか?』という思いに駆られた。スーパーマンを見たら、次はウルトラマンでしょ、と、子供を連れて八尾の映画館へ飛んだ。
『ウルトラマンギンガ・劇場スペシャル』である。
ここで『ウルトラマンギンガ』について説明すると、現段階においての最新のウルトラマンであり、『新ウルトラマン列伝』内にて6話ずつ分割して放送されているシリーズである。ただいま前半6話が終わり、そしてこの劇場スペシャルに繋がるという、実に変装的なつくりとなっている。
今までにない斬新なウルトラマン、そして予算的に大掛かりなものが作れなくなっているのか、舞台はとある山村の廃校。そこでかつての幼馴染が集まり、怪事件に巻き込まれるという内容。ジュブナイルなウルトラマン、そして主人公はウルトラマンどころか怪獣にも変身できるという、ライダー、戦隊でもおなじみの手法で、旧来のファンをも取り込む作戦。
舞台は山村、レギュラーは主人公含め子供が5人というこじんまりとした感じ。大掛かりな都市災害も超兵器を持った防衛チームもいない。これも予算が……とか言わない。ひとたび変身すれば胸踊る戦いが展開されるのだ。
今回の劇場スペシャルも基本的にはテレビ版とあまり変わらない。劇場版だからといって予算が大幅に上がっている感じもしないし、舞台はいつもの山村だし、レギュラーもそのまま。尺もテレビと同じぐらいなので、特別料金で見れるのが強みか。
ただテレビ放送されていない地方のちびっ子に向けたプレゼント……と思ったけど、上映館が極端に少ないので、これではウルトラ布教にならない。
しかし、しかしだ。今まで設定でしか語られることのなかった7体の怪獣が合体した暴君怪獣タイラントはいったい誰と誰が合体した姿なのかときちんと映像で見せてくれたことに意義があり、これぞスペシャルだと思うのです。
主人公たちを付けねらうイカルス星人の不気味だけどコミカルな感じも『ウルトラファイト』の緑色でくたくたの頃のイカルスを髣髴とさせる。
タイラントに対し、主人公はまずウルトラマンティガに変身し、迎え撃つ。
ここにティガ対タイラントという夢の対決が実現。そしてダークザギ対ギンガ。ドラマパートを極力少なくし、バトルを多く入れたところも劇場スペシャルならでは。
主人公や仲間のドラマはもう、テレビでやったからあとはのびのびと暴れるだけでいいのです。
巨大超人の対決というのは、いかな洋画大作でもお目にかかれないビジュアルであり、それが今回思う存分堪能できるという贅沢感。
同時上映に、ゲーム『大怪獣ラッシュ』より、フルCGの短編も着いていた。異星人ハンターが怪獣をひたすら狩るのだ。今回は恐竜戦車。オリジナルの造形的特徴を崩さず、今風に動き回る恐竜戦車はひたすらかっこいい。
日本には、ウルトラマンがいて、怪獣もいる。小品ながらもこれが『パシフィック・リム』とその他大作に対するささやかなアンサーだと思う。
惜しむらくはあのウルトラマンでさえも、予算削減的な要求にこたえないといけないということ。巨大特撮番組は作りにくい世の中になったのかなあ。 |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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