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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・連休初日は近所にあるアーティストの村【匠のむら】のアートフェスティバルに参加。毎年大阪芸大の融資がやってきて、子供らに、プラ段ボール製の飛行機を作ってくれているのだが、今年はそれに加え、『かっこいい勇者の剣と盾』の工作も始まった。そりゃ子供、特に男は武器類にめっぽう目がないから、この発想はいいと思う。だが、そのうち、一人のスタッフが日本刀を作り出した。そりゃ子供らはそっちの方がいいだろう。果てはこどもらは余ったプラ段ボールで、バカでかい盾や、青竜刀や、ゲッタートマホークや立体起動装置を作り出した。そんな子供らの様子を見ながら、俺は手裏剣を作りそこに何本も針金を仕込んで、強靭なものにしていたのだった。
 

 そして、連休後 半は子供の友達の家族が泊りに来るから、居場所のなくなった俺はひとり大阪へ。
 一人で家にいると、ただダラダラしてしまうだけである。いかん、有意義な休日を過ごそう、部屋に山積みになったビデオや本を何とかしよう! と掃除にかかったのだが、どう考えてもスペースがない。いや、あるぞ……。VHSを処分すれば場所ができる。たぶんこの先VHSを見ることはほとんどなくなるだろう、と泣く泣く今まで録画してきたものや、DVDを購入した映画を処分。みんな、ごめんよ、今までありがとう。
 その甲斐あってか、あまり綺麗とは言えないが、何とか床が見えた。今度はおもちゃの整理か。
 しかし、掃除だけで終わるのもあれだと思い、映画に行くことにする。
 さすがに連休だけあって、券売機の前には長い行列ができていた。こういう時って自動券売機の方がもたもたして時間かかりそうじゃないか? と思ったり。やっとのことで、自分の番になったのだが、館内はほぼ満員。辛うじて残っていた席を確保してみたのが『アメイジングスパイダーマン2』。前回の『キャプテンアメリカ』から、時間をおかずにアメコミ映画。ここ最近、ヒーロー映画ばっかり見ている気がする。
 正直この『アメイジングスパイダーマン』はあまり期待していなかった。前回も『まあ、あぁ』という感じ。だってサム・ライミ版から間をおかずにリブートだから、前半は『知ってるよそのくだり、蜘蛛にかまれるんだろ!』という気持ちでいっぱいでした。
 だから、どうにも乗れなんだけど、今回は……。
 エレクトロ、グリーンゴブリン、ライノの三怪人がスパイダーマンに挑む! おぉ、これはちょっと期待するぞ。
 
 それにアメコミキャラの中で、一番人気じゃないですかね、スパイダーマン。
 前回のキャプテンアメリカも面白かったのですが、あっちはヒーローとはいえ、バックに国家や組織がついてるので、どことなく固い。 
 片やスパイダーさんは気ままな個人営業。軽口叩いてちょいちょいと悪人を片付けるのです。そりゃ警察からも煙たがられたりもしますが、街のみんなには好印象を持って受け入れられています。まさに【親愛なる隣人】なのですな。これが、劇中のいたるところでスパイスとして効果を上げており、ラストはちょっといい感じになるんですよ。
 しかし、個人営業だから、いろいろと問題もあるんですよ、恋愛とか、家族や友人のこととか。私生活を優先させないといけないので、ヒーロー活動も大変ですよ。
 辞めるも続けるも自由、なのですが、今回のスパイダーさんは色んな人からの『志』を受けて、ヒーローとして立ち上がるのです。その辺が深刻ぶったりせず、しんみりとさせつつもカラッとしているのが好感が持てます。くよくよしても始まらんもんね。
 
 ただ、怪人は三人出てくるのですが、宣伝にあったように、三人そろって攻撃、というわけではないのですな。ちょっと残念。



 『決戦!南海の大怪獣』のポスターやスチルを見ると怪獣が三匹そろって戦うのかと思いきや、結局戦うのは二匹だけ、みたいな感じです。
 
 明らかに『続く!』な終わり方だったし、今後も親愛なる隣人は、映画会社に貢献するために戦うことになるでしょう。
 まるで東映のヒーロー映画のようだ。
 
 
 
 

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 ・SUPERLITE文庫『バカと戦車(タンク)で守(や)ってみる! 』1話と最終話が公開中! 最初と最後だけ読んでも何のことかさっぱりわからないと思いますが、発売版はしばらくお待ちください。
 思えば、これを書いたおかげで色んな出会いがありました。最終回が配信されたからと言ってまだ終わりません、たぶんこれからも、何かあるはず。
 それにしても『怪獣市場』楽しかったなー、来年は二日行くのがベストですな。
 『怪獣市場』イベントの様子。必死になって『バカ戦』および電子書籍について説明しているところです。トークを生業にしている人間ではありませんが、そんな反応だったか、きちんと喋れたか、笑ってもらえたか、やはり気になりますよね。中野監督とのツーショット写真は恐れ多くて公開できません。
 
 
 でも『バカ戦』だけじゃなく、他の作品も出さねば、と悪戦苦闘しております。
 
 そんな今日は映画サービスデー。増税で1100円に値上がりしたものの、それでも安い。連休に入ると、奈良で家族サービスしないといけない。仕事は午後から……今しかない!
 そんな思いで『キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー』を見てきた。
 アベンジャーズのリーダー、キャプテンアメリカ、通称キャップさんの前作は劇場では見ておらず、レンタルで見たのだが、何だか『アベンジャーズ』の長い長い予告編のように思えた。スーパーソルジャー計画で生まれたキャップさんが悪の組織ヒドラを叩き潰して、氷漬けになるまで……。
 いつ現代編になるのかと思ったら、第二次大戦のお話で終わってしまった。
 そして現代に蘇ったキャップさんは『アベンジャーズ』でヒーローチームとして戦い、そして今回。
 現代の生活にもすっかり慣れ、いやそれでも『見たいもの・聞きたいものリスト』を作って、何とか順応するキャップさん。特殊機関シールドの秘密任務で世界平和のために働くキャップさん。
 でももしシールドがキャップさんを潰しにかかったら?
 
 大企業、組織の中でありうるような事件をうまくアメコミヒーローものに当て込んだ構成は見事。なにが何で……と書くとネタバレなので、やめておきます。
 キャップさんに敵対するのはウィンターソルジャーなる謎の暗殺者。こいつがめっぽう強いのですが、超人同士の激しい戦いを繰り広げます。
 最初は『盾だけでどう戦うんだよ?』と思っていたのですが、守りつつも攻撃に転じる立ち回りが素晴らしい。投げる、ぶつける、差し込む、あのまん丸の盾が生き物のように万能に働くのですな。その盾を使いつつ、ボクシングスタイルの格闘から、足技も多用するようになったキャップさんのアクションが流れるような動きで敵を倒し、それでも刃向うものは容赦なく拳を叩きこんでいく。意図的にぶれたカメラが臨場感を煽る。
 ほんの少しだけ、バイクアクションもあり、かつてのテレビシリーズの副題『爆走ライダー!』を思わせる。戦闘服に着替えたら、バイクも戦闘仕様(と言っても小さなカウルがついただけ)になるのが、日本のヒーローっぽくていい。
 『アベンジャーズ』では、浦島太郎状態なのをさんざんアイアンマンにからかわれましたが、今回は頭を使った戦闘も……あったはず、何せキャプテンだから。
 やや団子鼻のスカーレットヨハンソン扮する女スパイ・ブラックウィドウは……今回あまりピチピチスーツを着ていませんでしたな。吹き替えの声優さんがややぎこちないけど、それは許す。
 そして、エンディングは恒例の次回へのヒキになる映像が流れる。今回は『アベンジャーズ2』『キャプテンアメリカ3』両作品への橋渡し的なもので、いったいこのマーヴル地獄(ユニバース)はいつまで続くんだろう、『アメイジングスパイダーマン2』に、来月には『X-MEN』秋には新顔『ガーディアンオブギャラクシー』と、今年だけでもあと3本控えているのか。
 あ、来月はキカイダーも来るのか。

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 おかしい。昨日『怪獣市場2』で中野昭慶監督とお会いし、写真も撮ってもらいあまつさえジェットジャガーにサインまでいただき『本物にはかなわないや』と、怪獣魂がすっかり抜けてしまい、『ひょっとして、怪獣好きじゃなくなったかも』と思ったはずなのに湧き上がる怪獣愛!
 今日はガイドヘルパー! 河内長野の山まで行ってきたのに、現地の古道具屋に鎮座するゴジラ1992ジャンボソフビ! 怪獣が追ってくる! 怪獣から逃れられない運命ならば、潔く受け止めよう!
 あー怪獣市場行きたい、ステーキ丼食べたい!
 でももう時間が無理です、仕方ないか。
 前回、急ぎ足で『怪獣市場2』の紹介をさせていただきましたが、肝心なものが抜けておりました。
 これが、『特撮大百科のキャスト』様謹製『バカと戦車(タンク)で守(や)ってみる!』チラシ! 二日間のイベントのためだけに作られたにしてはもったいない出来栄え!
 裏面は『バカ戦』と、レーベルの紹介もきちんとされておりますよ!
 
 これは版元様、並びに小売店(電子書籍だぞ?)の皆様は黙っている手はないですよ、と営業。
 版元様から素材をいただき、キャスト様のほうで、加工、レイアウトし、それをまた校正……。
 これはもう販売版が出るころに何かアクションがあってもいいのでは? とひとり息巻いております。
 こんな素敵なチラシが『ダリオアルジェントのドラキュラ』『地球防衛未亡人』と並び、配布されている! デモンズと檀蜜に並んだ! 
・前回載せ忘れた、会場内トイレの壁に張り付く便所蛾、ではなくモスラ成虫。程よい大きさです。ちなみにトイレの中には鉄人28号とブラックオックスが我々の排泄行為を見守ってくれます。
・トークイベントの打ち合わせは進行表のみ。司会の原坂さん、片山さんにうまくリードされて、何とかなりました。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
・控室では尼崎市長対中野監督という異色すぎる組み合わせだったもので、打ち合わせどころじゃないですよ。
上下、靴も青い中野監督が大きく通る声で『最近の年寄りは、病院行き過ぎなんですよ!』と嘆くところに市長がそれに返す市制と医療の問題。もう、入り込む余地がねえ。
 俺はただ横で『そうです、オジキの言う通りです』とうなずくしかなかった。
 中野監督にお会いした時も『かなわねえ』と思いましたが、イベントの司会進行役の原坂さんはあの『大特撮』の著者、というわけでしてこれまたかなわん。片山由美子さんに至っては『現場知ってる本物』なので、これまたかなわん。『若山富三郎さんが……』『安藤三男さんが……』なんて言われるとたまりませんよ。
 かなわん尽くしでした。ちなみに、ジャイアントロボ好きは持ってる80年代のムック本『ジャイアントロボ』と『大特撮』の表紙絵はいずれも開田裕治画伯。これまたかなわんし、尼崎市長は俺と同い年の誕生日が三日違い!そんな人が尼崎を治めているんです、俺はなにやってんだ? これもかなわん。

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 と毎度毎度のあいさつから始まりますが、この『バカ戦』がきっかけでとんでもないことになった話など。そう、尼崎三和市場で行われる『怪獣市場2』!
 それは先月にさかのぼる……。
 京都みなみ会館で大傑作『地球防衛軍』を見た時のこと。今回の怪獣映画特集はみなみ会館と大阪を拠点に活動するフィギュア、紙玩具メーカーキャストさんがタッグを組んで行われているもの。
 
 そういえば、キャストさんにツイッターでフォローされてたなあ……。上映終了後、関係者の方にご挨拶したところ『あータンクの馬場さん?』と、まさかこちらのことを知っていてくださったのだ。あの小説には女の子も戦車も出るけど震海獣プテリギオンが出る、寄生獣ジャシールも出る、いわば怪獣小説。というか公式でも『特撮怪獣ラノベ』って書かれてるじゃないか。
 
 すなわち『関西で怪獣仕事をしている人』ということで4月開催の『怪獣市場2』に『出ませんか?』のお誘いを受けました。
 もとより『怪獣市場』には去年に続き、子供連れてぶらっと遊びに行こうと思っていただけに、渡りに船! というかやってきた船が護衛艦なみにデカく、すごい! 
 だってこんなかんじですよ! これに並ぶのか、俺? いいのか、俺?
 そして、会場で配る『バカ戦』チラシも作成してくれるとのこと。
 市場限定のラノベチラシ! ものが電子書籍だけに紙媒体での宣材はあり得ないところへのチラシ制作! 怪獣カード、怪獣プロマイド、ポスターで実績のあるキャスト様が作っていただけるのなら、これもまた立派な怪獣チラシ!
 そんなこんなで当日まで『俺、イベントでトークするねん。大丈夫やろか?』という思いがぐるぐる回ったり回らなかったりしながら毎日を過ごしていました。
  
 イベントは子育てコンサルタント・原坂一郎先生&女優片山由美子さんのトークのゲストという形。そりゃひとりで2時間は喋れませんよ。
 
 原坂先生は、保育士経験もある方で……というか、関西でのコレクターとして知る人ぞ知る存在。『となりの人間国宝』で、そのウルトラマン型のお家を見たこともある、元祖怪獣博士。
 
 片山さんは東映の女優さんで『プレイガール』というより『恐怖奇形人間』はじめ石井輝男監督の……というより『ジャイアントロボ』の女性隊員U5でファンに広く知られとります。
 
 いよいよ本番の日……ゴジラシャツにガメラジャンパーという『外では変人扱いだけど、怪獣イベントだから、これは正装』に着替え、子供を車に乗せ、ポン友で、作家街道驀進中のソラノ先生を途中でひっかけ尼崎へ。
 途中、高速の降り口を間違えたり、迷路のように入り組んだ商店街で迷ったりしながらなんとか会場へ。
 虎だ、虎だ、虎の穴だ!
 入り口近くに並べられるディーラーさんのおもちゃ群にまず心奪われる。まずい、ここで足止めすると先に進めない。ってこれ去年と同じパターン!
 エクスプラスのメガヌロンほしい!でも二万円はあまりにも高額!
 興奮しすぎてここの写真は撮っておらず。
 先を進むと、おぉ、ピンボケだけど『バカ戦』チラシがざっくりと刺さっている! 
 
 そして市場内に並ぶ長蛇の列。爆発王、日本を沈め、世界を、金星を破壊した男、中野昭慶特技監督サイン会の真っ最中だった!
 
 さらに奥へ行けば、ディーラーさん渾身の怪獣ガレキの数々と怪獣コレクションたち!
 アカン、嬉しすぎて死ぬ。
 しばらくして、イベントの打ち合わせ。事務所内には司会のお二人、それに歌声怪獣酒場の歌手・そえんじさん、そして中野監督に、シークレットゲストの尼崎市長!
 
 どんな組み合わせだよ!
 中野監督の世間話の間に挟まれる、『特撮映画びっくり情報』に俺は、まるでやくざの若い衆のように直立不動で聞くしかなかった。
 そしていよいよ本番へ。俺の出番はとちゅからなので、子供らを別室において、イベントの様子をうかがったり、タバコ吸ったり、怪獣おもちゃ買ったり。
 しかし、お二人のお話が弾みはずんで……いや、それはいいとして、いよいよ俺の出番……。
 ここで長い間『専門学校の講師』をやってきた経験と『オタクは好きなフィールドだと饒舌になる』という二大スキルが発動! 原坂先生の質問に何とか答えつつ『バカ戦』および電子書籍とは? の説明、そして先週見た『バラン』の話などなど……『バランはカッコいい』を初めて人前で言えました!
 
 上京寸前で倒されてかわいそうな怪獣の話、そしてみなみ会館『大怪獣大特撮大全集』の話を交えながらなんとかトークは終了。あれ、バカ戦の話は?
 待っている間、うろうろしていたので、ふくらはぎがパンパンになりましたが、とても有意義で、濃い一日でした。
 
 その日の収穫は『本来外れであるはずのクリスタル版が出たらパイラ人と交換するよ!』ということで買ってみたら全部色付きで、それはそれで嬉しい『特撮大全集3』と、X星人にキングギドラカレンダー。そして『バカ戦』チラシ。
 そして何より、中野監督にサインをいただいたジェットジャガー!
 一応、書籍や『ノストラダムスの大予言』『メカゴジラの逆襲』など、パンフ類を持って行ったのだが、それらは既にほかのお客さんが持ってきたとのこと。いや別にかぶってはダメ、というルールはないんだけど、ならばこいつで。
 
 しかもこのジェットジャガーは会場からすぐ近くのおもちゃ屋さんに売られていたもの。去年見かけて、今年も立ち寄ったらまだあった。こんな濃いイベントやってるのに、誰も気づかなかったのか?
 ということで、尼崎のジェットジャガーに尼崎でサインをいただいたのでありました。
 あぁ、なんだか一晩開けたら、すっかり怪獣が成分が抜けた感じだわ。ひょっとして俺、卒業するかも。
 

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最初はアメリカの怪獣みたいに群れで行動するから、軍隊に倒されるレベルの強さだったけど担当さんの『ゴジラみたいにもっと強く!』との指示で、今みたいにウルトラ怪獣並みの力を持った震海獣プテリギオン対絶対領域を守るため、戦車を駆る少女たちのひと夏のドタバタ! と書くとラノベっぽくなるから一応書いてみた
 公式でも『特撮怪獣ラノベ』って書かれてるからいいのだ、そしてこれ伏線。
・あいにくの曇り空でしたが、今日は奈良でした。いや、奈良にいるのは毎度のことですが、それも県庁所在地にある奈良公園に出かけました。実は引っ越してから一年、奈良市まで出かけたことなかったんですな。うちの村からだと大阪に出るほうがはるかに近いもので。と思ったんですが、それほど変わりありませんでした。
 いつもながらシカがうじゃうじゃいました。フンを踏まないように気を付けながらシカせんべいをあげたり、そっと触ったりしましたよ。
 
 そして、奈良を離れ一人、国道24号線を北上。
 奈良の次は京都、そう、京都みなみ会館の『大怪獣大特撮大全集』第二回『大怪獣バラン』『緯度0大作戦』を見るためさ! 
 作品も登場怪獣もややマイナーながらも捨てがたき魅力にあふれかえった二作品。円谷―本多―伊福部のゴールデントリオが贈る特撮巨編です。
『バラン』は何度も言うように、まずそのデザインがかっこいい。緩やかな曲線を帯びた背面が美しく恐竜のごとく重戦車のような四足体勢から、立ち上がると実にスマートで筋肉質。正面から見るとまるで鬼神のごとき形相ながらも側面は爬虫類っぽい顔つきなど、見る角度によって印象が変わる不思議な怪獣。陸海空を制し、ゴジラ、ラドンに続く第三の怪獣として期待されたものの……。元が海外発注のテレビムービーだからか、作品自体が地味な印象。防衛軍に住処を追われ、東京を目指すもその夢果たせず散っていく悲しさ。破壊したものは羽田空港の建物の一部と、山村のみという地味さ。
 お話もひたすらにバランと人類の攻防が延々続くという、やや単調な感じ。
 
 それでもバランはカッコいいのです。でも、地味なんです。再登場を果たした『怪獣総進撃』でも、ほんの顔見世程度、最近の怪獣図鑑には『二代目は幼獣』と書かれる始末。
 でも、人も通わぬ秘境の村で、神として畏敬の念を抱かれる存在というのは、怪獣というよりも妖怪じみております。そういえば、登場すると必ず突風が巻き起こるのも、怪獣の超能力というよりも妖怪の術のようにも見えます。
 続く『緯度0大作戦』は『海底軍艦』に連なる海洋SFアクション巨編で日米合作作品。夢かうつつか、海底にある理想郷『緯度0』を舞台に世界征服を企む悪の天才とそれを阻止する万能戦艦の艦長との一世紀近い戦いの結末を描いております。
 そのほとんどを占める外人キャストの、吹き替えによる小粋な会話と、正義のα号対悪の黒鮫号という海のメカアクション。そして奇怪な人造怪獣たち。
 売りは潜水艦のメカアクションだけど、α号には武器がないので、ちょっと残念。
 大ネズミ、蝙蝠人間、合成獣グリホンなどの怪獣も正直『うーん』という感じ。
 しかし、みなみ会館ロビーにはそんな緯度0怪獣の精巧かつ大ボリュームのフィギュアが展示、発売されていた。
 
 その他、ミニフィギュア類も多数あり、さながら『怪獣バザー』のようでした。やばい、財布が悲鳴を上げる!
 そしていただいたチラシには来週開催『怪獣市場2』の詳細な内容も。
 そう、なんと26日の『怪獣市場2』内のイベントにゲストとして呼ばれることになりました。 人生初トークライブ!
 先月の『地球防衛軍』の際、主催の方にTwitterでお世話になっているのあいさつしたところ、あれよあれよという間に決まってしまった。それもこれも『特撮怪獣ラノベ』である『バカ戦』を書いていたことが大きいです。
 人間、何が幸いするかわかりません。
 ということなので、来週は尼崎で僕と握手! 今から緊張しております。

今日買ったものと、もらったもの。


 
入場者先着特典はバラダギ山神のお面という、細かすぎて伝わりにくい代物でした。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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