作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ・気が付けば毎週映画見に行ってないか? まあ、スケジュールやらもろもろの事情で、最近は一人になることが多い。束の間の自由を謳歌しているのかと言えばそうでもなく、一人で夜『鉄腕DASH』を見るわびしさよ。
昨日も週末の夜勤明けで、特にすることもなく、いっそこのままもう一泊してみようかとも思ったが、お金も出そうにないのでやめた。それに、ちょっとしたトラブルもあり、腕に噛み傷を受けてしまった。まあ、細かく書くわけには行けないけど、福祉業界というのは、命をかける商売の割には単価は安いってことだ。
さて、ポカンとあいた日曜の午後をいかにすごすか? 机に向かって文章でも書けばいいのですが、今のところ切羽詰っての仕事がない。それも悲しい。
ラノベ業界においては、まめに返事をくれる編集さんというものが少なく、着てはもらえぬセーターを、せっせと編んで何になる? という気さえする。 いいか悪いかぐらいの返事をくれてもよさそうなものだが、それすらないので、よほどお忙しいお仕事と見える。 いかん、愚痴っても仕方ないのだ。
この鬱々とした気持ちをどこに向ける? それはやはり映画しかないのでは? じゃあ、何見よう、あれしかないか、あれか? あれ見るのか? いやずっと前から気になってたじゃないのか? と、並いるハリウッド超大作を押しのけて『女子―ズ』を見に行く。また変身ヒーローものかよ! 先日公開された『ゴジラデジタルリマスター版』は、来週子供らと行くのだ、それまで我慢だ!
でも、限定っぽくて今度行ったときに売切れてたらいやなので、ゴジラのパンフとフィギュアカップは一応購入しておいた。
『女子―ズ』である。『コドモ警察』『変態仮面』の福田雄一監督が、まともに戦隊もの撮るわけないじゃない。でも予告見ると怪人がぞろぞろ出てくるし、ひょっとしたら……でも、怪人のシーンなんかほんのちょっとで、女子の日常の緩いコメディなんじゃないの? という思いもあった。ええいままよ! どこのチケット屋いっても安い券なかったので、大人料金はらって見
てやるよ! 当たり前だ! お話は、名字に『色』がついてるだけで、選ばれた五人の女子が戦隊となり、宇宙からやってきた怪人と戦う。それだけ。
一応『今までいろんな組み合わせとか名前とか考えてきたんで』と、本家戦隊のパロディとみられるセリフもある。というか、この手の『えせ戦隊』ものって、キャラ分けがやりやすいからか、かなり多い。本家東映だって『アキバレンジャー』というセルフパロディもあるし。『女子―ズ』にはその名前からして、それらを凌駕する何かがあると思った。まず安易につけられがちな『○○レンジャー』を捨てた、あとはセクシーさの微塵もない顔丸出しのかっこ悪いスーツ。ちなみにデザインはあの島本和彦先生だ。 そしてどうだったか? これがもう、思った以上の出来でした。確かに安い、安い。だが、2時間弱の間に怪人がわらわらと出てくる。全部で8体!
基本的に『いつもの採石場』で、女子―ズと怪人のやり取りがメインのコント、のようなものであるので、このやり取りを挟み込んで、ドラマにつなぐという構成。しかし、多い。それもどこか安っぽさがありながらも、きちんとデザインされている。 おどろおどろしさと間抜けさを併せ持つそれらは、80年代の戦隊シリージの怪人デザインをほうふつさせる。コメディ映画だからといって、安易で間抜けなデザインにしない、がっつり作ってギャグに落とし込むのだ! ちなみに女子―ズスーツのイメージは『デンジマン』だそうだ。 怪人との対決、といってもあくまでもあくまでも女子―ズのだらだらした会話がメイン。五人そろわないとか、怪人の容姿に罵声を浴びせるとか。監督も『きちんとアクションを見せる気はさらさらない』と明言しているので、徹底している。五人そろったらすぐに必殺技を繰り出すのも、潔い。そこに至るまでの過程を面白おかしく見せるのだから、それでいいのだ。
自分が基本的に『間抜けなもの』が好きだからか、臭いカメムシ怪人には、ファブリーズを吹き付けるとか、蛇怪人は気温が下がると動けなくなるとか、そういった『どうでもいい展開』がとても心地よい。 そして、コントパートにうまくつながる形でドラマも連動する。ほとんどがレッドの仕事と恋愛と戦隊の掛け持ちで葛藤する姿なのだが、それにより、他のメンバーに迷惑かかるとか、きちんと『戦隊ドラマ』として成立している。
もちろんほかのメンバーも様々な事情を抱えて戦っている。バイトを抜けると給料が減る、大事な舞台が直前に迫ってる。でもそれもこれも地球が侵略されたらできないじゃん! じゃあ変身するか、という感じである。
ラストにはお約束のロボ対怪人の巨大戦もあり、緩いコメディ、となめてかかっている観客をいい感じに裏切ってくれる。まあ、ロボ自体は恐ろしく安っぽいのですが。 それでも、この映画は日本のヒーロー映画が迷走している中にポン、と『こうすりゃいいんだよ!』というヒントを与えてくれたように思えた。と書けば滅茶苦茶褒めすぎでしょうが。
個人的には怪人がぞろぞろ出てきたところで大満足なんですよ。重機みたいなの一個出してドラマを延々見せられるよりは断然いいのです。そう、見たいのは怪人対ヒーローなんだよ! という、隔たった感想でした。 PR もう今年も半分だけど、あっちの方がさっぱりなので、そろそろ腹とか首とかくくらないといけない今日この頃。今週は中途半端に夜勤が入ったので、奈良に帰れず。
ならばその間に詰める予定詰め込んでおけ! と、まずは寝屋川へ。『怪獣市場』やみなみ会館でお世話になった怪獣メーカーのキャストさんへ。その日『怪獣談話室』というイベントがあったのだ。月末恒例で、新商品の販売&怪獣好きが集まってだべるという催しなのだが、別件があったので、商品準備中で忙しい中を訪ね、時間まで怪獣のことをだらだらと話す。
どこを向いても怪獣だらけで、しかも怪獣のことをいくら話しても許される夢のような空間だった。
怪獣バカ話の傍らでは、クモンガと、断末魔ゴジラが続々と造られていった。
イベント開始時間に、寝屋川を出て、今度は京都へ。中学時代からの腐れ縁が集まっての飲み会。京阪から近鉄に乗り換え、JR京都駅へ。怪獣話の後での京都駅なので自然と『ガメラ3』を思い出す。
京都でもまあ、いつものように、どうでもいい話をしたのですが、みんな子持ちとは、時間の流れというものは恐ろしいものだ。ついでに、時計を見ると『今遅れると始発を待たなければならない時間』になっていた。つくづく時間の流れというものは……。
このままではやばい、明日は仕事だ! ということで、一区間だけだったが、新幹線に飛び乗り、無事大阪は和泉にたどり着いた。当たり前だが、新幹線って本当に早いんだなあ。
寝屋川で過ごした時間、友と過ごした時間、無駄にはしないぞ、これを糧に今後得るものがあればいいのだ。
ということで時間のお話。
夜勤明けて今日、ちょうど映画サービスデーということもあり、仕事帰りに『Xメン・フューチャー&パスト』を見に行く。シリーズ最新作、というか毎年やってないか、Xメン? 正編外伝合わせて14年の間に7本作られているから、二年に一本の割合になる。これはこれですごい。しかも、それぞれが、どこかで続いているのだ。途中でリブートしたりしない。きちんと、ではないものの、どこかで繋がっている。
実はXメンを見るのは昨年の『ウルヴァリンサムライ』を入れて二度目。あとはテレビやDVDの視聴だった。ごめんよ、昔はアニメのエックスメン見てたのになあ。
でもまあ、以前の三部作は『まあ、こんなものか』と思ったり(失礼)。いろいろあって最後はイイモンとワルモンのミュータントが運動会のごとく乱闘するというイメージ。大体合ってる。
だが前日譚『Xメン・ファーストジェネレーション』を見た時『しまった、劇場で見ればよかった!』と後悔した。若き日のプロフェッサーXとマグニート―の出会いと別れ、そしてミュータントという存在が世間に知られていく様を史実と照らし合わせ、さらに60年代スパイ映画で味付けしたような傑作。
ミュータントとしての自信をつけた若者たちのクラブ活動のような和気あいあいとした府に木から、命がけのミッションまでを、硬軟使い分けて描いた快作であり、アメコミ映画の傑作の一つではないかと思うのです。
そして今回の『フューチャー&パスト』は『ファーストジェネレーション』の続編であるとともに、正編三部作の続編でもあるというややこしい位置づけ。
昨年の『ウルヴァリンサムライ』でも、ウルヴァリンを待ち構える、ライバルであるはずのプロフェッサーとマグニートーという、それをにおわせるシーンがエンディング後にありましたが、そのまんまというわけでもありませんでした。
しかし、ここで一つ不安があったのは、監督が『ファーストジェネレーション』のマシューヴォ―ンから、正編の1、2作目を監督した運動会監督のブライアンシンガー、通称ブラシンだということ。シリーズの立役者なのだが、なのだが……。
『これはひょっとしたら過去と未来のミュータントが運動会……それじゃあキン肉マンじゃないか?』
俺はあのおしゃれだけど、どこかハードなマシューヴォ―ン演出で見たかったんだけどなあ。
しかし、蓋を開けると……。
舞台は未来。ミュータント殲滅巨大ロボセンチネルにより、ミュータントどころか、それを匿ったり、関係する人間までも処分される世界。要するに、人類大ピンチの時。
『じゃあさ、センチネルができる前にさかのぼってそれを阻止すりゃいいじゃん』と、ドラえもんチックな提案で、我らのウルヴァリンは日本旅行に続き時間旅行に旅立つのです。時間旅行といっても、よくある、機械を使って人間そのものが過去に飛ぶのではなく、意識のみを過去に飛ばすのです。だから、未来のウルさんの意識は過去のウルさんの中に入り込み、若きプロフェッサーとマグニート―を仲良くさせて、事態を収束させるのです。
ウルさんの向かった先は1973年、ベトナム戦争終結時で、プロフェッサーは色々あって飲んだくれ、マグニート―は、とある大事件でとらえられ……。
『おいおい、これで未来が変わるのかよ?』
いつもは後ろでデン、と控えてるウルさんですが、今回は、若き未来の仲間を連れて、リーダー的役割。自分がしくじれば、未来は変わりませんから、そりゃあ頑張りますよ。
『ウルヴァリン』シリーズも入れた外伝に正編からの流れもきっちり抑え、『ファーストジェネレーション』で見られた史実の照らし合わせもばっちり組み込む、本当に集大成のような作品で広げた風呂敷の畳み方に『やるな、ブラシン』と思いました。
総じてXメンはヒーローものというより『異人種間のアイデンテティ―を守る争い』
を描く映画なんだなあ、と思う。だから映画でアベンジャーズやスパイダーマンとの越境共演というのはそういう意味でも難しいなあ、と思ったのだが、ウルさん役のヒュージャックマンは、Xメンをアベンジャーズに絡めるように直訴したとか。本当に、あの役が好きなんだなあ。シリーズ皆勤賞だもんなあ。
とはいえ小難しくなく、きちんとアクションは見せる。派手すぎず、地味すぎず、クライマックスは堅実な撮り方をしているな、と思った。
1作目から14年、これでひとまず大団円なのですが、エンディング後には……。
一度風呂敷閉じたから、今度はまたムチャクチャやってくれるのではないか、そう思うと次も楽しみになってくるシリーズなのでした。
えー、バカ戦一話配信中です。
怪獣が海からやってきまーす、61式戦車が迎え撃ちまーす。
一度全話配信されたから言うけど、怪獣は、自分の同族、つまり子供を探しに来ます。
そう、これは散々繰り返しサンテレビで放送された『大巨獣ガッパ』にインスパイアされたものだ! もともとガッパ自体ネタ元はイギリスの『怪獣ゴルゴ』だけどね。
ということでスムーズに本題へ。昨日は京都みなみ会館恒例『大怪獣大特撮大全集』第三回『大巨獣ガッパ』『宇宙大怪獣ギララ』 の二本立てに行ってきました。
昭和42年、空前の怪獣ブームのさなかに『よっしゃ、うちもいっちょやったるべ』とばかりに、今まで怪獣映画には無縁な日活、松竹が制作し、見事に続編が作られなかった二本!
そんなことは時代が変わってもよくあることで、自分の例でいうなら『よっしゃここでうちもラノベレーベル出すか』と、今までまるでラノベに縁のなかった出版社がレーベルを……みたいな感じ。というか、まさに今そうじゃん! え、俺ガッパなの?
あるいは今現在、映画館ではマーベルが二本、もうすぐ一本追加それに日本代表の人造人間というヒーロー映画が激突している状態です。その中からどれが見たいか? といわれりゃ知名度のあるヒーローになりますわな。というわけでスパイダーマンが一人勝ちみたいになっております。
その当時も、ギララ、ガッパに加えて『大怪獣空中戦・ガメラ対ギャオス』が同じシーズンに公開!
意欲的だった松竹、日活の怪獣映画はたった一本でガメラに敗北した……と思います。
制作年が同じ、そして松竹、日活唯一の怪獣映画ということで、怪獣図鑑や関連書籍ではガッパ、いや十把一絡げに語られることが多い二本です。
よく『時代の徒花』なんて言われますが、それだけでは収まらない魅力があると思います。時間がずいぶん経った今、再評価する時ではないでしょうか。でも何もないかもしれませんが。
当日はいつものようにバイクでぶらぶら京都まで行こうかと思ったのですが、ポン友ソラノ先生が『フィルムで怪獣が見たいよーン』とメールを送ってくれたので、二人でドライブ。青少年保護条例がなかったら、うちのちびっこも連れていきたいですよ。ごめん、大人ばっかり怪獣映画見て!
さて、映画館に着くと、いつもまっさきにロビーで売られるグッズ類に目を奪われ、そして、怪獣人脈がじわじわと広がっていくのを感じるのです。ついでに持参したソフビを置いてもらう。なぜ映画を見るのにオモチャが必要か? それは今もってわからないが、そういうものなのだ。
ロビーでいろいろ目移りしている間に上映開始。
まずは『大巨獣ガッパ』。画面いっぱいに映る、荒々しい筆書きのタイトルロゴに美樹克彦のパンチの効いた主題歌『♪ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガァッパーーーーーーーーーーーァ、ガッパァアー!』は、見る者の心をいやで鷲掴みにしてくれる。
お話は子供を奪われたガッパ夫婦が日本へ観光&破壊にやってくるというもの。以上。
夜の熱海に光るガッパ夫婦の目がうつろで、不気味である。そして『怪獣だったらやっとかないとね』とばかりに破壊される熱海城。そして河口湖、中禅寺湖を経て、東京の工業地帯から羽田へ。やっぱり観光に来てるだろ
特撮は、広大なセットに作られた精巧なミニチュアが圧巻。ラストの広大な羽田空港での親子ガッパ対面シーンもいいし、1カットで飛翔するワイヤーワークも当時としては画期的ではなかったのか。模倣だなんだと言われようが、日活の怪獣映画に対する意気込みの強さがうかがえる。
そして続いては『宇宙大怪獣ギララ』。ガッパの後だとインパクト不足なタイトルロゴ、そして星座のイラストをバックに流れる『♪地球ー僕たちのほしー』といささか気の抜けた主題歌。『ギララのロック』というタイトルだが、ラウンジミュージックのようであり、そのチャカポコした感じが宇宙を想像させる……と思ったのだろうか。
お話は火星探査船に付着した謎の細胞が地球で怪獣になって……というもの。
主人公たちが途中立ち寄る月面基地では『やあいらっしゃい、ここはいいところだよ』と迎えられ、ラウンジで一杯ひっかけながらチークダンス……そして檜風呂。まるで民宿か、地方の旅館である。世にも奇妙な松竹大船調のSF物語が延々続き、見ているうちに『あれ、これ何の映画だっけ?』と思わせる。
そしてやっとのことでギララ登場。イボイボのボディに頭の触角、複眼で宇宙を思わせるデザインはカッコいい。こいつが節操なく暴れまわる。まあ、一応エネルギーを求めて原発やら発電所を襲っているのですが、ちょっとダラダラしてる気がしないでもない。
『遅れた分を取り戻すために頑張って暴れます!』 というギララさんの気持ちはわかるが漠然と街を破壊しているようにしか見えない。これはガッパの『熱海』『羽田』のようなランドマークがないからだと思う。怪獣映画には名所旧跡が不可欠なんだな、と痛感。とはいえ、関東全域を壊滅させたからかなりの実力者。
バカでかい地図を張り出し、脚立に乗って被害状況を張り付ける自衛隊も緊張感があるぞ。
とにかく東宝の『ゴジラ』に追い付け追い越せとばかりに作られた二本。怪獣が出るとすぐに執り行われる対策会議、とってつけたようなドラマパート(大作戦展開中に、恋のさや当てをするガッパ、微妙な三角関係のギララ)、最後のとってつけたような教訓めいたセリフ『忙しく毎日を送る我々にガッパは教えてくれたんだ』『恋は勇気だと、ギララから教わりました』(怪獣から勝手に学ぶな)など、共通点が多い。
実は、あまりこれらのシークエンスは本家東宝でもあまりやっていないもの(作戦会議は、あるか)ばかりで『本格派怪獣映画』を目指すあまりに『漠然とした怪獣映画』になったきらいがある。怪獣映画でよくネタにされたり、バカにされたりする部分ってこの日本で全部やっているのですな。それがまたいいんですよ、昔の怪獣映画は。と苦しいフォロー。
松竹のメロドラマ、日活の若者向け映画の傾向が本編には甚割と出ており、会社のカラーが見えて楽しいが、特撮はどちらも本格的でがんばっている。
高速道路にずらり並んだ61式戦車によるギララ迎撃なんか、もっと撮り方を変えれば最高にかっこいいと思うんだが。
そう、どちらの映画にも当時の最新機である61式が登場、怪獣に滅茶苦茶にされております。『バカと戦車で守ってみる!』に旧型の61式を出したのも、怪獣映画の常連だったからであります。
とはいえ、ギララもガッパももともとは東宝の円谷監督から巣立ったスタッフが大勢関わっているので、ゴジラの遠い親戚のようなものです。
怪獣の発展には会社の垣根なんか関係ない、どんどんやればいいんだ。でも、結局はご存知の通り、時代は映画からテレビへ、そして怪獣から妖怪へとシフトしちくのでありました。私の生まれるずっと昔、日本で怪獣興行戦争があったころのお話でした。
そしてまたやっちゃたよ、のお土産たち。アストロボートは合金製、劇中で登場したギララの石膏足型のオマケ付。そして一押しはタコを咥えたガッパ♀!
それにスタンプが三つ溜まったらもらえるゴジラブロマイド!
俺は映画を見に行ってるのか、グッズを買いに来ているのか?
両方だ。 と、怪獣映画に夢中になっている間にAKB握手会で事件が! ということで(どういうこと?)田 名部生来さんの怪獣タナミクラスをどうぞ。 あの時は控えめに、それでもムチャクチャ書いたけど、やっぱり怪獣対決入れてもよかったなあ、と思う今日この頃。
だって新作『GODZILLA』ですら、新怪獣と対決という、サプライズがあるんですから。
早くゴジラ見たいなー。7月まで待つのは殺生ですよ。とはいえ、来月には初代ゴジラのリバイバルもあるし、京都では今年いっぱい月一で怪獣映画が見れる。それに国内外からのヒーロー映画ラッシュ。まあ、何もなかったころに比べれば、非常に恵まれていると思います。
しかし……待ちきれずに輸入玩具店で、アメリカNECA社のゴジラフィギュアを購入。非常にリーズナブルな価格だったからいいのだ。
サイズは6インチ、しっぽまでの長さが12インチ、ということ。同社のパシフィック・リムフィギュアと比べると頭一つ小さい印象か。
それでもガシガシ動いてバンバン遊べるので、満足であります。
これで公開までは我慢できる、もうTwitterでゴジラだゴジラゴジラだとつぶやかなくてもいい、はずだ。
もっとゴジラが来るまでに、見ておかないこと、やらないといけないことはいっぱいあるんじゃないのか?
ということで次男坊を連れて『キカイダーREBOOT』を見に行った。初日、のそれも初回だ。
やたらとカワサキのバイク乗りが多かった大学時代、キカイダーとマッドマックスはある意味聖典のような存在だった。といえば言い過ぎかもしれないが、他のヒーローものとは一線を画す存在だった。バイクだけじゃない、ジローのGジャン、サブローの皮ジャンのかっこよさ。アンドロイドマンがなぜかバッシュを履いているおシャレっぷり、『何?子供に写生されただと?』と、隅々までに力を入れるプロフェッサーギルの狂気。
ミツコさんのミニスカート、ギャグキャラだけど頼もしいハンペンのスバル、そしてジャジーかつロック……自由奔放な渡辺宙明の楽曲。どれもこれもがかっこよく見えた番組だった。 ダークロボットのお茶目さと裏腹の残忍さ、破壊されるときにカランコロンと飛び散る歯車や機械部品のむなしさ。ちなみに友人はダークロボット登場の『ヴァ―ン!』というBGMが、モンティパイソンの『スペイン宗教裁判』を思わせると言っては毎回笑っていた。 そんな『仮面ライダー』とはまた異質な存在のキカイダー。もちろん雨宮監督の『人造人間ハカイダー』も見に行きました。いろいろあったけど、カワサキじゃないけど大型バイクにまたがるハカイダーに『ハカイダーのうた』のアレンジBGMが流れた時、泣きそうになりましたよ。
そんなキカイダーがようやく帰ってくる! でも冷めてた。そのころ、ライダー映画のライバル役として、キョーダイン、アクマイザーがすっかり洗練されたデザインで登場したし、宇宙刑事も昔のまんまで復活。
要するに満腹状態だったのだ。
メタリックになったキカイダーに、ほとんどオリジナルのハカイダーというビジュアルにも心動かされない……こともなく、やっぱり見たくなってきたんですな。追い打ちをかける如く、映画宣伝も兼ねて『仮面ライダー鎧武』にもゲスト出演! 仮面ライダーとキカイダー、夢の競演に『コラアカン』と、前売りを購入したのです。
そしてポップコーンセット片手に劇場へ。しまった『ゴジラ』の予告がすでに始まっている。しかし、今度のゴジラは巨大感が違うなあ。見上げても見上げても頭が見えない感じ。
違った、それよりも『キカイダー』だ。監督はあの『甲賀忍法帖』をアレな感じにしちゃった下山天。大丈夫か……? と思ったのですが愛情たっぷりにキカイダーを仕上げてくれていました。
光明寺博士の命を受け、その子供たちを守るキカイダー、狙うはロボット運用計画ARK、改めDARKプロジェクトの面々、そして人造人間マリに宿敵ハカイダー!
まず、石橋蓮司が首相を務める日本は非常にきな臭いものがあります。最近はいいおじいちゃん役が多いのですが、私はどこか裏暗い、恐ろしいものをいつも蓮司さんに感じるのです。
(これより、内容に触れる箇所あり)
物語は光明寺博士の子供たち、ミツコ、マサルとキカイダージローの交流を軸に『心とは、機械とは?』を描くのです。あまりそこんところ描きすぎると……アカン、ドラマパートになると、停滞感が漂う。どこか冷めたミツコの『今の女性は白馬の王子様を待っている』とかいうチョイずれたモノローグ、そしてミツコの周りの性欲の塊みたいな女友達のトーク、これはイランやろ。
それと、キッチンで食事の支度するというシーンが出ると、とたんに生活感が滲み出し、この空想科学物語の流れに待ったをかける。日常を描くのはいいけど、そのたびに、物語がストップしてしまい、ドラマとアクションが剥離してしまうんですな。これって日本映画の良くない例。
あと『冒頭にアクション、そしてだらだら人間ドラマで言いたいことをいいまくってクライマックス』という構成も日本映画、それもアクションものでよくありがちなんですが、今回はそれを何とか回避して、キカイダーのチェンジや特殊部隊、マリのアクションを要所要所で見せてくれます。 あー、でもなあ……。このまま愛だ心だって終わるんじゃないか?
そんな不安を打ち消すように、悪い科学者、ギルバート神崎がプロフェッサーギルを襲名し、いよいよハカイダー登場になると、物語に加速度が増す。そうだ、なんだかんだ言って、客の見たいのは人造人間のバトルなんだ! 40年ぶりにカワサキのマシンを駆って夜の高速を走るハカイダー! もうバイクから降りるな、そのままキカイダーを破壊せよ! テーマとか思い入れはパンフレットにでも書いておけ!
ラストバトルは壮絶、なんですが、いつもたたかうばしょがひとけのな廃工場みたいな場所というのも制作側のフトコロ事情が見え隠れして、ちょっと寂しい。 そして、続編につながりそうな引きで物語は終了。
ハカイダーの蹴りの構えが『ギロチン落とし』だったり、ジローのギター、ギルの笛の再現はうれしかった。あと、マサルくん役の子役から漂う昭和臭。
ひょっとしたらマジで『東映版アベンジャーズ』を作るつもりか? でも、前半からのドラマの重さが、ちょっと心に引っ掛かり、エンディングに流れる『ゴーゴーキカイダー』と旧作の名場面も、なんだか空しく思え『どうせならこれぐらいばかばかしくやった方がいいのでは?』と思った。
そう、この手のヒーローリメイク作品で大成功したのは『電人ザボーガー』で、あれはあれでクセは強いけど、敬意と思い入れがうまくブレンドし、それでいて新しいものになっていた。
どうにも真面目にするきらいがあるな、と思った。笑いの要素があればまだ見れたかな、と思う。コメディにする、ということじゃなく、笑える場面である。 ジローがドリフファンという設定はかつての裏番組だったから、というひねりもあるんでしょうが、それは全くいらない。 そもそもジローが唐突に叫ぶ『志村―うしろ―!』ってドリフのギャグじゃないでしょ。
真面目なところに思い入れをぶち込むから固くなるのかな。 ハカイダーはかっこよかったけど、グレイサイキングなんかただの重機だったからな。予算的にも尺的にもほかのダークロボットは出しにくかったと思いますが、せめて人造人間マリをモモイロアルマジロにしてもよかったと思う。 あと、日本映画界はいまだに『ダークナイト病』から立ち直っていない様子。音楽がそのまんま、と、何かと空撮。それよりも宙明サウンドをそのまんまやってくれた方がよかった。外側だけじゃなくって構造からアメコミ映画を模倣してもいいんじゃないかと思う。デザインはいじってもいいから、その成り立ち、これがこうである世界感の構築とか、漫画原作ながらもあちらはうまくやっていると思うのです。
だから、是非次回は開き直って、ハカイダ―部隊対キカイダーのバイク対決を見たいのです。そう、今回はサイドマシーンが出なかったのも残念。『一作目だから』と言って出し惜しみせず、バンバンやってほしいと思います。だって、次回作があるかどうか、怪しいものですから。
と、文句も書きましたが、キカイダーはこれからも見たいので、どうかよろしく。
・えーとsuperlite文庫『バカと戦車で守ってみる!』1話と最終話、まだまだ配信中ですー。販売版はもう少し待ってくださいねー。書いた人間もまだ完全版を見てませんので。
早く次に行かないといけないと思いつつ、あがいております。あがいている割には、部屋の整理をして、すっきりしたり。いや、きれいな環境になれば心もきれいになると思うんですよ、たぶん。
新しい企画、新しい仕事を迎えるにあたり、行っておきたい場所がある、ということでなんば高島屋の『円谷英二・特撮の軌跡展』に行ってきました。特撮の父、ゴジラがいなかったらたぶん今の自分はこうなってはなかったでしょう。そんな円谷監督の展示会。海の向こうではゴジラ新作で盛り上がっているみたいですが、ゴジラを生んだ日本でも徐々に盛り上げていこうという機運が高まっております。
会場のあるフロアーに着くと、黒山の人だかりができており、『さすがだな……』と思ったら、浅田真央ちゃんの写真展のお客さんでごった返していたのです。真央ちゃんとウルトラマン、奇しくも卵顔の英雄が高島屋に会したというわけです。
あいにくと会場内は撮影禁止。内容は円谷監督の生い立ちから始まり、カメラマンから東宝の特撮、そしてテレビのウルトラマンへ……という構成。ウルトラマンがメインなだけに会場内に置かれた怪獣たちの出来の良さっぷり(アトラクション用着ぐるみをリファインした?)にただ見とれるばかり。圧巻は国立競技場に立つアボラスとウルトラマン! それもすごいが、そのそばでぼーっと立ってるバニラもよかったよ。
会場内で写真撮影が可能だったのは、ゼロと一緒に空を飛んでいるように撮影できるコーナーだけ。
そして、この手のイベントにつきもののスタンプラリーを回り、ウルトラステッカーをもらい、お土産物屋を見て帰ろうかと思ったら……。
『いかがですか?』
と売り場のお姉さんに言われたので
ウルトラ警備隊に転職してみました。
そのあと、作家仲間と飲み会、日本酒でしたたかに酔い、家路につきました。みんな頑張ってるなあ、そしてうっぷうんたまってるなあ。俺も何とかせにゃ
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カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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