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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・最近、ちょっと無駄遣いが過ぎやせんか? と自重していますが思わぬ出費になく毎日です。


 それはさておき、恒例、京都みなみ会館の『超大怪獣大特撮大全集』4月は川北紘一監督を悼む二本+αの上映となりました。パイロットフィルムにテレビムービーそして劇場映画。怪獣こそ出ないけど、川北監督の演出が存分に楽しめるバラエティに富んだ組み合わせになっておりました。


    

 まずは『FUHITO 不比等』人形劇にアナログ、デジタルの特撮を融合させた新たな映像表現、ドールラマのパイロットフィルム。2006年だから、超星神シリーズの後ぐらいか。


 日本の神話をモチーフにしたファンタジーということで『ヤマトタケル』の路線を受け継ぐものになったのではないかと思います。人形劇をベースにしつつも合成で操演者を消すことで滑らかな動きを見せたり、巨大なミニチュアで爆発や怪獣を暴れさせてみたりと、やれる限りのテクニックをふんだんに使っており、パイロットにするのが惜しい一本。日本特撮=着ぐるみ怪獣じゃないんだぞ、という川北監督の強い意志が表れているように見えました。




 続いては16ミリ上映の『東京大地震マグニチュード8.1』なにせテレビ作品なのでソフト化の機会もなく、東京でイベント上映が行われたに過ぎない幻の一本。見る前は『まあ、二時間ドラマだし』と思っていたけど、トンデモナイ作品だった。1980年放送、『地震列島』よりも少し早くに作られたこの作品、他作品からのフィルム流用を禁じられたために、テレビ作品とは思えないクオリティと斬新な特撮で、これでもかと大災害を描いている。


 出世欲に駆られた男、失恋した女、九州へ帰る子供と祖母……様々な人間のドラマが災害で一つにまとまり、生き抜こうとする姿と、無力すぎる政府の対応。笠原和夫の脚本は緻密な調査の元によって、東京大地震を完全にシュミレートしているようで、川北監督の特撮もそれに合わせるかのごとく、務めてリアルな描写を心掛けている。熱波が街を覆い、


 ビルの窓からは人や机、ピアノが落ちて、高速道路では自動車が連鎖的に爆破……。津波以外は全部出し切ったのでは? と思えるほどの阿鼻叫喚の地獄絵図。これ本当にテレビかと思えるほどの大ミニチュアセットに大胆な合成。
 

 フィルムが退色し、やや赤みがかっているので合成の粗が目立たず、かえって生々しい。
 

 東宝制作ながらも主演は東映のイメージが強い千葉真一なのは、この地獄絵図を潜り抜けるほどにタフな人間が必要だったからと推測される。


 そして最後は『ガンヘッド』。

 

 
 世界初の実写ロボットアクション映画! 公開当時期待に胸ふくらませて見に行ったものの『ああ……うん』となったあの作品をもう一度。


 
 しかし近年再評価の波が高まり、プラモやイベント上映が相次ぎ、カルト的人気作となっている。

 
 あの重機に手足の生えたガンヘッドの姿は今までにないスタイルで確かにかっこいい。しかし……再び見たガンヘッドはやっぱり『ああ……うん』だった。使い古された言い回しをすれば『特撮はすごいんですよ、メカニックとか、やっぱりここでも日本特撮=着ぐるみ怪獣という概念を川北監督が打ち破ろうとする気概が見られます。でも本編が……』ということでしょうか。


 よく画面が暗い、とか言われますが問題はそこにない、と思います。上映後に聞いた話だとフィルムのリールが前後していた、ということですが、そんあこと気にならないぐらいに……うんまあ、そういうことです。


 全体的にいいパーツはあるのに組み方がちょっと……という感じ。


 しかし、みなみ会館はそんなガンヘッド目当てか、いつもよりも若い客層が大勢来ていたという印象。


 

 ロビーもいつもの物販に、絵コンテ、ロビーカード、そして撮影用プロップの展示とちょっとしたガンヘッド祭り。劇中、主人公がくわえる人参スティックも販売された(そして完売)! でも映画を見ているとどのタイミングかじっていいのかわからないので、食べずに上映が終わった人も多かったようだ。

  
 今回、公開時のポスターがないということで、私物の前売り特典ポスターがなぜか二枚もあったので、提供させていただきました。




 そして劇場配布の新聞に今回もふざけた文章を書かせてもらったのですが、劇場内で他のお客さんがそれを読んでいるのを見てなんだか申し訳ない気分になりました。

  
くじで当たったりもらったりしたもの。ビオランテポスターが当たってしまったのは、今回が川北監督特集だからだろうか。



 そして来週は……
 尼崎怪獣市場!  出ます、やります、うろつきます

  

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最近『殺しが静かにやってくる』とか『情無用のジャンゴ』とか、マカロニウェスタンづいております。他には『吸血獣ヒルゴンの猛襲』とか『格闘技オリンピック・四角いジャングル』『姑獲鳥の夏』とか、節操がないですな。
     
 ポカンとあいた平日の昼下がり。うとうとと『四角いジャングル』を見ていて、『このままでは自分はダメになってしまう』と漠然と思ってしまう。猪木対ウィリーに至るまでが長い。企画とか原稿を書かないと、しかし、どこからも誰からも頼まれていない。いや、何もない時は出来うる限り何かを見ていこうじゃないの、と自分に言い聞かす。
 
 そこで、前から見たいと思っていた『アメリカンスナイパー』を見に行く。マカロニづいてる身にすれば、マカロニ出身のクリント・イーストウッド監督の最新作だから見ないわけにはいかないのだ。
 米軍史上最高の射殺数を誇る伝説の狙撃手を描いた映画である。カウボーイが愛国心から特殊部隊ネイビーシールズに入隊。そしてイラクへ。そんな彼の戦場で疲弊する心と、帰還して善き夫、良き父として過ごしていく姿を描く。しかし、多くの兵士がそうだったように、彼も一般の生活になじめなくなる……。
 実話を基にした映画なのだが、どことなく、作った人、つまりはイーストウッドの半生を形を変えてみているような、そんな気がした。
 
 カウボーイだった主人公は兵隊になり、やがて中東の西部ことイラク戦争で英雄となっていく。イーストウッドもテレビのカウボーイ役で有名になった。そして異国イタリアの西部劇で大スターになったのだ
 そんなことを考えながら見ていると、なんだかこれがイーストウッドの集大成で、遺作のように思えてきた。
 
 劇中で『カントリー音楽』や『牧師』とかなんてことのない言葉にいちいち引っかかってしまう。いずれもかつてのイーストウッド映画に使われたモチーフだったりキャラクターだったりする。
 狙撃手である主人公がスコープ越しに標的を見る様子は『夕陽のガンマン』の冒頭を思い起こさせる。
 とどめにエンディングはモリコーネの楽曲が流れるのは、何ともマカロニ生まれのイーストウッドの最後にふさわしいじゃないですか。とか書くと本当に遺作のように思えてきた。いいえ、まだまだ元気です。
 戦場には善も悪もない、撃つ奴にも撃たれる奴にも人生があり、家族がある。イーストウッドの映画はいつものようにズンと来て、さらりと終わる。
 そういや、今年になってみなみ会館で見た映画は前回の『仮面ライダー3号』に続いて、これで二回目。今年はシネコン行ってないなあ。

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 春休みも終わり、子供らも明日から学校。休みの間目いっぱい遊んで、食べて、寝た。おかげで一緒に出歩くことも多くなったのですが、一番ぼ金がかかるのは食費ですね。それもコンビニでちょこちょこおやつや軽食を買うの。
 
 そんな春休み最後の日曜日、いつものように戦隊とライダーを見終わってから次男が言った『ライダー見に行こう』。ただいま絶賛公開中の『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の事だ。まあ、最後のお休みだから行こう、ということに。ちなみに長男長女はドラえもんへ。次男もいつまでライダー映画にひとっ走り付き合ってくれるのか。
 そういや、夏と冬のライダー映画は最近行っていないけど、春の大集合映画はどんなに話がアレでも見に行ってる。
 それはお得感や話題性を確かめたいだけかもしれない。しかし、東映は昔の時代劇や任侠映画でもオールスター大集合映画を作っていたわけで、今のヒーロー集合映画もその流れを汲んだものと思えば、内容がアレでも腹が立たない。
 だって昔は平成ゴジラシリーズだって公開時はクソミソだったしね。
 
 1号、2号を倒した幻の仮面ライダー3号と現役ライダードライブを軸に、歴史の改変をショッカーの陰謀を暴く……って毎年やってないか? そこに今回はタイトルにある通り、ライダーマシンでのグランプリレースも行われるし、昨年好評だった、歴代ライダーのオリジナルキャストも健在で、春にふさわしい豪華版。
 
 顔見世興行だと思えば、少々お話がアレでも、オリジナルキャストの扱いがアレでも、歴代ライダーと強敵だったはずの幹部クラス怪人の扱いが戦闘員並みでも『ぃよ、待ってました!』と、ドンと構えてみていられる。
・この映画は、変身前の及川光博氏含めてカッコいい仮面ライダー3号を見る映画だ。
 1号、2号を今風にリファインしたデザイン、必殺技を放つ瞬間、内部のメカニックが見える演出。もうゲストいはいらないから、3号対ドライブでもいいよ、と思えるほど。
 
・戦闘員並みの扱いとはいえ、満月の下、森をのしのしと歩く仮面ライダーJ(巨大化できるので、いつもバケモノ扱い)が珍しくかっこいい。
・逆に、いくらどんな作戦を思いついても最後はデカくなるショッカ首領はどうかと思う。岩石大首領の頃から何も進歩がない。
 
・いつか見たショッカー怪人のようなデザインの新怪人チーターカタツムリもさりげないグロテスクさを醸し出していて、今の洗練された怪人にない不恰好さがある。褒めているのかなにを言いたいのかよくわからなくなってきた
・執事の立花藤兵衛、『風よ私を……』の台詞等、原作漫画のネタをこっそりと忍ばせているのはいいが、それらをすべて台無しにするのは春映画ならでは。果たしてこれでいいのだろうか? と思ってしまうが、この映画のウリは新怪人と新ライダーと最後の大乱戦だからお話は二の次という、乱暴な結論。『お祭りだからこれでいいのだ』とは言いたくないが、今回ゲスト出演の手裏剣戦隊ニンニンジャーが『お祭りわっしょい!』と言いながらロボを操縦してたから、いいのかもしれない。
 もう今年で春のライダー映画はもういいかな、と思ったけど、そういや去年も同じこと言ったなあ……。
 
 

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・いよいよ

京都みなみ会館『超大怪獣大特撮大全集』

スタート! 前回書いたように、今年はほんの少しお手伝いさせていただくことにもなったので、自分の仕事を見届けるためにもいかなくてはならなくなった。いや、仕事であろうがなかろうが、見に行くつもりではあるけども。
  
 そんな『超大怪獣』のトップバッターは『三大怪獣地球最大の決戦』『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』という宇宙からの侵略者二本立て。 
 ギドラは金、バイラスは銀色(青?)で、何ともめでたそうな組み合わせ。
 
 しかも三本首のギドラに、頭が三又のバイラスと三月に合わせたような、三にまつわる怪獣でもあります。さらに言えば、その日限定で『ガメラ対バイラス』に登場したサン(三)ドイッチの販売もあり、三尽くし。
 
 ゴジラもガメラも宇宙からの外敵は初体験なので、ハッスルしておりました。ってもう何度も見ている映画なんですが、ゴジラとガメラの二本立てという夢の組み合わせには怪獣好きの血が騒ぐのです。
 



 そこで今回は子供たちも連れての鑑賞。初めてスクリーンで見る昭和怪獣映画、そして、シネコン育ちには二本立てという概念とか、開演ブザーさえも新鮮に感じていたようです。
 
      
 今回スクリーンで見直すのに気づくこともあれこれ。30分近く延々流れるガメラのこれまでの活躍(流用フィルム)や、熱線を一度もギドラに浴びせず、ただひたすら投石に固執するゴジラとか。
 超大怪獣大特撮大新聞に書いた記事に嘘はないだろうな、と見ながらヒヤヒヤしたり。まあ最初から主催者様には『うろ覚えで書きます、時には嘘書くかも』と言ってあるので、あまり気にするのもどうかと思いましたが。
 がっつりごってりと怪獣映画を堪能し、恒例のくじでは当たりのバイラスを引き当てた娘。それよりも、モスラのブロマイドが気に入ったようで、翌日には100均で額を買ってました。
 さあ、来月はどんなこと書いてみようか……。
 
 
 

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 すっかり月イチの更新になりましたがSNSとかやっているとどうもブログがおろそかになってしまいがちです。映画も見ずに、つらつらと細かな仕事をしておりました。公表できるのか、そのまま闇に消えるのか? であります。



 あれから、超星艦隊セイザーXを少しずつ借りてみてますが、これは面白い。東映のヒーローものとはまた違う外し具合に、三回に一回やってくるド派手な川北巨大特撮!



 ついでに初期東映戦隊のバトルフィーバーJも借りておりますが、これも面白い。戦隊のフォーマットが出来上がっていないころの試行錯誤っぷりに、ぐっとアダルトな俳優陣による、ちびっ子番組というか、東映アクション路線を思わせるドラマ。とはいえ『目玉焼き作戦』とか『ペット誘拐作戦』に真面目に取り組むんですが。



 そんなこんなでいよいよ3月28,29日から京都みなみ会館で『超大怪獣大特撮大全集』が始まります。


 トップバッターは『三大怪獣地球最大の決戦』『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』のゴジラとガメラの強力タッグ。昨年に比べれば随分とベタな並び方なんですが、それでも血が騒ぐ組み合わせ。


 今年は何度も見た映画も多いし、お休みしながら通おうか、なんて思ってたんですが、劇場で配布する『超大怪獣大特撮大新聞』に原稿を書くことになりました。思い入れとうろ覚えの記憶で書く、まったく頼りにならない映画紹介記事。それでいてディープファンからライトユーザーまで楽しめれば、と言う欲張りなことを考えております。



 そういうことで今年も通う! 原稿書くだけなら映画見なくてもいいかもしれない、でも通う!



 35ミリフィルムで映し出される大怪獣の大激闘をぜひ! そして新聞読んでください!

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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