忍者ブログ
 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
[46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
 春休みである。ウルトラマン、仮面ライダーときて、いよいよ、春の超人映画のトリ、『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』である。近所のシネコンでは2D吹き替えがないので、2年ぶりに岸和田へ。子供らにはIMAXも3Dもどうでもいいんですな。


 『マンオブスティール』で、ゾット将軍と壮絶なバトルを演じた結果、街に多大な被害を及ぼしたスーパーマン。それでも地球の守護者としてあがめられてるのはどういうことよ? と疑問を抱くブルース・ウェインことバットマン。ならば叩き潰すか、とスーパーマン打倒に燃える。同じくスーパーマンを陥れんと暗躍するレックス・ルーサー。



 
 あのザックスナイダーですよ、長いんですよ、無駄にスローモーションなんですよ、やたらと絵画チックな絵作りしたがるんですよ。見終わった後もやもやしちゃうんですよ、と色々思いながら見ると、これが結構すっきりしていて非常に見やすい。長いけどね。



 キチンとスーパーマンとバットマンは激突する。対スーパーマン用のごっついバットマンスーツが先日の『仮面ライダー1号』を思わせる。そして、二人にちゃんと見せ場がある。これだけ強いバットマンを見るのって、ひょっとして初めてなんじゃないか、と思うぐらいに暴れてくれる。



 しかし、この映画を最所をかっさらって行ったのはワンダーウーマンである。男たちがうじうじ、ベラベラ、もやもやしている中、女はスカッと変身し、颯爽とやってくる。実にヒーローっぽい。



 後半は実にヒーロー映画。いがみ合っていた者同士が手を取り合うのって嫌いじゃないぜ。
 悪役側から、世界に散らばるヒーロー候補の存在を知る、という構成も面白い。



 難点を言えば、バットマンのスーツがあまりも地味だし、せっかくのバットモービルもバットウィングも暗すぎてよくわからない、ということぐらいか。


 
 春の東西ヒーロー映画大会はどれもこれも大満足でありました。ちなみに、入り口でクリアファイルもらいました。
 



拍手[0回]

PR
 不定の出勤シフトのため、今日も休みになっていた。月曜日が休みだと、得したという思いよりも、なんだか不安になってしまう。そんな日は映画に行こう。



 『仮面ライダー1号』である。毎年恒例の春のライダー映画は、東映お得意のオールスター物に、なんだかよくわからないトンチキなシナリオがつきものだったんですが、今回は、本郷猛、仮面ライダー1号に絞っているのでいたってシンプル。もちろん、現行ライダーのゴーストも登場します。でないとちびっこが退屈しますので。



 
 改造人間とはいえ、年老いた本郷猛は、かつての恩人、立花藤兵衛の孫娘と再会。二人で山奥に隠居生活を。恋人でもない、疑似親子のような関係。で、それで終わるはずがない。ショッカーと、内部分裂の末生まれた新組織、ノバショッカーが暗躍する。



 人間年とりゃ説教臭くなるわ、隠居もしたくなるよ。それが45年も戦ってきた改造人間でも。そう思えば、悪くない映画だ。



 『許されざる者』とか『ワイルドバンチ』のような、老いていくもの、滅んでいく者たちが最後に一花咲かせようよ、たとえ無理でも、やるんだよ! という勢いを感じる。



 はじめはゴーストたちの申し出を断ってきた本郷も、最後には立ち上がる。体がボロボロでも立ち上がる。『生きる』ってどういうことなの? 若者にはウザがられるのだけど、既に人間でない改造人間だから、逆に重いのかもしれない。



 不満な点といえば、もう少し立花藤兵衛と何者かを説明しないと、ちびっ子にはわかりにくかな、と思ったのと、あのごっつい1号のソフビを劇場限定で出してほしというところ。ちびっこは欲しがるでしょ。去年の3号も結局出なかった。



 新興組織の跋扈で、閉店寸前のショッカー。ここでいつもの大首領を出さずに、地獄大使を肝に持ってきたのは正解だった。長年のライバルとはいえ、改造人間同士で通じ合うものがあるかもしれない。だからこそ、後半はぐっとくる。だけど、片や年老い、片や演者が変わった二人の再会は『本郷猛……か?』『地獄大使……か?』だったけど。



 倒されても何度も蘇り、そして散っていく怪人の悲哀。45年もショッカーに尽くしてきた毒トカゲ男、シオマネキングの健気さに泣く。



 改造を重ね、ごっつくなった1号ライダーは動きにくそうだった。でもその代わり一発一発の当たりが重い。ゴーストとスペクターがフォームチェンジを繰り返して戦うのに対し、黙々とパンチとキックで敵をつぶしていく。若いころはいろいろ試したけど、結局これで十分だな、という感じ。


 『スターウォーズ』でハンソロが老いてもまだ元気なところを見せ、『ターミネーター新起動』で、殺人マシンが肉体労働で日銭を稼ぎつつ、少女を待っている。そんなエッセンスもパク、いや引用して、本郷猛は実に生々しいものになっている。説教は長いけど。だから、時折見せる笑顔に救われる。もう本郷猛なのか、俳優藤岡弘、なのか分からない。どちらでもあるんだろうけど。 



 悪の大組織と戦うのもいいけど、冒頭、タイで人知れず悪党たちを懲らしめていた本郷もいい。変身せずとも世界中で戦ってきたんだな、と分かる場面である。



 最後は大乱戦にならず、3人のライダー対ノバショッカーという作り。奇しくも、ウルトラマンXの劇場版も3人のウルトラマンだったなあ。バカでかいラスボスが出るわけもなく、シンプル。これぐらいがちょうどいい。


 ロンリー仮面ライダーにも帰る場所はあった。ちびっこは喜び、おっさんたちにはグッとくる映画だったのかもしれない。説教は長いけど。
 


 で、普段グッズなんか買わないけど、この昔の本郷猛ブロマイドは面白いので買ってしまった。ちょうど『日本沈没』の頃だろうか。来月の『人類絶滅NIGHT』には藤岡弘、作品が2本もある。そのための予習のようなもの、である。絶滅NIGHTは始まっている、でもその前に大魔神誕生祭だ。

拍手[0回]

 前回は、ヒーロー映画であり、今のところ最新の怪獣映画である『劇場版ウルトラマンX』を見てきたわけですが、さらにさらに着ぶくれしたバッタ男とか、コウモリ男とパンツはいてない男の喧嘩とか、ヒーロー映画が続々とやってきます。



 そんな最新映画に目もくれず、今回は恒例の京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集DX『宇宙大怪獣ドゴラ』『大盗賊』の2本立て。


 東宝初の宇宙怪獣ドゴラは『出る出る詐欺』と呼ばれても仕方ないぐらい、ポスターやスチール写真のような大暴れはしないのは、ファンなら周知の事実。全身が映るのはほんの数分で、あとは細胞分裂して、空中に浮かぶデカいスパンコールのようになってしまいます。


 でも、それでも自衛隊は、科学者と協力し、弱点を突き止めドゴラ殲滅に全力を尽くす。しかし、出番は少ない。じゃあ、何が面白いのかといえば、銀行ギャング時計s多雨との攻防である。これはギャングものに怪獣を絡めた珍しい一本。ギャングを追う刑事、夏木陽介と変な外人ダン・ユマの軽妙なやり取りを見るのが楽しいのだ。というのは、大きくなってからわかること。しかし、先月の『美女と液体人間』といい、ギャングは何かと不定形の怪物に縁がある。



 『インディペンデンス・デイ』のUFOのように、街を覆いかぶさんとするぐらいに巨大なドゴラだか、弱点が地蜂の毒、というのもなんだか弱々しい感じがするのもまた事実。


『大盗賊』は、世界のミフネ主演のファンタジーという意欲的な一本。特撮の、時代劇の、そしてミフネのさらなる可能性を模索したような作品である。大阪・堺の豪商が南の海で大冒険。ど
ことも知れぬ異国(とはいえ、日本語が通じるのだが)で、囚われの姫を助け、盗賊と協力して大暴れ。これが驚くほど『ルパン三世・カリオストロの城』にそっくりだった。いや、こっちの方が早いか。クライマックスがお姫様の結婚式での大乱闘はともかく、悪玉が『潰されて死ぬ』ところまでそっくり。


 と、そういうことを抜きにしても、日本では珍しい、剣と魔法のヒロイックファンタジー。この路線は続く『奇厳城の冒険』で終わってしまったのも残念。侍でも、軍人でもないミフネの冒険譚というのもまた見たかったような。

 特撮はもちろん、異国の街や城壁のオープンセットの豪華さに目を見張る。あいにく、フィルムは退色して紫がかっていたけど、そんなの、この特集では珍しいことではない。

 そして来月は大魔神誕生祭と人類絶滅NIGHTと大忙し。


   

最近買ったお もちゃの中でも特にお気に入りなのは、このパチものエレキング。体色といい、雌っぽいのでエレクイーンだ。


拍手[1回]

 なんだかんだ言っても、怪獣や特撮作品の話題に事欠かない今日この頃。いつも上映館が近くになくて、スルーしてたウルトラ映画だけど、今回はそうはいかない。『まあ、こんなものか』から『おいおい、ちょっと違うぞ』という気持ちにさせてくれた『ウルトラマンX』の劇場版なのだ。


 先に結論を書くと『今までいろいろ言ったかもしれないけど、ごめんなさい、すごかったです』である。



 結論書いたから、もうこの先は書かなくてもいい。でも書きたい。内容に触れる個所もあるかもしれないので、ご勘弁を。



 『劇場版ウルトラマンX きたぞわれらのウルトラマン』は、ウルトラ映画、ヒーロー映画であるとともに立派な『怪獣映画』である。従来なら、強大な敵、怪獣軍団に対してウルトラマンが戦う、という内容である。しかし、ウルトラの前にドデデン、と現れるのは、今回の真の主役といてもいい、閻魔獣ザイゴーグ。登場順が先だから、ということではない。いつもならラスボス的立場であるはずの新怪獣ザイゴーグが冒頭から出ずっぱり。
 


 封印から解き放たれ、こん棒のような手を振り回し、辺りを血の池地獄に変え、ワハハと大口あけて笑うふてぶてしさ。その存在自体が地獄であるという、ずるくてすごい設定。その体から生み出したアントラーとゴルザを獄卒のごとく従え、ひたすら目的地を目指す姿は、正統派の映画怪獣。単なるやられ役ではない。


 ゲストである怪獣の魅力が強ければ強いほど、不思議と、それを迎え撃つ人類とウルトラマンに声援を送りたくなってくる。


 今回は、初代ウルトラマンとウルトラマンティガがXに協力。二人の登場シーンで、思わずほっとしてしまうのは、それほどまでにザイゴーグが強敵だからだ。


 物語も、短い尺の中に無駄な要素をそぎ落とし、徹底的に怪獣との攻防戦に焦点を当てているのもこの映画を怪獣映画足らしめている。とはいってもウルトラマンの映画、3人のウルトラマンと3大怪獣の対決は、圧倒的な密度の中で展開させられ、映画ならではの賑やかさに満ちている。そしてアッと驚くアレとかコレ。詳しくは言いません、音楽は大事だな、と改めて思い知らされた。


 
 怪獣は強く、ウルトラマンはかっこいい。その言葉を徹底的にシンプルに、かつ高密度で表現した本作は、ヒーロー映画としても、怪獣映画としても十分に満足できる作品だったと思います。とにかくザイゴーグ、そしてマイケル富岡の悪びれない悪人っぷりは必見。
 


拍手[1回]

 ようやく春めいてきて、急ぎの仕事は本当に急いでやったら、思った以上に早く済んだので、さてどうしようかと思っていた週末。


 春休みは超人映画だらけだけど、今はどうかな……おお、新世界で『真田幸村の謀略』やっているではないですか。


 久々の新世界、十数年ぶりの新世界日劇会館。メインストリートは、すっかり串カツと吉本に乗っ取られた感じで、どうにも『観光地としてふるまっている感』がぬぐえず、居心地が悪い。そもそも串カツっていつから大阪名物になった? 林立する串カツやのほとんどは多分他所からやってきて、精いっぱい大阪らしさを醸し出してるんだろうな、と思ったり。串カツ屋の客引きなんて、ありえないよ、と思ったり。ケンミンショー的というか、魔法のレストラン的というか。看板にデカく『ソースの2度漬け厳禁!』とか書かれてもねえ。そこ、改善できるだろうが、と思ったり。まあ、文句言っても仕方ない。町の活性化には必要だったんでしょう。もう小便と酒の臭い漂う街ではない、それはいいことなのでは。でも、路地行くと昔ながらの佇まいだったり、激安の連れ込み旅館があったり、昔ながらのホルモンうどんがあったり、おもちゃ屋では最新のジュウオウジャーのオモチャの後ろにひっそりとオーレンジャーのオモチャがあったり、ギャレゴジとエメゴジが仲良く売られてたり。



 
手描き看板はいまだ健在。でも上映形式はデジタルに変わったとか。


 学生時代3本立て800円だった日劇会館は、今では2本立て1300円。それでも安い。昔は、東宝、東映、邦画各社の作品を流していた日劇も、今では東映2本立てと、他はポルノとゲイ映画専門館になっていた。



 でも、ロビーをうろつく得体のしれないおっさんがいたり、館内で喫煙したりとここだけは昔と変わらない。変ったことといえば、扉に『女装の方お断り』という張り紙があったことぐらいか。


 まずは『花と嵐とギャング』だったが、ほとんど寝てしまう。もったいない。ギャングの内紛を描く、石井輝男作品。この頃の石井作品はほとんど見てなかったけど、高倉健がとにかく若く、のびのびと動く。漫画みたいなスタイルのギャングたちが横一列に並ぶさまは、どこかカッコよく、ラストの銃撃戦は牧場で行ったり、西部劇チックな展開に。



 そして昔と同様、休憩を挟まずに『真田幸村の謀略』上映。拙著『真田十勇姫!』を書くきっかけとなった大作時代劇。ではあるけど、オープニングはいきなり宇宙空間から始まり、隕石落下というスペクタクル。掴みは十分である。佐藤勝の豪快なオープニング曲も抜群。



 歴史を歪めてまで娯楽に徹する東映気質。茶髪リーゼントの宇宙人、エスパーのキリシタン、ハッパでラリッてるサンカ、火薬使いの歌舞伎者、そして火野正平等々が真田幸村の元に集い、徳川家康の首を狙う。徹底的にヒールの家康、東映オールスターに佐川・矢島タッグの大特撮! しかし、見直すと長い上にメリハリが少ないな、という印象。うん、長い。でも冒頭とラストの隕石で許せちゃう、そんな映画。見直したうえでますます好きになってしまう一本。



 驚くべきは、2本ともプリントの状態が素晴らしくいい。聞けば、CS放送用にプリントを焼いて、それが今出回っているとのこと。なるほど、勉強になりました。




 帰宅すれば、ちょうど大河ドラマ『真田丸』の時間。このドラマも、隕石が落ちてこないとウソだな、と思ったりした。

拍手[0回]



忍者ブログ [PR]
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析