作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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先日『劇場版マジンガーZINFINITY』を見て、久々にグレートマジンガーを見返す。Zではなく、なぜかグレート。後の映像作品では、いつもかませ犬みたいな役回りのグレートだけど、本当はもっと強くてかっこいいんだよ。しかし、毎回ピンチの連続だ。Zを立たせるためにはグレートに引っ込んでもらわないと、グレートが目立ってしまう。なので、グレートとZの共闘って本当は難しいのです。そんなことを考えているうちに、なんだかもう一度見たくなってきたので、先週末、八尾で二度目のマジンガーZ。冒頭のグレートの暴れっぷりが素晴らしいが、このまま居続けると、Zが出なくてもよくなってしまうので、あのような退場になってしまう。せめてどこかでグレートブースター出してあげてほしかった。
二回目ともなると、どこが見せ場かわかるので安心して見られる。やはりこの映画は、一介の研究者になっていた兜甲児が旧友ドクターヘルとの再会によってバカにパイルダーオンする話だ。今風の理屈付けとか結婚問題とか、その辺に転がしておけ、ただの研究者が『回転には回転だ!』と大車輪ロケットパンチを撃つものか、スクランダーカッターなんかするものか、兜甲児は元の姿に戻るのだ。それは、この映画を見ているオッサンもそうだった。昔のバカだった自分に戻るのだ、バカ万歳。クライマックスは何度見てもいい、悪い奴らは四の五の言わずぶちのめすのだ。 とはいえ、一方でもやもやした感情も湧き上がるもので、『だからどこから10年後だよ?』の思いも強くなる。UFOロボのいない世界ってだけでもうパラレルじゃん、そのくせ、オープニングで出てはいけないピグトロンとかギルギルガンとかドラゴノザウルスがいるのはどういうこと? と、拗らせオッサンはもやもやしてしまうのであります。 とはいえ、映画の後は設定資料集を買ってしまうほどに満足。今回はスタンディとクリアファイルももらえたのでさらに満足。兜甲児は戦い終わって真っ当な人生を歩むけど、オッサンはまだバカの地平に立ったままだったりする。そんなバカには、少しもぶれないドクターヘルと、ボスの姿にほっとするのでした PR
恒例、ウルトラ大全集&超SDXも残すところあとわずか。今回は『ウルトラマンレオ』から恐怖の円盤生物シリーズ影の主役、ブラック指令こと大林丈史さんをお招きしてのトーク&サイン会、そしてウルトラマンオーブ『地図にないカフェ』にレオ50、51話上映。超SDXは『ゴジラVSデストロイア』と、何かが終わりを告げるようなラインナップ。
大林さんは『ゴジラ2000』『シン・ゴジラ』にも出演、ご自身もSF好きとのこと。先にオーブの上映があって、いよいよトーク&サイン会へ。 大林さんはこの日のために当時に合わせるようにひげを伸ばし、それっぽい帽子に黒い衣装で、まさにブラック指令。フォトセッションではぐっとにらみを利かせて、まさに当時のまま! 今にも円盤生物を呼びそうな凄みさえ感じました。そして水晶がわりのガチャガチャのカプセルを掲げる姿はそのまんま、そりゃ本人だから。 トークでは面白いお話をたくさん聞くことができ、そしてサイン会では使ったマジックが『マッキー』という奇縁。北から南から大勢のブラック指令ファンに集まっていただき大盛り上がり、ちらついていた雪もいつの間にか止んでいました。 そして……野暮用を終え、映画館に戻ってみると『VSデストロイア』は終盤も終盤、ゴジラはすでに溶けていました。 でも『アマゾネス』『シンドバッド黄金の航海』『レスラー』のパンフ変えたからいいや。いいのか? ウルトラも超SDXも3月の一時休館まで毎月上映、さあ、次は…… ここ数年、怪獣界隈での知り合いも増え、怪獣の話題に事欠かない状態が続いていますが、あっちの方がさっぱりなんです。怪獣と同じく大好物のマジンガー、ゲッター関係の話題を共有できる相手がいない。怪獣もの以上に単発で作品が発表されるから、話題に上がりにくいし、半ば過去のものといった感じもあった。でも大丈夫、昨年末のオールナイトでグレート対ゲッターを見て興奮し、そしてついに『劇場版マジンガーZinfinity』がやってきた。初日に行きたかったが、子供らと行く約束をしていたので、一週間の我慢。そして先週末、奈良のTohoシネマズ橿原のレイトショーで見た。 大感動の大満足、大興奮の映画でした! けっこうけっこう、大結構! 見たか君は? 聞いたか君は? と誰彼構わず問いかけたくなる、そんな映画。 昨年の制作発表から期待と不安の入り混じった気持ちで公開を待っていたけど、予想をはるかに上回っていた。リメイク、リブートにせず『テレビアニメ版の10年後』という設定はファンには嬉しかったが、作り手には難しいところだったと思う。あれから10年、兜甲児はすっかり大人の研究者になり、弓さやかは光子力研究所の新所長。剣鉄也は軍人で、炎ジュンはそんな鉄也の子供を身ごもっていた。みんな大人になってしまったなあ。劇中で甲児とさやかさんが専門用語をバンバンぶつけあったりしているのを見て『昔はUFOしか作れなかったくせに』と思うのですが。 しかし、それでいいわけがないのだ。富士山から発見された巨大な魔神、そしてそのキーとなるアンドロイド少女(今風)、そして復活するドクターヘルと機械獣軍団! 主人公側は大人になって『理屈のある』生活を営んでいるけど、悪者たちは理屈なんかクソくらえ、以前のように世界征服を目論むのみ! まるで変わらない、いや変わらない方がいい! かくして兜甲児は再びマジンガーZに乗り込み、ドクターヘルに戦いを挑むのでした。 冒頭からグレートマジンガー大活躍でおもわず体が前に乗り出し、そのまま元の姿勢に戻ることがなかった。それぐらいに満足の一本でした。ニーインパルスキック出されたら、ねえ。 ただ、『あれから10年』と行っても『どこから10年?』という思いもあった。どうやら宇宙の王子は来なかった世界らしい。その時点でもう正当な続編ではないし、ガミアって原作だけだろ、スカラルドとか、劇場版の機械獣だすとデーモン一族とデビルマンのいた世界という事になるのか?とか、マニアの悲しい性で、細かいことを考え出したらきりがない。 しかし、いつまでも変わらないドクターヘルの挑戦を受けて兜甲児もかつての自分に戻っていくのが嬉しい。そしてバッタバッタと機械獣をなぎ倒すマジンガーZのかっこよさ! テレビ版のオープニングを延々見せられているような快感がそこにはあった。もうこれで映画終わってもいいよ、と思うぐらいに! 本当に『バッタバッタ』と、遠慮なく機械獣軍団を倒していく。あしゅら男爵、ブロッケン伯爵も専用機械獣で迎え撃つ、最後に控えしは地獄大元帥だ! まさか21世紀になってかっこいい地獄大元帥が見れるとは思っていなかった。今度の地獄大元帥はめちゃくちゃ強い! 無敵要塞デモニカの修理のことばかり考えて死んじゃった10年前とは違うぞ。 大人になった兜甲児が、昔の友達、ドクターヘルと再会し、かつての自分を取り戻す、そんな映画。研究者とか結婚はマジンゴーの後だよ。それと、ヘルと同じく、まったく変わらないボスとボスボロットの活躍に心が和むのでした。ちゃんとヌケとムチャもいるし、昔のままだ。 昔のテイストを変にアレンジすることなく、かといって昔のままで終わらせず、いかにして今風に落とし込むか? という難題を何とかクリアした一本だった。 もう今年のベストの一本に入れてもいいし、機械があったらもう一回見たい。子供らも満足でしたが、娘だけはボスとクッキングパパの区別があまりついてませんでした。
『明日は暖かいですよ』と、天気予報のそんな言葉に心が揺れたある日。聞けば3月中旬並みの気温になるとか。ならば行ってみよう、京都へ。今のうちに見たい映画をみなみ会館で見ておこう、と仕事あけに京都へ。しかも今回は久々にバイクで。だから気温が気になった。4年前の春の日もバイクで京都に向かったなあ。あれから色々あってバイクも修理したし、長距離も大丈夫だろう、一度試してみたいという思いもあった。職場からみなみ会館までバイクで一時間半ほど。思ったよりも早かった。しかしさすがに府境は軽い山越えという事もあって、冷えた。どこが14度だ、京都はまだ9度だったよ。
その上冷たい飲み物を買ってしまったから体はさらに冷える冷える。そんな状況で『仁義』を見る。ジャン・ピエールメルヴィルの1970年の作品。今まで手をつけたことのないジャンル、フィルム・ノワールだ。ム所帰りのアランドロン、逃亡者ジャン・マリア・ボロンテに、元警官のイヴ・モンタンが組んで、宝石店襲撃を企てる。緻密な作戦とチームワークが必要とされる内容だが、そこに爽快感はない。ひたすらクール。アランドロンは、無表情にじっと立っているだけでかっこいいが、何を考えているのかわからない。陰影のくっきり分かれた映像は、実相寺作品や必殺シリーズを彷彿とさせる。みんなどこかに源流があるのだろうか、少し気になる。切ないラストに、劇中何度か出てくる台詞『人はみな罪人』の通り、追う側もまた悪事に手を染める展開。無常感が残るエンディングは、時代的にもニューシネマの影響なのだろうか、それともこの監督の持ち味なのだろうか、メルヴィルのことをもっと知らないと、と思った。 そして続けて『アリス』を見る。実はこれが今回のメイン。チェコのヤン・シュヴァンクマイエルが『不思議の国のアリス』をもとに、独自の解釈で作った、実写と人形アニメを組み合わせた作品。人形アニメがあるから、一応特撮ものだ。はく製や動物の骨格でパッチワークされた、ちょっとグロい奇妙な生き物たち。元々が他人の夢を見ているような不思議なお話なので、さらに不思議度が増している。小規模なセットであの原作の世界観を見事に表現している。アリスがやたらとものを口にするので、そっちの方が気になった。机の引き出しの取っ手が毎回抜ける天丼ギャグも黒い世界にちょっとした笑いを添えてくれる。しかし、こんな半分実験映画みたいな作品を、ロードショー公開していたのか、バブルだなあ。 みなみ会館はこれからも魅力的なライナップがたくさん待機中、これからも時間を見つけて怪獣以外の作品に触れていきたい。とか言ってると、来週はまたまたウルトラとゴジラがやってくる!
かつての007のようなスパイ映画にグロさとエロさをちょっと加味した『キングスマン』。その続編『キングスマン・ゴールデンサークル』を見た。そういえばマシューヴォーン監督はキックアスもXメンも続編は別の人に譲ってた。今回初めて続編も手掛けることになるので、期待して劇場へ。
麻薬に人を死に至らしめるウィルスを混入し、麻薬合法化をアメリカ政府に要求する組織ゴールデンサークルに挑むイギリスの秘密諜報機関キングスメン。しかし今回ゴールデンサークルに先手を取られ、組織は壊滅状態。生き残った主人公エグジーは、アメリカの姉妹組織ステイツメンに助けを求める……。 狂った悪の組織、奇天烈新兵器、グロにエロ、バッキバキに決めるアクションがてんこ盛り。って、それってほとんど前と一緒じゃないのか? 麻薬に手を出す人間なんか死んでもいいんじゃね? という問いかけは新しい、と思った。でもさ、それでも見過ごせるわけない。 敵は金持ちの狂人、その片腕は義手の化け物っていう構成も前作とほぼ一緒。うーんもったいない、物足りない感じ。確かにアクションは前よりも多いし目まぐるしいカメラワークも楽しい。でもそれは前作でもやったことではないか? 前作はスパイものの面白さと、街のボンクラが鍛えられて一人前になる少年の成長物語が面白かった。キックアスもXメンも、平凡な日常から抜け出してはしゃぎ、挫折する若者の姿、おもろうてやがて悲しき青春残酷物語が面白かった。今回はボンクラだったエグジーもベテランになってしまったので、子供がいないのだ。 アメリカのステイツメンの面々ももっとバカなアメリカ人で、もう少し前に出してもよかったのでは。組織から裏切り者、というのも前にやったじゃないか。 うーん、もうひとひねり欲しかったなあ、と思う一本。ひょっとしたら自分には物事を楽しむ、感動する回路が壊れてしまっているのでは? と時々思ったりするのですが。 |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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