作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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『やってもらいますよ』
どういうニュアンスで言われたのか、今では定かではありませんが、一昨年の10月、ガチガチ、あたふたしながら京都みなみ会館の一階、パチンコラスベガス跡で行われてきた『ウルトラ大全集』。 毎回レジェンド級のウルトラなスタッフ、キャストさんとアウアウな聞き手を務めてきましたが、みなみ会館の一時閉館という事もあり、それも先日でいったん終了。拙い司会でしたが、『あいつ、今月でバイバイな』と首を斬られることなく続いたのはひとえにゲストの皆様とこんな自分でも受け入れてくれたお客様のおかげだと思います。それに、元々話し上手でない人間をどういう理由か聞き手に取り上げてくれた寝屋川キャスト社様にも感謝。いつもいつも中途半端に終わっていた自分が、休むことなく最後まで完走できたのが快挙なのです。 現地では最後のウルトラ大全集、トリを務めるためにやってきてくれたのは、21世紀初のウルトラマン(コスモスが先?)、ウルトラマンネオス。その変身者、カグラ・ゲンキ役の高槻純さん、それに、シークレットゲストとしてネオスの相棒セブン21に一度だけ変身した、おなじみロバート・スコット・フィールドさん、そしてその変身後のウルトラセブン21もやってくるという最終回にふさわしいもりだくさんな内容。 いつものようにゲストのお二方の軽妙なトークで会場は大盛り上がり、サイン会も滞りなく終了、そして2階劇場ではネオス本編の上映へ。毎回のことなのですが、視界が拙い分、本当にゲストの方々に助けられました。そして、イベントが終わると何を聞いたのかほとんど覚えていないというのも毎度のこと。そんなことも4月からなくなってしまうのか、予習のためにレンタル屋で該当作品を借りたり、会場の彩りになれば、とショップでソフビを探し回る日々ももうなくなるのか、そう思うと寂しい気もします。 でも、ウルトラマンは不滅です。みなみ会館再開の暁にはきっと帰ってくるでしょう。『帰ってきたウルトラ大全集』が実現した際もまた、アウアウな司会が出来れいいかな、と思っております。こんな場でなんですが、ウルトラ大全集に関わったすべての皆様に感謝です。 そしてみなみ会館の名物? 超SDXも今週末でいよいよ最後。最後、サイゴと言ってても本当の最後にはゼットンが来るかも。 PR
ふた月ほど前、右奥歯の歯茎が痛くて眠れないぐらいに張れ、まるでこぶとり爺さんのようになったことがあった。歯医者に飛び込み、患部の膿を抜き取ってもらう事で事なきを得たのだが、先日のカウリスマキナイトのあたりから、再発しそうな予感はあった。また右の奥歯がうずく、でも前回きちんと治療したから放っておけば治るだろうとタカをくくっていた。しかし、痛みも腫れもどんどんひどくなっていく。痛みで目が覚めるような、前回のような目に遭わないためにも早めに予約を入れたもの、空いてる時間が夕方の5時。今のところ痛くてたまらない、という事もないので何とかしのげそうだ。しかし、歯茎がうずくためか、鎮痛剤のせいなのか、どうにも頭がぼーっとして考えることができない。しかし、せっかくの休みに何もしないのももったいない。と、何とか映画館へ。昨日のアカデミー賞で作品賞、監督賞含めて4部門受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を見る。怪獣愛が炸裂した『パシフィック・リム』のデルトロ監督が、今回も異形への愛情を注ぎこみ、それがまさかオスカーを獲るとは。怪獣映画がアカデミー賞を獲ってしまった。賞を獲ろうが獲るまいが見たい作品だっただけに、喜びもひとしお。うずく歯茎とぼーっとした頭で何とか劇場へ。
言葉が話せず、手話でコミュニケーションをとる主人公イライザとアマゾンで捕獲された半魚人とのラブストーリー。デルトロ監督は『大アマゾンの半魚人』にリスペクトを捧げ、しかも自分なりのオチをつけている。 冒頭、イライザが靴を丹念に磨きながら出勤し、途中で靴屋のショーウィンドウを覗き込むシーンがある。言葉のない女性と靴、という事でこの物語は『アマゾンの半魚人』でもあり『人魚姫』の裏焼きの設定なのだ、という事を匂わせている。魔女から人間の足をもらう代わりに言葉を奪われた人魚姫は……と、映画を見ている最中、うずく歯茎を舌でいじっていたら、患部が破裂し、どっと膿が出た。口内に広がる苦い感触。それと同時に、痛みも腫れも嘘のようになくなった。そうか、今日の歯医者の予約が遅くなったのも、この映画を見に行ったのもすべてこれのためだったのか! これで歯医者に行かなくて済む、ありがとうデルトロ監督! 人間と半魚人の生と性、そして恋を描くこの作品はデルトロ監督らしくブラックで残酷な味付けも盛り込まれて普通のラブストーリーには終わっていない。そこが好悪別れそうなところだが、声のないイライザ、その同僚の黒人女性、ゲイの同居人、共産圏のスパイ、それに人ではない半魚人等マイノリティーに向けられた眼差しは暖かくユーモラスで、どこか先日のカウリスマキ作品と繋がるところがあったりする、ように感じた。音楽と手話で半魚人とコミュニケーションをとるイライザは、施設から彼を脱走させ、自宅(映画館の二階に住んでいる設定もいい)で匿ううちに恋愛感情が芽生えてしまう。その辺の描かれ方も特に盛り上げるでもなく実にあっさりと処理しているが、それが逆に印象強くしている。 異種族間の恋愛をファンタジーで終わらせないのもいい。『パシフィック・リム』で怪獣の排泄物や死体の始末等、普段怪獣映画では触れない部分にあえて踏み込んだデルトロ監督らしさがある。 前編に流れる音楽も優しく、ミュージカルを見てステップを真似るイライザが終盤近くに見る夢のシーンの美しさはこの映画唯一のファンタジーなのかもしれない。そしてファンタジーを乗り越えたラストで、思わずうるっときてしまう。 怪獣映画の新たなステップを目指し、それがオスカー受賞という快挙を成し遂げたのだが、これ以降、怪獣恋愛映画が量産されたらどうしよう、といらぬ心配もしてしまった。 とにかく痛みから解放された上に最高な物語を見せてくれたデルトロ監督には感謝しかない。そしておめでとうございます。 先日のこと。アメコミ映画はもれなく見たい次男と『ブラックパンサー』を見る。『キャプテンアメリカ・シビルウォー』で初登場したアフリカの黒いヒーロー。お話のメインは『シビルウォー』の後らしい。未知の金属ヴィブラニウムによって驚異的な技術の躍進があるものの、鎖国状態と巧みなカモフラージュでひっそりと繁栄してきたワカンダの国王、ティチャカが黒いスーツを身にまとい、国の脅威と戦う物語。呪術と科学の融合という視点は面白く、ブラックパンサーの活躍も見ていて心地いい。信用していたものが裏切り、反目関係だった人間が心強い味方になるなど、ツボを押さえた構成も悪くない。敵であるキルモンガーが同じスーツを着ているのが残念。もっと差別化してほしかったなとは思うけど、あの物語の中に組み込むのはちょっと難しいなと思ったり。ネットでは大評判、という事らしいがそれはあくまでも他人の意見であり、自分としては『楽しいアメコミ映画』だった、という以上にはなかった。つまらないわけではない、評判を鵜呑みにして期待するといけないな、ということ。何よりも途中でうとうとしてしまった、という自分が悪い。ワカンダの技術があれば、もう宇宙の敵なんかメじゃないのでは? と思ったり。車の屋根に乗ってカーチェイスするブラックパンサーに、専用バイクにまたがらない宇宙刑事ギャバンの姿を見た。 続いてその夜、京都みなみ会館へ。フィンランドの監督アキ・カウリスマキのオールナイトへ。何度目だみなみ会館。しかし、いよいよ今月まで一時閉館である。見たいものがあれば、時間と金と相談して、できるだけ見ておきたい。それに、普通にオールナイトに参加できるのもこれで最後だと思ったからだ。昨年の大みそかに『ルアーブルの靴磨き』を見て、久々にカウリスマキ作品に触れたので、これは見ておきたいと思った。上映作品は『パラダイスの夕暮れ』『レニングラードカウボーイズ・ゴーアメリカ』『コントラクト・キラー』『街のあかり』の4本。カウリスマキ映画はどれも短いので一晩に四本上映することも可能なのだ。劇場はほぼ満員。これも閉館効果なのだろうか。 『パラダイスの夕暮れ』は清掃員が元スーパーの店員と出会い、一度は別れるものの、最終的に手を取って、旅立つまでを淡々と描く作品。孤独な男女、酒、たばこ、ライブ、犬、青を基調とした画面に映える原色の建築物と、すでに以降の作品に繋がるフォーマットが完成しつつある。『レニングラードカウボーイズ・ゴーアメリカ』はその珍妙なルックスで公開当時話題になった作品。バカ映画というカテゴリーでくくられるものの、これもまたアメリカにやってきたフィンランド人という異邦人の姿を描くことでテーマは一貫している。ニューヨークからメキシコへ、飢えと傲慢なマネージャーと戦いながら演奏するカウボーイズ。『コントラクトキラー』ではイギリスを舞台にフランス人であるためにリストラされた男が、自分の殺害を殺し屋に依頼するものの、花売りの女性と知り合ったのがきっかけで、再び生きることを決意する。一方殺し屋はガンで余命いくばくもなく……というシニカルな喜劇。カウリスマキ映画では権力者は徹底的に嫌な奴として描かれ、その下で働く者たちには優しい。ブツンと切れるものの、ハッピーエンドを匂わせるエンディングがいい。『街のあかり』もまた異邦人のお話。警備会社のロシア人が強盗に目をつけられ……2006年の作品で、21世紀に入っても男はつつましい生活を送り、ふとしたきっかけで女性と知り合う。しかし、今回は今までもセルフパロディのようにすべてが裏切られてしまう。珍しくささやかな逆転もなく、逃避行もない。しかし、最後にそっと希望を持たせるエンディング。青く冷たい画面の中で、ほんのり温かくなった瞬間。声高に人間賛歌をするでもなく感動的なシーンがあるわけでもない、酒を飲み、煙草を吸って働くだけだけど、それをほんの少し面白おかしく淡々と描いている、カウリスマキのそんな作風がなんだか心地いいのだ、ということを再確認した夜だった。もう年齢的にハリウッド大作は受け付けない体になってしまったのかな、と思ったりもした。とはいえ、次回、ついに今のみなみ会館では最後のウルトラ大全集。またまた京都へ。今月はあと何回行くんだろうか。
3月の一時閉館に向けてイベント続々の京都みなみ会館。怪獣関連のイベントもラストスパートでほぼ毎週通わないといけないのですが、普通にお客さんとして行ってみたいほどに魅力的なラインナップ。どれに行こうか、悩ましい。
そんな中、先日はウルトラ大全集SPナイト2。昨年夏に行われたウルトラオールナイトの第2弾。今回はウルトラマンオーブ最終回2本に『ウルトラマンコスモス2・ムサシ少年編』『ウルトラマンティガ&ダイナ』の劇場作品2本。そしてゲストはオーブメイン監督の田口清隆さんに、オーブのライバル? としてエキセントリックな演技を見せてくれたジャグラス・ジャグラー役の青柳尊哉さん。 チケット完売、補助席券も残りわずかという大盛況っぷり。そして入場者には缶コーヒーが手渡される。これはジャグラス・ジャグラーが劇中で何度か口にする『夜明けのコーヒーを一緒に飲みたい』に引っ掛けたもの。さすがに夜明けとはいかないまでも、夜更けのコーヒーを飲んでいただこうという趣向。 まずはオーブ『復活の超大魔王獣』『さすらいの太陽』の最終回前後編上映。この時、こっそりゲストのお二人は客席へ。上映終了後、ゲストお二人のトークショー。 青柳氏の乾杯の音頭で、缶コーヒーを飲む。トーク慣れしているお二人と、司会の島崎氏の巧みなリードで会場は爆笑の渦。隣の青柳氏の口調がだんだんジャグジャグになってくる。途中で青柳氏の『ガチャガチャ』、田口監督『女兵器701』にウルトラマンネオスが登場する台湾のバンドMAY DAYのPVの短編3本を挟み、トークは終了。特に3本目はなかなかスクリーンでかからない一本。テレビとは違ったウルトラマン対バルタン星人の戦いっぷりとドラマチックな構成はかなりの見応え。トーク終了後はサイン会へ。この時すでに深夜2時を過ぎていた。お二人の迅速な対応で、サイン会もつつがなく終了。サービス精神たっぷりのお二人に場内も大満足だったのでは。 続いてコスモス2、ティガ&ダイナ上映。公開当時も上映館数が少なく貴重なコスモス2ムサシ少年編に、テレビシリーズの延長とはいえ、劇場映画並みのクオリテkィを見せてくれるティガ&ダイナ。公開当時はティガ復活のシーンで涙を流しそうになりました。 そしてロビーを埋め尽くさんばかりの圧倒的な物販軍団。 全プログラムが終了するころ、外はうっすらと明るくなっていた。お客様の中には夜明けのコーヒーを飲む人も。大盛況に終わったウルトラナイト、次回は3月11日、いよいよこの場所では最後のウルトラ大全集。正義の扉を開くもの、ウルトラマンネオス京都に出現。その時までdon't give up、don't stopでいきたいと思います。
中一になる次男を始めて京都みなみ会館に連れて行ったのは、彼が小学校三年生の時、2014年の『モスラ』『決戦!南海の大怪獣』からだった。翌年からは3兄妹連れてゴジラやガメラを見て、そのうち子供たちも好みが分かれ、時間も会わなくなったりして言った。それから4年。久々に3人そろってのみなみ会館。いや、12月のウルトラマンタロウ以来だ。もうすぐ閉館するから見せておきたいという親の欲目、子供らは好き勝手に京都の街で遊ぶ方が楽しくなり、長男は映画を見ずにブラブラしてる。
今回は『ガメラ大怪獣空中決戦』上映の前に一階会場でババジラジオ。聞くに堪えないトークを子供らには聞かせたくない。そんな親の心を知ってか知らずか子供らはさっさとイオンへ遊びに行ってしまった。おもちゃメーカーの人と、毎回嫌がらせのように他社商品を持ち込む男がだらだらと怪獣にまつわるあれこれをしゃべるだけなのに、京都で開催するようになってから、回を追うごとのお客様の数が増えていくのは大変ありがたいし、嬉しくも思うのですが、開場一時間前から並んでるのはどうかと思います。いや、ありがたいですが、やはり、何かかが狂ってる。 みなみ会館一階、旧パチンコラスベガス跡で行うババジラジオも今回が最後。と、思いきや、3月31日みなみ会館最終日に行うとのこと。いいのか? みなみ会館は一時休館、おやすみになるのだけど、ラスベガスはこれでおしまい。なので来月は『ババジラジオさよならラスベガススペシャル』になる予定。 そして『ガメラ』上映へ。子供らと見る怪獣映画は久しぶり。冒頭の大映マークからわくわくしてしまう。同時多発に勃発した怪事件をテンポよく見せ、やがてそれが一つにまとまる構成は見事である。公開当時『こういう怪獣映画が見たかった!』という欲求を十分に満たしてくれたガメラ。見ているうちにあの時の思い出が甦り、先の展開がわかっていてもハラハラしてしまう。今まで怪獣映画を見ていた世代が作り手になって初めての怪獣映画。これ以降日本怪獣映画の流れを変えてしまった一本と言っても過言ではない。ラストの『きっと来るよ!』の台詞のように、みなみ会館も早く帰ってきてほしい。 そして来月はいよいよ超SDX最後のオールナイト、そして爆音上映キングコング対ゴジラ、まだまだみなみ会館に通わないといけない。まだもう少し遊ばせてもらえそうだ。その前に、来週はウルトラオールナイト。みなみ会館が闇に染まり、夜明けのコーヒーで満たされてしまう! |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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