作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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◎『エド・ウッド』を久しぶりに見る。史上最低の映画監督エド・ウッドの人生絶頂期の頃までを描いた映画。あくまでも人生絶頂期(自称最高傑作で史上最低の烙印を押された『プラン9フロムアウタースペース』)の頃であって、成功はしていない。それでも彼はハリウッドを駆けずり回って企画を売り込み、資金を集め、映画を作った。 ◎そんなことをしているうちにツイッターで小松左京氏の訃報を知る。ツイッターで著名人の名前がTL上に増えると、決まって訃報だ。 シルバー仮面じゃないけれど、『地球人は宇宙の敵』だった70年代から40年。 それでは最後にこの曲を。 PR
その近所には『キリシタン遺物資料館』という、隠れキリシタンの資料を展示する施設もありました。高山右近の布教活動の成果で、この近辺には隠れキリシタンが、幕府の追及を逃れひっそりと暮らしていたそうです。200年以上、今では信じられないでしょうが、当時の人たちはそれこそ必死になって隠していたのでしょう。それほどまでに信仰の力は強いのです。明治になって、信仰の自由が許されていても、村の人たちは一切口を閉ざしていたそうです。 ウルトラシリーズでは海外セールスを狙って禁じられていた『日本らしい風景』を、この作品ではこれでもかと描写しております。そりゃ、1、2話を担当したのが四畳半に宇宙人や、仏式の怪獣供養を撮って、それとなく近未来の物語に日本らしさを混ぜ込んだ実相寺昭雄監督ですので。 『シルバー仮面』は、暗い逃亡ドラマから中盤で従来の巨大ヒーローものに路線変更する変り種。しかし、あれから読んだ書籍ではスタッフも『あのままではとても持たない』と、証言されてました。視聴率も大きいのでしょうが、巨大化はそうせざるをえない事情が色々あったんですな。 ジャイアント編になってから、シルバー仮面は等身大編では考えられないぐらいの多彩な武器を繰り出すようになりました。というのは前回も書いたと思います。 その中でも、これ、というものを紹介していい加減『シルバー仮面』のことを書くのはこれぐらいにしとうございます。 キングマイマイの劣化版のようなアクリオン星人。こいつはまったく和風ではありませんが。名前だけは強そうです。パチンコでヒットしたロボットアニメに似ています。 こんな感じ。書籍では『故郷の食料=鉄を食いつぶしたために地球にやってきた』とかかれてましたが、本編のナレーションでは『故郷の鉄を食いつめた』と言われてます。まるで、ニートかプータローが他人の家に上がって勝手にご飯を食べているようです。
以上、『これだけは書きたかったシルバー仮面』を終わります。 おまけ。
大浜公園から歩いてすぐのところに灯台がある。
で、『シルバー仮面』ってなんなのよ? と思われる人も多いはず。 何がどう異色か? 変身ヒーローものでしょ? シルバー仮面。口が出ております。なぜなら、彼は等身大ヒーロー。 なぜ逃げるの? それは宇宙人に狙われているから。科学者である父親が作った光子ロケットの秘密を狙って様々な宇宙人がやってくるのです。兄弟もまたそれから逃げ、秘密を探るために旅を続けるのです。光子ロケットが完成すれば地球人は宇宙へ進出する。それが宇宙人には疎ましいのです。いずれ地球人もまた侵略者になるだろう、その前に潰してしまえ、ということです。 毎回春日兄弟は父親の旧知の科学者を訪ね、ロケットの秘密を調べてもらうのですが、そこに侵略者が来る。宇宙人を呼び寄せた張本人でもある春日兄弟は厄介者扱いとなり、再びさすらう、大体このパターンが続きます。 仮面どこ? それと同時に、視聴者からも見放された。 暗いといえば全編通してセットの照明が足りなかったせいか、意図的なのか、夜間シーンはとことん暗く、それゆえに爆破や火災シーンの炎がよく映えるのが印象的。 予算といえば、等身大編の代表的宇宙人、チグリス星人。
猫科の生き物のような面構えに触手状の両手がまるで海洋生物のようで不気味であるが、シャープな印象。背中のこぶ状突起から、ハイエナのようにも見える。 巨大編で、二週にわたり、シルバー仮面を苦しめたモーク星人。
ぼってりと、まるでアトラクション用着ぐるみのような印象。巨大編になって宇宙人の造形が少々アレになったのは、これまた予算のせいだったのだろうか? 最終回、ようやく友好的な宇宙人と巡りあえた春日兄弟は彼女の遺児を送り届けるべく宇宙へと旅立つ。やっと戦うことを止め、宇宙平和への第一歩を踏むことができたのだ。 それからしばらくしてほぼ同じスタッフで、今度は『アイアンキング』というこれまた異色なヒーローが作られる。 『何しに行くの?』と訪ねられ『戦争してきます』とさわやかに答える主人公。やっぱり異色だ。
それはある日の一本の電話から
『もしもし、やります』 例えそれが苦手なジャンルでも、未経験のジャンルでも、どんな仕事でも受けるのが心情なので、編集さんや出版社さんからの電話にはこう答える。 『あの……三国志なんですが』 なぬ? あの、侠気と浪漫に彩られた、根強いファンの多いアレ? 『あぁ、やりますともさ』 ……と言うわけでにわかじこみの資料収集、それにファンが見たら卒倒&激怒しそうな内容の記事、これが俺の『三国志』だ、そしてごめんなさい! というわけで竹書房『特冊新鮮組DX 8月号』という雑誌に 『萌えキャラで学ぶ初めての三国志』という記事を書かせていただきました。 あの英傑たちを萌えキャラ化、という神をも恐れぬことをやっております。というか、すでによそでもやってますな。 この雑誌、もともとはグラビア系雑誌だったのですが、大人の事情で、雑誌コードはそのままに路線変更してアニメ、アイドル雑誌に。 要するにジャイアント編になった『シルバー仮面』のようなもので。ちがうな。 とりあえず、シリーズ化もあるかもしれないので、コンビニで見かけたときはよろしくです。 でもいまだに18禁コーナーだったりするのな。
ひょんなこと、本当にひょんなことで思わぬ方向に話が転がることもある。
アレは先月のこと。空埜一樹先生の知人で名古屋在住の漫画家・結城さくや先生が大阪に遊びに来られるというので、酒席にお邪魔した時の話。 結城先生は名古屋の専門学校で講師をされているとのこと。 『来年度、ノベルス学科ができるんですよ。どうです?』 『へえ、面白そうですね。名古屋かあ』 とか何とかやり取りがあって数日後。その専門学校の校長からじきじきにお話があって。 先週末名古屋に行ってきました。 行き先は日本マンガ芸術学院! 色々あって(本当に二転三転したんですよ)、新幹線で行く予定が、こちらの事情で車で。 行きなれた名阪国道を抜けて、東名阪に入って名古屋へ! アホみたいに晴れ渡った空。よく見れば左斜め上に巨大な忍者が。伊賀越えの最中だ。 一人きりのドライブなので、休憩なしのノンストップ、と行きたかったが、四日市を過ぎた御在所SAでトイレ休憩。ここまで約二時間。そこから30分ほどで名古屋市内へ。思ったより近かった。 時間があったので、市内を車でうろうろ。 名古屋といえば『モスラ対ゴジラ』『ゴジラVSモスラ』『ガメラ対ギャオス』と、怪獣が蹂躙した街でもある。三作品に共通して襲われた名古屋城を見物に行く。 名古屋城とバトラ。小さいので見えにくいが、奥に名古屋城が。 中村公園前の大鳥居。現実の中の非現実、まるで怪獣だ。なんでも怪獣に見えてしまう悪い癖。 ぽつん、と立つねじくれ立ったビル。これも某専門学校とのこと。 更に市内をぶらぶら。事前にチェックしていた古本屋によってみたり、ここでもかよ! のブックオフに立ち寄ってみたり。あまり大阪とやってることは変わらんなあ。 ブクオフで買ったもの・その1 『ウルトラマンタロウ超全集』! 名古屋まできて買うものか? どこでも買えそうなものだが。いや、ZATの隊長は名古屋章だぞ。何の関係もないけどね。 このムック、可能な限りタロウ怪獣の三面写真を載せているところに魅かれた。 誰も知りたくない酔っ払い怪獣ベロンの背面写真もあるよ。 さて。ただ校長とお話をしに名古屋に来たわけでもない。 せっかく来ていただけるなら、と講義をお願いされてしまったのだ。 まず初日は、在校生の皆様にお話を。 コミックイラスト学科の学生さんがほとんどだったので、内容は こんな感じ。文章とイラスト、イラストレーターさんとのかかわりなどを著作を交えて。 授業の後、学生さんたちと雑談。場所が変われど、大阪の学生さんも名古屋の学生さんも根っこは一緒だなあ、と思った。 夕食までに少しばかり時間があったので、名古屋駅まで散歩。暑い。何でも名古屋は京都のように盆地帯なので、蒸し暑いそうだ。名古屋駅前は『小さき勇者たち・ガメラ』で亀とトカゲが喧嘩した場所でもあります。 名古屋駅前(というか厳密には裏通りだそうだ)には、コミック専門店やオタクな店が軒を連ね、日本橋のような雰囲気。地下街のおもちゃ屋に立ち寄って 非売品のゴジラとエビラのガレキを撮って、学校へ引き返す。カッコイイ。でも持ち帰るにはでかすぎた。だから非売品だといっておろうが。 その日の夕食。校長、事務局長にごちそうになりながら、延々『あしたのジョー』のお話を。力石戦もいいが、金竜飛戦、ハリマオ戦も大事なんだよ! あれ、学校の話は? 宿泊先は学校からビル二つ分隣の、ホテル兼果物屋という変わった場所。でもサービスでお皿一杯のフルーツをいただいた。 名古屋は城下町だったせいか、気温もそうだが京都のように碁盤の目に街が作られており、とても行き来がしやすい。とはいえ、そんなに動き回っておりませんが。 翌日は体験授業ということで、ほとんど高校生相手にお話を。 これですよ、これ。こんな大々的に発表するほどの人間ではにないと思うので、恥ずかしい。成瀬さーン! 『では、先にトークライブを』 え、トークでライブするの? 講義だけじゃない! 軽く打ち合わせののち、司会者さんのリードで、60人近い入学希望者(+その保護者)を相手にトークでライブ。事前に大量に口に入れていたミンティアが利きすぎてろれつが回らなく、ぎこちなくなってしまった。 ちなみに打ち合わせ中バックで流れていたのは、なぜか吉田拓郎の『唇かみしめて』。 自然に話は『刑事物語』、そしてハンガーヌンチャクの話題に。今の学生さんは武田鉄矢が昔ハンガーで人を殴りまわしていたことも、ハンガーが凶器になることも知らなかった。違う、木のやつ! 時代だなあ。 トークライブはそこで終わらない、続いては仙台の姉妹校とのストリーミング中継! ストリーキングではないのだ。ネット中継でお話しするというもの! 思いがけない質問攻めに戸惑いながらも、中継は無事終了。 司会役の声優学科の学生さんたちはみんなとてもはきはきと流暢にお話されるので、感心してしまった。 昼食で出されたお弁当はうなぎ+エビフライ+味噌カツという、実に名古屋らしい(失礼)、欲張りな構成。 休憩を挟んで最後に、ノベルス学科志望の学生さんたち(ほとんどが未成年なので、下ネタはできない。未成年でなくとも下ネタはやってはいけない)相手に講義を。 みんな熱心に聞いていてくれた、と思う。だけど『マッドマックス2』を引っ張り出してくる講師はいかがなものか、と反省。もっと分かりやすいネタにすればよかった。 全行程を終え、再び車で大阪へ。名古屋はいい町だった。今度はもっとゆっくり市内を巡りたい、と思った。 このまま高速に乗って・・・・・・いや待て、俺はこの二日間、結構がんばった、がんばったつもりだ。よくやった俺、ありがとう俺、何かご褒美を上げようじゃないか。 初日に寄ったブクオフで見かけて気になって仕方なかったアレ。 前半部分だけでいいやと思いつつも、単価が安いので、全部ほしくなったあれ。 ブクオフで買ったもの・その2 『シルバー仮面』全6巻! ありがとうブックオフ太閤通り店! そうか、俺はこいつとめぐり合うために名古屋に行ったのか! 大いに違う! そしてこの文章を書きながらバックに『シルバー仮面』を流している。暗い、路線変更も止むなしの暗さだ。 アンチウルトラを目指して作られたので、ヒーロは物語の解決役ではなく、あくまでも進行役。これがのちの『アイアンキング』にも繋がるのか……。なんにせよ、暗い。 そして、本当に俺のような人間でよかったのだろうか。もっと人に喜ばれるような人間になろう。そうだ、僕らの故郷は地球。 |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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