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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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◎ 40周年! 漫画家とゴキブリ

・先日、ポン友の八薙玉造先生から『ゴジラ見ませんか?』のメールあり。
 ゴジラってあのゴジラ?
見たいけど、どこかでリバイバルでもやってるのかな、と思い、詳細を聞いてみると、大阪阿倍野にあるアポロビルが40周年ということで、それを記念して『アポロシネマ映画祭』というのを行うらしい。

 今から40年前、1972年に公開された映画を一日ずつ、招待客に上映するというもの、八薙先生はそれに当選したそうだ。
1972年のゴジラといえば、シリーズ12作目の『地球攻撃命令・ゴジラ対ガイガン』だ。いや、ゴジラだったら、何でも構わないよ、見る見る、と返事を打ち、そして昨日見てきた。

 上映前に軽くアポロビルの紹介、そしてこの映画が公開された背景などの説明。そして映し出される東宝マーク……説明でも一応言っていたが、フィルム自体は退色しかかっていて、セピアっぽかった。

 おかげで経費を浮かせるために大量投入される過去作の映像が違和感なく見れた。

 もう何度も見た映画だが、『ゴジラ対ガイガン』の魅力はサイボーグ怪獣ガイガンに尽きる、と一般的には言われている。

 赤いモノアイに、鎌状の両手、そして最大の魅力であるお腹の回転鋸。かつての大物怪獣キングギドラを従えての地球侵略行動は、まるで大物新人外人レスラーのようでもある。迎え撃つはゴジラと、すっかり子分扱いのアンギラス。アンギラスが健気過ぎるのもこの映画の魅力だ。
 しかし、今見ると、戦いにメリハリがないなーという印象。ゴジラもアンギラスも流血するほどの大苦戦ながら、だらだらと戦っている感じ。これは、敵の弱点が明確にわかっていてそこを突いてくるガメラの戦法とはまた違う。
 
 とにかく、どちらかが倒れるまでどつきあう、まさに野獣の闘争、デスマッチといってもいいかもしれない、と解釈。

 個人的には、主人公が売れない漫画家(でも美人マネージャー付きでウラヤマシイ)と、ヒッピー(職業不詳)なのが実に身近な感じがして、軽妙さに拍車をかけているように思える。

 怪獣映画にありがちな科学者や軍人、報道関係者が主役ではないのだ。
『漫画家とプー太郎が一致団結して宇宙人を撃退する』といえば、最近のボンクラSF映画として通用するんじゃないかと思う。
脚本を書いた関沢新一氏は『キングコング対ゴジラ』ではテレビ局員(報道とは微妙に違う)や『南海の大決闘』で金庫破りを主人公にした実績がある。然るべき職の人間ではなく、市井の人間が怪事件に立ち向かうのが好きだったのか、と思う。

 ゴジラは自然の脅威や核の恐怖ではなく『乱暴だけど、気のいい奴』みたいなスタンスが、ちょうど『ゴジラはエエモン』という設定を刷り込まれてきた第三次怪獣ブーム世代には心地よかったりする。

 ガイガンを操るのはハンターM星雲人、招待は人類絶滅後に高度な知性を得たゴキブリである。先日見た『アイアンスカイ』はナチスが月から攻めてきたが、今回はゴキブリである。侵略者の姿も出自も様々である。
 ちなみにメカゴジラを操る大宇宙ブラックホール第三惑星人の正体は猿(続編では病魔に冒されたケロイド状の素顔。二種族いるのか?)。ガイガン、メカゴジラ、と昭和の人気怪獣はろくな奴に操られてない。キングギ度を操ってたキラアク星人も正体は知性ある石ころだった。

 聞けば、アポロビルでのフィルム上映はこの特集が最後になるとのこと。デジタルが一般化されると、こういった特集上映も組みにくくなるのか、と思うと感慨深い。
 セピアで所々ブツブツと切れるフィルムは、DVDやブルーレイの美しさに比べると、劣るかもしれないが、映画館でこういったフィルムをみんなで共有するという『体験』の場が少なくなるのは寂しい。

 この次、ゴジラを見れるのは再来年のハリウッド版になるかもしれない。場内にはちびっ子たちの姿もちらほらあったので、次世代のためにもぜひこういった上映会の機会を増やして欲しいものである。とじじ臭いことを言う俺も今年で40周年だ。

 帰りに、久々に阿倍野の町をぶらつく。阿倍野地下の古本屋で見つけた『モスラ3超全集』。キングギドラに始まり、キングギドラに終った一日だったなあ。

 最近の韓国ドラマに出てくるハンサムたちにに軽い違和感を覚えていたのだが、『~ガイガン』を見て確信した。髪型は今風でも、顔つきは70年代の日本のハンサムに似ているからだ。
 だから、そのべたな内容と相まってオバちゃんたちが懐かしがるように人気が集まっていたのか。

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 9月は特にいそがし……かったような。
週末は奈良へ京都へ古都めぐり、友人たちと家飲みしながら傑作『ウルトラマンサーガ』の鑑賞会、と充実しておりました。

 そして月が替わり、次の仕事の仕込みもそこそこに珍SFの評判高い『アイアンスカイ』を見てまいりました。近年侵略者、宇宙人ものが復活の兆しを見せており、というか、流行しておりますな。『スカイライン』『ロサンゼルス世界侵略』『バトルシップ』、それに『トランスフォーマー』『アベンジャーズ』も宇宙からの侵略だし、、オマケに『宇宙人ポール』『第9地区』『スーパー8』もありました。
 地球、特にアメリカはそのために甚大な被害を被っている模様。
 最近はトランスフォーマー風の生態メカ型の侵略兵器が流行のようで。

 そんな中、やってきた今度の侵略者は『ナチス』! そう、あのナチスドイツ!

 1945年、密かに月の裏側に逃れたナチス残党が、軍力を蓄え、密かに地球への反撃を狙っていた……というお話。

 くだらねえ、ベリーベリーくだらねえ! でも大好きだ!

 昔から『UFO=ナチの秘密兵器』説や、『ヒットラー、UFOに乗って南極に逃亡』などのナチスとUFOの与太話は数限りなくありました。
 
 中でも傑作なのはアメリカかどこかの田舎町で、地元民がUFOから下りてきたナチの軍服姿の男に『飲み物と食い物かってこい』と、パシられそうになったコンタクト事件。どこで読んだのか、ネットを探しても出てこなかったので、与太話中の与太話ということで、誰も深く取り上げないんでしょう。

 ともかく、そんな与太を大真面目に作ったのがこの作品。

 人気取りのためだけに月に送られた黒人宇宙飛行士(実はモデル)を拉致し、最新コンピューター(iphone。月面ナチの科学技術は遅れているのだ)を奪いに地球にやってくる月面ナチ御一行。片や再選のため、でかい花火を打ち上げたい、アメリカ大統領。

 バカ映画の体裁をとりつつ、侵略者に対する各国の思惑と、世界のリーダーでありたいアメリカの滑稽さをなんとなく描いている。監督はフィンランドの人なので、外国から見たアメリカのバカっぽさを皮肉っているのだろう。

 フィンランドといえば『レニングラードカウボーイズ』で有名なカウリスマキ兄弟がいるが、この映画もばかばかしくもどこか微笑ましい感じがするのは,お国柄なのか、おれの気のせいなのか。
 
 国連の大会議室の様子や、ナチスに洗脳された黒人がなかなか『ハイル!』と右手を上げようとしないところなど政治風刺SFの先達『博士の異常な愛情』へのオマージュも見られる。

 ナチス風刺映画『チャップリンの独裁者』が、ネタに終らず、きちんと伏線になっているのもいい。

 とはいって『知っていないと笑えない』ネタばかりでない。鍵十字型の巨大要塞、月面を走る、ドイツ軍サイドカーや、フォルクスワーゲンなど、『目で見て分かる』ネタのほうが多い。

 月面ナチスは悪いことしている。でもそこで暮らす人々はナチスを信じる善良な人たちだ。片やアメリカ人は、マリファナ栽培をしたり、ファッションでナチスを気取ったり、チンピラだったりする、その対比が面白い。

 そして宇宙空間を進軍する巨大飛行船はばかばかしさを越え、カッコイイ。まさに松本零士の世界である。

 くだらなさを堂々とビジュアルに仕上げたその心意気やよし、アメリカでは作れそうにもない題材をよくやってくれたものである。

 くだらなさ過ぎて今年のベスト映画になりそうだ。

 A9i44.jpg
劇場でもらえる『アイアンスカイ』と『戦場のヴァルキュリア』のコラボカード。
しかし、ゲームやアニメ好きな人は劇場に来ないし、映画なんか見ないよ、これは無理のあるコラボだよ! 見てもすぐに理屈つけたがる設定廚ばかりだ(問題発言。でも大体合ってる)。
 
 まあ、だからこそ多くの人に見てもらって話題にしてもらいたいんですがね。

 でも大阪梅田では始まったばかりだというのに、一番小さい劇場でした。嗚呼。

追記:前述の『UFOから下りたナチス軍人が地元民をパしらせる』ネタ元は矢追純一氏の著作であったことがマイミクさんからの指摘で判明。厳密にいえばSS のオットースコルツェニーという実在の軍人さんでした。UFOからおりた彼はドイツ訛りの英語で、近くにいた農夫に『腹が減ったから何か食うものを買ってきてくれ』と10ドル渡したそうです。いずれにせよ、パしらせたわけです。1964年、アメリカ、ネバダ州の出来事でした。スコルツェニー自身はまだ存命中ですが、まさかねえ。

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◎ようやくながーい夏休みも終わった。

・工作もきちんと終らせたぞ、提出先はないけれど。

・アリオ八尾の円谷ジャングルが11月で閉店、いや、ウルトラの星に帰るそうなので、行ってみたらカイザーベリアル陛下の写真撮影会をやっていた。

しかもダークロプスゼロを従え、仲の悪いダークザギもついてくる始末でお客さん大喜び。なぜか列の最前列は若い女性ファンばかりだったので驚き。


・珍時代劇その1


勝新太郎主演『御用牙』イギリス版ボックス。ボックスとはいっても、全三作をトールケースにぎゅうぎゅうにつめているイカにも海外仕様な一品。
『子連れ狼』と同じく小池一夫原作の漫画を映画化。破天荒な同心、板見半蔵の活躍を描いているわけですが、並みの時代劇と違うのは、武術、知力に合わせ、チンチンで事件を解決するというところ。要はそのでかいイチモツで、下手人(女に限る)をひいひい言わせて吐かせるのが毎回の見所になっている。その表現があまりにもどぎついからか、日本ではまだリリースされておらず。
イギリス版はしっかり18禁扱いになっていました。カツシンが風呂場でイチモツを叩いたり米俵につっ込んだりする特訓シーンも見もの、まさにチン時代劇。

・珍時代劇その2


岡本喜八ボックス。こちらはディスク全六枚を、一枚づつ頑丈なボックスに包んだ、いかにも日本仕様な一品。

長らくDVDを探していた『ジャズ大名』が入っていたのと、割と安かったので、購入。夏になればこれと『子連れ狼・地獄へ行くぞ、大五郎』を『組あわせの妙』と称し、専門学校で流していました。これからは一人で見ることになりますな。
公開時にあまりにももったりした展開に『?』と思った『EAST MEETS WEST』もディレクターズカット版らしいので、どのように編集されているか、楽しみ。

・珍時代劇その3


『必殺剣劇人』

全8話だからディスク二枚のみ。必殺シリーズも終了ということで、残りの二ヶ月間を無茶苦茶にしてやろうと思ったのか、人知れず暗殺を行う従来の作品とは一転し、大人数の前に切り込み、大立ち回りを演じる。暴れるだけ暴れた後は大ガマに乗って逃げるという荒唐無稽っぷり。JACも参加した立ち回りは従来のシリーズ、いや他の時代劇でも見たことのないぐらいにアクロバティックであります。


そして今、石原プロ+倉本聡の『浮浪雲』をレンタル中。幕末なのに、カタカナは飛び交うわ、現代風俗はバンバンはいってくるわで、いい感じに原作マンガを再構築した感じ。時代劇嫌いだった幼少時に衝撃を受けた一本。今のちびっ子が『銀魂』見るけど、他の時代劇は見ないような感じだったのか?


その流れでいくと、絶賛公開中の珍時代劇『るろうに剣心』を見に行くことになるのですが、ここはあえて『プロメテウス』に。


これはGOD怪人『プロテウス』。

『人類の起源が云々』と、SFサスペンスのような宣伝のされ方をしてますが、リドリースコットの出世作『エイリアン』の前日譚であります。
だから人類の起源よりもエイリアンの起源が気になる映画であり、そこら辺はきちんと説明してくれます。しかし、宇宙服、メカなどの装備が『エイリアン』1作目よりも洗練されているところや設定などに矛盾が生じているので、去年の『猿の惑星創世記』ほどではないにせよ『微妙に違うけど、どこか繋がっているプリクウェル』という感じでしょうか。
宗教観を織り交ぜつつ、人類はどこから来たのかをかなりあっけらかんと説明してくれます。対して人間の方も結構簡単な理由で宇宙人の星に乗り込んだりするから、どちらもアホやなあ、と思うのですが、そのツッコミを映像でカバーしてます。そういや今夏は『物体x』の前日譚も公開されたそうで、こちらも見てみたかった。

以下ややネタバレ

 

 

 

 

 


結局ハゲvsタコなんですよ。

 

ネタバレ。『プロメテウス』にはもちろん、こんなのが出てきます。

 DCIM5322.jpg


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 子供よりも夏休みを満喫しているような今日この頃。いや、仕事にはちゃんと行ってますし、次の準備も早くしないと思うのですがね。

 先日テレビで『小さき勇者たち・ガメラ』をやってました。伊勢志摩から名古屋というローカルな風景の怪獣映画。公開時は怪獣ものということを前面に押し出さなかったせいか、微妙な内容になってしまったのですが、伊勢も名古屋も後年訪れたせいもあって、憎みきれない映画なのです。良くないのはガメラの顔が可愛すぎるからかな。地方都市にひょっこり現れて、地元民を恐怖に陥れる怪獣ってのも悪くない。
 

 そんなこんなで公開時に発売し、複雑な心境でスルーしたフィギュアのセットを今更オクで購入。リクガメをモチーフにしたガメラは、子供の頃と大人になってからだと、極端に顔つきが変わりますね。
映画の冒頭に登場した大人ガメラ(アヴァンガメラ)は、やりすぎた感が強く、病気にかかっているようにも見えますな。
 
 そんなわけで三重です。またまた三重。今回、ちょいと野暮用で、三重のいなべ市というところに行ってきました。おなじみ阪和国道を抜けて、東名阪から桑名インターを降りて、山の中へ。
 田舎、である。ぽつぽつと集落が立ち並ぶ田舎である。文化の象徴とも言うべきコンビニも見当たらない。しかし、自然豊かな土地で、大阪で見られないような蝶々が飛んでいたり、川にはタガメが泳いでいたり。住んでみたい気もするが、田舎暮らしに憧れるのは、街暮らしに疲れた人間の見る幻想だったりすることがある。そんな人間が住むと、一ヶ月もしないうちに音を上げるかもしれない。

 それに冬は豪雪地帯なのと、映画館が近くにないのは困ったものだ。
 
 そんな自然に触れてからの帰路、北に行けば岐阜県、南下すれば名古屋という場所でもあるので、寄り道して大須にでもいってみるか、ということになった。
 名古屋市街までは桑名インターから高速に乗って30分もかからない。

 と、インターの近くで、巨大なリサイクルショップに出くわした。地方でよくある郊外型のあれだ。似たような店は滋賀でも、岐阜でも見かけた。大阪の郊外にもある。大体が、空き店舗を改装したベニヤ張りの内装で、中は、何かを誤魔化すように音楽がフルでガンガンかかっている。売っている者は古着に釣具、家電、そしてオモチャに古本、DVDと、『生活にあまり必要でないもの』がほとんどだ。または『文化の掃き溜め』。
 大須に行く代わりに、と立ち寄ってみたが、ここも、音楽がガンガン鳴っていた。これは人間の感覚を麻痺させたり、判断力を鈍らせる効能でもあるのだろうか? しかし、こんなところで思わぬ掘り出し物を探してしまうのが俺の悪いクセでもあり、楽しみでもある。しかしながらフィギュアはネットで調べているのか、相場はどこも似たり寄ったりである。

 まあ、でかいだけであまりたいしたことないか、とご丁寧にマンガが出版社別に並べられた書籍コーナーに行ってみた。

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 ぐちゃぐちゃ言うくせに色々買ってしまったのだ。
『遠出してるからなんか買っておこう』という思いと、先に書いた音楽ガンガン効果だと思うが。逆に嫁さんは集中できずにほしいものがあったにもかかわらず、やめたそうだ。 
 巨大インペライザーソフビは100円だった。そうだよ、こういう出物を待っているんだよ。

 桑名の街はそれなりに賑わっており、そこにはおなじみ巨大イオンモールと、巨大ブックオフがあった。

 帰りの高速道路で『俺は何をしにここまで来たんだっけ?』と思いながらハンドルを握っていた。自然に触れつつも、最後は俗世間にまみれてしまうのでした。

 
桑名のものすごい夕景


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◎犬を飼いました。前の犬が天に召されたとき、『もう飼うものか』と誓ったのですが。 
 動物を飼うというこということはそれ相応の『覚悟』がいるということを家族で話し合い、選びに選び抜きました。ペットショップの売れ残り、なんだか境遇も似ているなあと思いまして。これからまた、生活に変化もでてくるかなあ。

 そんなことはさておき。


『戦え、アベンジャーーーズゥ!!』(大平透の声で)

 思えば、今年はいくつヒーロー映画を見た?

 昨年末のフォーゼ、冬のゴーカイVSギャバン、ウルトラマンサーガ、春のスーパーヒーロー大戦、そして夏のスパイダーマン、バットマン、先週見たフォーゼとゴーバスターズ……。
 そして、今日の『アベンジャーズ』!
 奇しくも先週のフォーゼ映画は、仮面ライダー対宇宙鉄人キョーダイン、そして大鉄人17と、その扱いはともかく、さながら『石ノ森―東映ヒーロー映画祭』だったが、今回は『マーヴル-パラマウントヒーロー映画祭』であり、その用意は『アイアンマン』一作目から着々と進められていたのだ。そのおかげでアメコミヒーローもずいぶんと日本人に浸透したんじゃないか、と思う。
 今回のヒーロー以外にもスパイダーマン、Xメンも新作が公開、DCもバットマンだけじゃなくってグリーンランタンもやったりして、日本と合わせてここ数年、ヒーロー映画の公開されない年は、いや極端に言えば、公開されてなかった月はなかったほどである。
 ヒーロー映画百花繚乱と言える中、いよいよ満を持して公開された『アベンジャーズ』、いやあ、面白かった。以上。

 きちんとヒーロー達のオリジナリティを損なうことなく、細かいネタも拾いつつ、それぞれのキャラを立たせている。これは『アイアンマン2,5』でもあり『キャプテンアメリカ1,5』『マイティソー1,5』『インクレディブルハルク1,5』でもあるのだ。 おぉ、三色パンのような豪華さ。
 そしてバラつくことなくヒーロー集合ものに必須ともいえる『対立と和解』もきちんと織り込み、一本の作品として確立している。
 
 ヒーロー達はほんの少し悩みはするが、尺の都合もあるので『エエモン』と割り切って『ワルモン』とひたすら戦う! まるで石川賢がデザインしたような魚型巨大メカも登場して楽しいぞ。
 そして単なるお祭り騒ぎの中で、消防士や警察官といった『リアルヒーロー』もきちんと描写しているのがさすが、というか9・11の影響もあるのかな、と思ってみたり。

 毎回エンドロール後の寸劇は必見、そしてそのあとにも……まるで平成ゴジラシリーズのようだった。

 とても楽しい変身映画だったが、一番のヒットは上映前の『エクスペンダブルズ2』の予告。『俺達は変身しないが、強い!』 スタローンはやる気満々である。

 
そうだ、『アベンジャーズ』が終ったら今度はアクションヒーロー祭の『エクス2』があるし、『宇宙刑事ギャバン』もあるし、ヒーロー映画は当分絶えそうにない。


 ということで、ニック・フューリー(色白)でした。


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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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