作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 もう12月、今年もいよいよ終わりです。
思えば、すべては3月の京都から。色々あっていつの間にか自分はイベントに呼ばれる偽ラノベ作家になってしまった。
11月の29、30日に行われた『三和市場まつり』に今回もお呼ばれされました。今回は京都の怪人、先輩作家山田誠二さんと寝屋川の怪人キャストF氏とともに国内外の珍なる映画ポスター、つまりは珍ポについてトーク。Twitterで散々呟いてきた珍ポ語りを人前に披露する日がこようとは!
半年ぶりの尼崎三和市場はあれから若い人たちのテナントが増え、活気づいてきたとのこと。さらに勢いづけるために行われるイベントなのだ。
チラシを見ても怪獣、怪奇、UFO、怪談、プロレスにドラゴン……。まるで往年のちびっこ向け大百科のようないささか偏ったラインナップであるが、このごった煮感が素晴らしい。いつでもどこでも怪しげで楽しいイベントが行われている。
自分の出番は29の夕方より。盟友(わるいなかま)ソラノ君とともに湾岸線を抜け、現場へ。
おぉ、店が増えてる、そしてにぎやか! プロレスラー、マイティ井上氏のトークを横目にオープンしたばかりの怪獣玩具屋たんちゃんへ。やばい、この店は沼だ! 入ったら出れなくなるぐらいにお手頃価格のブツがごろごろしている!
ちなみにいつ、何があってもいいように『マイティ井上物語』収録の『プロレス地獄篇』をこっそり鞄に忍ばせていたのは内緒だ。カ、カテエ!
簡単なトークショーとはいえ、緊張はするもので、出番の前には、怪談収集家宇津呂鹿太郎氏に子供が体験した不思議な話をしたら100円もらったり、白覆面の大スポキッドがうろつくのを遠目で見たり。しかし、カオスな空間。
山田氏と合流し、簡単な打ち合わせ。こちらの珍ポは事前に見せると面白さが半減するのと、関西人はがっつり打ち合わせをして段取りを進めるとそこで完結してしまうのでほとんどぶっつけ本番のような形に。
そして迎える本番。ほどほどの客入り。何よりも緊張したのは、モニター操作用のPS3コントローラーをうまくいじれるかどうか、であった。
国内の珍ポ、怪獣映画地方版の誤植などを突っ込みつつ、海外編へ。ひたすらゴリラ、イタリアの怪獣映画ポスターのゴリラ率の高さに、会場はどんよりしていたのではないかと思える。遂には、どんなでたらめなポスターも広い心で受け入れられるようになるから不思議だ。珍ポは人の心を癒す効果もあったのか。まさか、イタリアの映画人はそこを見越して……るわけはない。
夕刻で少し肌寒くなった中、来ていただいたお客さまに心より感謝いたします。
何とか出番を終え、ステーキ丼改め『カベ丼』を胃袋に収め、初日は終了。
その日買ったものたち。マーミットのメガヌロンにバイラスぬいぐるみ、そして以前子供にアゴを割かれ、バラバラにされたプライズのムルチのソフビ。
後ろに控えるのはキャスト様新作のショッキラス。
ショッキラスは『バカと戦車で守ってみる!』でもオマージュしたほど、どこか気になる怪獣なのです。
そして翌日。
今度はお客として、こんな面白いイベントを大人だけのものにしておくのはもったいない、と子供とその友達、そしてはじめは行けないと言ったものの、寝屋川でお馴染みのキャストくじやりたさに前言を翻したソラノ君とともに再び、尼崎へ。
子供たちはまず、たんちゃんにはまってしまい、次に大通りのタコ焼き、タイ焼き屋へ。全く気ままなものであるが今回は人様のお子も預かっているので、そうそう放っておけない。でも自由に動き回っている。こちらも『後ろからギュー丼』を。これがまたおいしい。
おかげでこの日のメインであるゴジラスーツアクター、薩摩剣八郎氏のトークはほとんど聞けず、またもや遠目からその雄姿を拝むのみ。この日もまた、なにがあってもいいように薩摩氏の著書『ゴジラのなかみ』をカバンに潜ませていたことは内緒だ。
その後のライブに出演する『ゴジラVSキングギドラ』のアンドロイドⅯ11ことロバートスコットフィールド氏とは、おもちゃ屋でガメラソフビを探したり、vsギドラのムック本を探したり。ご本人はほとんど持っていないそうだ。パンフを見て大変嬉しそうだった。
子供もいることなので、妖怪ミイラショーで怪しくも面白いミイラ語りをみんなで聞いて(会場が元クジラ屋の巨大冷凍庫というのもいい)から引き上げようと思ったら、子供らは大スポが呼んだUFOおじさんたちとUFOを呼びに行ってしまった。
UFOは三度現れたそうだが、子供らにしては『なにも来なかった』そうだ。代わりに小雨が降ってきた。
ミイラ、UFO、オモチャと堪能したので、最後にキャストくじをして帰ろうと思ったら、お目当ての景品、飛行ゴジラが無くなっていた。ソラノ君、ゴジラくれよー、やですよーというやり取りを見ていた親切な方に一体もらうが、まるで駄々をこねてもらったようで申し訳ない。代わりに何かの時に持って来ていたバンダイ製ゴジラソフビをプレゼント。
と、その直後事件が起こった。おそらくはその日最大の怪異にして不思議。何気なくキャストくじを引いた子供の友達、K君がその日最大の景品、キャスト新製品の『ゴジラ大阪進撃』を一発で引き当てた! 何度もチャレンジした猛者もいる中、欲にまみれた大人たちをあざ笑うように、小学生のピュアな心が勝ったのだ。そうとしか思えない。
その後も、子供の友達k君、y君は次々と当たりを引きあてるのであった。
不思議な空間のふしぎな一日、子供らも満足したので、夕刻には帰路へ。
またこのようなイベントがあれば、参加したいと思う。すべてを把握できないほどに魅了の詰まったイベントだった。
そしてその日の収穫。ヘドラ色々、頂いたゴジラ飛行体、ガメラにキングシーサー、そして手ごろな価格の古本、『ガメラ秘蔵写真集』。色々買った、色々食った。
で、余談ですが。子供らを奈良に送り届けた帰り道、南阪奈道で突如後輪がバーストしてしまった。見ればタイヤは摩擦でぶすぶすと煙を上げ、側面から切り裂かれたようだった。妖怪かまいたち? それよりも車がびゅんびゅん走る中をジャッキアップしてタイヤ交換している方が怖かった。
欲の塊みたいな自分を諌めるための天の怒りかもしれない。明日から真面目にします。
PR ・自分はこのままでいいのか、と思う毎日。ラノベ作家とは申すれどれど、一本だけだもんなあ。やばい、このまま怠惰な毎日を送っていいのか? いよいよ介護関係者がメインのようになっていることに不安を覚えるが、これはこれで大変な世界なんですよ。
仕事のない時はずっとレンタルビデオを見ている。最近になってレンタルビデオのありがたさを知る。100円で映画が好きな時に見れるお手軽感、いまさらかよ。
・最近るろうに剣心や新宇宙刑事シリーズを見ていて、そのアクションの源流の一つである香港のアクション映画が気になった。バキバキでキレッキレのカンフーや体を張ったスタント、ワイヤーワークなどなど……。さてその辺を今度はレンタルで見てみようか。と思ったら、劇場で『スパルタンX』をやっているという情報が。だったらテレビ画面よりも劇場のスクリーンで見た方がいい、ということで近所のTOHOシネマズへ。
午前中一回のみの上映、しかも最終日、ということでギリギリで気付いてよかった。
『バックインシネマ2014』と称し、ブルースリーやジェットリーの作品も上映していた模様。ゴメン、ノーマークだった。
・劇場では先日亡くなった高倉健さんの追悼パネルが。まさか亡くなるとは思っていなかった。この人は死ぬ、というよりふっと消えてなくなるイメージだった。いつかジャッキーも……その前にできるだけ見ておかないと。特に全盛期。
リバイバルだからか、マイレージ会員割引も含めると800円というかなりお得な料金。これには仕掛けがあって、今回の上映形式はブルーレイ。でも劇場公開版とのこと。ジャッキー映画に限らない話だが、日本公開の際、若干編集を変えてみたり、日本オリジナルの楽曲を入れたりするのはよくある話。よくまあ、そんなものが残っていたなあ、と思ったけど、これって今市販されてるブルレイの特典映像じゃないの?まあ、細かいことは言わない。デジタルが主流なのだから、スクリーンで見られるのはありがたい話ですよ。
プロレスラーの故・三沢光晴の入場テーマでおなじみのあの曲もちゃんと劇中で流れてました。
映画冒頭にはジャッキー新作『プロテクター』の特報も流れ、当時の雰囲気を忍ばせる。ごめん『スパルタンX』の時はまだ小学生で、ゴジラとグレムリン見てたよ。
ジャッキーの凄さに気づくのはもっと後でした。だから今はジャッキーを追いかけているという感じです。
現存している素材をそのままソフト化しているため、ブルレイ上映だけど、フィルムゴミがチラチラする、新しいんだか古いんだかよくわからない上映形式。でもまあ、当時の雰囲気ですよ。だったらパンフレットとかジャッキーグッズも復刻してほしかったよ。
お話はスペインを舞台にジャッキー、ユンピョウ、サモハンの三人が美女を守って悪党を対決……とにかく、全盛期の三人のキレのある動きが素晴らしい。こっちは当たり前のように繰り出されるその妙技についていくので精いっぱい。
しなやかなジャッキー、一発一発が重いユンピョウ、見た目に反してスピーディーなサモハンとそれぞれのアクションの見せ方も違っている。
そして圧巻のジャッキーチェン対全米空手チャンピオン、梶原一騎の『四角いジャングル』でもおなじみのベニー・ユキーデとの一騎打ち。ベニーは小柄な体格をものともせず、低い位置からがつがつとジャッキーの食いついていく。ジャブの連打やひざ殺しのミドルキックを挟み、ジャッキーに反撃の隙を見せない。いつもコミカルなアクションを見せるジャッキーもここではリアルファイト。劣勢に立たされたジャッキーが一旦休憩を挟み、リラックスした状態で攻撃に出て勝機を得る展開、そうかこれは『ドラゴンへの道』のオマージュだったか、といまさら気づく。
異国で中国人が悪と戦う構成、ラストの強豪とのリアルファイト、そのまんまだった。
カンフーだけでなく日常でもさりげなく見せるジャッキーたちの動きも見事。ひょいと、ベランダから飛び降りたり、すいすいとスケボーを乗りこなしたり、そんな何気ないところにも見せ場を作り、そして香港映画特有の泥臭いギャグと織り交ぜて見る者を飽きさせない構成になっている。
一番すごかったのは、美女にフラれたユンピョウがものすごい勢いで地に伏せて、悔しがる場面。何もそこまで、と思うぐらいに素早く、キレがある。でも振られた。
帰りに、最近レンタルで見たので宇宙刑事のソフビを購入。新宇宙刑事はシャイダー篇がコミカルで楽しかった。新宇宙刑事の坂本監督も、るろうに剣心の谷垣アクション監督もそのルーツはジャッキーチェン。遅ればせながらもそのすごさを少しずつ追っかけていきたい、と思う。
そしてお知らせ。11月29・30日。春に行われた怪獣市場からの流れで
『三和市場まつり』開催! このカオスな顔ぶれ、何が起こるというのか? 私も一応、参加させていただきます。 ・今年に入って怪獣の事ばかり書いていないか? ただの怪獣好きのブログと思われていないか? まあ、その通りなのですが。それもこれも今年はゴジラ60周年で、新作含めて関連イベントが多かったからだ。人のせいにするな。
来年はアンギラス60周年、ガメラ、バラゴン50周年、再来年はウルトラシリーズ50周年と、きりがないぞ。
そんなどうしようもない怪獣まみれの生活を送る毎日。俺の本業は何なのか、いい年して模索中。先日はゴジラ60周年の誕生日。俺ももうすぐ誕生日、まだゴジラを祝えるぞ、そういえば新作ゴジラはまだ上映中かな、と思ったのが運のツキ。
調べてみれば、淡路東宝で金曜日まで上映中とある、なんというタイミング!
というわけで、最終日に淡路東宝へ。映画館は商店街の中にあり、昔ながらの佇まい。看板にはゴジラ。窓口でチケットを買うのも久しぶりだなあ。いや、塚口でもそうだった。
中は広い天井と、廊下に喫煙コーナーと、中学生に通った和歌山の映画館を思わせる。昔もはどこもこうだったよなあ(年老いた証拠)。
でも、デジタル上映方式を取り入れているので、まだまだ元気そうだぞ。
そして、四回目のゴジラ。
何にせよ、このタイミングでゴジラが甦ってくれたことは関係者全員に改めて感謝したい。ひたすら秘密にしておいて、ふたを開ければ敵怪獣とのバトルものだったという嬉しい誤算も高ポイントだ。人類側の勝手な解釈だが、放射能を食い散らし繁殖をする怪獣ムートーを倒しにやってくるという、70年代ゴジラのような展開はやはり、熱い。だが、何度も見ていると、前半のドラマパートで眠くなってしまうのもまた事実。もうちょっと怪獣を見せるとかできなかったかね。
クライマックス、ゴジラとムートーが対峙する間にぽつんと立った人間が見上げる絵なんて、怪獣の巨大さをことさら強調するカッコいいカットだし、ゴジラは手を足を使い執拗にムートーを攻めていくのも改めて堪能できた。ただの恐龍ではない、怪獣なのだ。
ラスト、ゴジラの背中を見送る群衆のような気分で、おそらく関西最後のゴジラ上映を見送ったた後は、いつものように寝屋川へ。今年大変お世話になったキャストさんの大阪怪獣談話室だ。
ここで、いい年こいて怪獣好きな、バカ野郎たちが集い、そして300円のくじに大人の財力をフル活用! いつ果てるともしれぬ大人の駄菓子屋だ! いつも獣人雪男の話ばかりしてたからビッグフットが当たったよ! ゴホ。
・昨日はゴジラ60年の誕生日、おめでとうございます。毎年言ってますが、ゴジラがいたから、今のような仕事をやっているかもしれないし、特に今年は怪獣ラノベを書かせてもらったり、京都みなみ会館の上映会から怪獣人脈が広がったりと多彩な年でした。まだ何かあるかも、そう信じたい。
・世間では三連休が終わり、今日からお仕事の人が多かったと思いますが、こちらは何の手違いか、今日もお休みでした。まるで無職の気分、いや、熱出して学校休んだ気分だ。
さて……トロトロ誰も待っていない原稿を進めるか。いや待て映画一本見てもいいかなと、近所のシネコンのスケジュール見てみたら、なんと、1100円で映画見れるじゃないか。ならハシゴでもするか。これほど時間が余っているのは今日しかないし。
ということで『エクスペンダブルズ3』『るろうに剣心・伝説の最期』を見てきました。ドンパチとチャンバラ、それに週末の怪獣映画を合わせると、自分を構成しているもの全てではないか。
『エクスペンダブルズ3』は出演者に少々変更はあるものの、いつもの通りでした。今まで一枚看板張ってきたアクション俳優たちによる、いわば筋肉歌舞伎。
今回は仲間が大けがを負わされたので、みんなで復讐に行きます。前回は仲間が殺されたので、復讐しました。
どいつもこいつも仲良しなので、毎度毎度中学生のピクニックのように見えます。中学生で発育が止まってますが、いい年した大人なので、新メンバーともすぐに打ち解けるし、おいてけぼりを食らうと『行きたかったなー』と寂しがります。
今回は敵があのメル・ギブソン。かなり手ごわいので旧メンバーを外し、新メンバーを集めて報復に出るみんなの兄貴スタローン。旧メンバーを外したのは年寄りばかりだからか、友達が殺されるのは忍びないからなのか、たぶん後者だと思います。新メンバーだと殺されても心痛まないからね。いつも眠そうな目をしてますがスタローンはよく考えています、たぶん。
新メンバー集めはその紹介を含め『七人の侍』のようです。そしてまさか三船敏郎の演じた菊千代のポジションにあのアントニオ・バンデラスが入るとは思いませんでした。
しかも特技が『おしゃべり』。いつになく軽いバンデラスが見られます。そして新メンバーには他にも刑務所に収監される寸前に助けられるウェズリー・スナイプス、CIAエージェントにハリソンフォード。そこに新メンバーも加わり、大所帯になってきました。
紅一点もいますが、格闘家なのでごっついねーちゃんです。でも周りがごついおっさんばかりなので、かわいく見えます。たぶんかわいく見えます。登場時の赤いドレスにメガネ姿が、アンバランスすぎて逆にはまってます。 とにかく、余計なドラマはほどほどに抑え、とにかく、エクスペンダブルズが悪い奴をやっつけるというシンプルな構成が安心して見れます。もう年一回ぐらいやってくれればいいのに。元中学生に送る、大人のチャンピオン祭りです。 そしてお次は『るろうに剣心』。前回が大満足な仕上がりで続きが気になっておりました。これはエクスペンダブルズとは逆に、余計なドラマを盛り込みすぎたかな、という印象。主人公の修業、敵味方の主義主張等々、見せないといけないのはわかるけど、もう少し整理できなかったのか、と。あと、自分語りが長いなあ。前作で魅力的な敵役や新キャラの顔見せをしてテンション上げ過ぎたせいか、今回はやや下がり気味。
前はアクション見せすぎたから今回はドラマを見せないと、とでも思ったのかもしれませんが余計なお世話です。こっちが見たいのは、地を這い、重力の法則をやや無視した浮遊感あふれるアクロバティックなチャンバラです
個性的な顔ぶれの十本刀がいよいよ登場かと思ったら、ざこキャラ並みの扱いだったのが残念。前回あれだけ期待させたのに、もったいない。
とはいえ、前回同様アクションは素晴らしいし、美術も見事です。京都が太平洋に面している(大阪がない?)、ありえない明治時代ですが、生活感あふれております。
だからこそ、チャンバラで突っ走ってほしかったなあ。ほんと、余計なドラマはいらんのです。
久々の映画のハシゴをして来て、帰宅すると『武器人間』という映画三昧。第二次大戦末期、ドイツ領に潜入したソ連兵が出会ったのは三代目フランケンシュタイン博士と彼の作った、肉体とメカが融合した人造人間だった。
グロさも度を超すとユーモラスに見えます。日本ではよくショッカーなどがやっている道具+怪人という概念を欧米でもようやく持ち始めたようです。これはフランケン業界にとっては大きな一歩だといえます。メアリーシェリーの原作から大きく前進したものといえば、人造人間を怪獣にしちゃった東宝のフランケンものだと思いますが、今回はそれに続く飛躍かと思います。
そしてこの文章を書きながら『エクスペンダブルズ2』を流しております。やっぱり中学生がピクニックついでに大量殺戮しているようにしか見えないなあ。
・思えば、まだ寒い三月の最終日曜日。『そうだ、京都へ行こう!』と思ったのが運のツキ。京都みなみ会館、大怪獣大特撮大全集第一弾『地球防衛軍』で、主催のキャストさんにあいさつした時から……『バカと戦車』のチラシ作ってもらったり、イベントにゲストに出たり、人生初ラジオだったり、寝屋川に通ったり……。そんな中で色んな人との出会いがありました。もちろん、三月以降もみなみ会館には『時間があればまた来ます』と言いながら毎月通っていた。毎回おもちゃ持って、頭のおかしい奴だと思われてなかっただろうか。途中からは空埜先生も加わり、月末になれば二人して第二京阪を走ったものでした。
そんなみなみ会館の特集も今回の『妖星ゴラス』『ヤマトタケル』の二本立てで最後。何やかやと言いながら完走してしまった。今まで何をやっても中途半端な俺が、よくも通ったものだ。これもゴジラ60周年の節目の年だからなせることだろう。それにしても、俺はヒマだったんだなあ。
最後ということで、バカでかいヤマタノオロチを担ぎ、次男坊を連れて京都へ。9月あたりから、確実に客数が増えてきている。その頃ぐらいから先着プレゼントがもらえないぐらいに人が来ているのだ。
『妖星ゴラス』はSF映画でありながら、超兵器や超科学戦、怪獣や怪人がメインではなく『ゴラスとの衝突を避けるために地球が移動する』という奇天烈なアイデア一点のみを売りにした作品。南極に作られたジェットパイプ基地建造の過程をこれでもかと広大かつ精巧なミニチュアセットで見せていく。クライマックス近くで登場する怪獣マグマも必要ないのでは? と思われがちだが、終盤のサスペンス描写に一役買っているのでよし。そのまんまセイウチなのだが、爬虫類というところがいい。志村喬がそういうのなら仕方ない。
舞台設定は公開年より未来の1980年だが、心意気は60年代。何かあれば大騒ぎし、歌い、踊りだすところが何とものんきである。
『ヤマトタケル』は公開時に一度見ただけなので、記憶があいまいだったが、結構もったりとした展開、10分ほど切り詰めたらもっとテンポよかったのはと思った。とにかく、藤岡弘のやることなすこと、阿部ちゃんと高嶋兄の目からビーム合戦、衣装がごつすぎて首が埋まってるように見える目黒祐樹、空手家だけど妖術使いの石橋雅史、沢口靖子の『オン!』など、俳優側で色々とアレな見せ場の多い映画。
クライマックスのヤマタノオロチとウツノイクサガミの対決ももったり……いやいや。ウツノイクサガミはカッコいいし、ヤマタノオロチはそのスーツがバカでかい。
映画を見終わると『タマトタケル』の主題歌よろしく、RAIN、雨が降っていた。
今回の上映は11月1日と3日。2日は東京でゴジラ誕生祭を控え、誕生日当日は京都で。『ヤマトタケル』の大河原監督のトークショーもあるとのこと。 半年以上にわたり、通ってきたみなみ会館とも今日でお別れだ。と言いつつ、年末のオールナイトチケットを早々に購入したのでした。 |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
カレンダー
最新TB
最新CM
[07/16 JosueBix]
[07/03 FloydLef]
[06/30 JosueBix]
[06/06 DarrenVoity]
[05/28 GerardHAILS]
最新記事
(03/01)
(02/25)
(02/11)
(01/12)
(01/05)
ブログ内検索
アクセス解析
|