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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 昨日書いた東宝特撮3本立て『TOHO PACK』を早速見ております。
あっけない最後ながらもその中途半端な大きさが怖いモゲラの出る『地球防衛軍』。ミステリアンの攻撃に臆することなく、堂々と正面切って戦いを挑む地球軍の余裕がいいなあ。
 最終決戦は超兵器マーカライト・ファープが2機にベータ号だけという少数精鋭だが、絶対の自信を持って攻撃の手を止めない地球軍。
 
 今年もハリウッドで侵略SFが数本公開されますが、地球人がやられっぱなしの感が強いのでそろそろ超兵器で敵を迎え撃つような痛快なお話も見てみたい。『インディペンデンス・デイ』は、現用兵器だったからなあ。

 続いて『大怪獣バラン』。メジャーどころの多い東宝怪獣の中でもマイナーな存在。出演作がこれと『怪獣総進撃』のチョイ役だけだからか。
 ムササビのように滑空し、陸海空を縦横に暴れるまさに『大怪獣』なのに。

 これを見るのは、テレビ、三本立て800円の新世界日劇会館に続いて三度目。いや、まだ途中なのですがね。
 まず設定がいいのです。
 中生代に栄えた恐竜、バラノポーダの生き残りとされており、今は東北の山村にてバラダギ様という神としてあがめられている。 
 巨獣を神として崇める傾向は日本から数多くあり、1933年の『キング・コング』以降、怪獣映画でも定番の設定。
 コングは類人猿で、ある程度原住民と共存関係は取れていたのだが、恐竜を神として崇めるって設定は斬新。まあ、竜の類は神様扱いだったりするから、その辺から来ているののかもしれない。
 しかし、相手は恐竜、案の定復活したバランは、今まで神様扱いしてくれた村を踏みにじり、大都会に向かって飛び立つのです。爬虫類やからね。



 通常は四足歩行で、のしのしと歩き回るバラン。なるほど、恐竜っぽい。
後頭部から背面のラインが美しい。映像特典によれば、これは落花生(ピーナッツ)の殻のフォルムをヒントにしているらしい。なるほど。
しかし、立ち上がると
 

 手足は細く、筋肉質で、正面から見た顔は鬼のようであり、それが単なる恐竜の生き残りとは一線を画し、バラノポーダを湖のヌシから鬼神バラダギとして崇めてしまうのもうなずける。

 ゴジラは南海から、モスラは南の島、アンギラスはシベリア、と日本製怪獣の有名どころは実は外来種。純国産の怪獣といえばこれと、バラゴン、ラドンぐらいか(ウルトラシリーズになるとわんさか出てくるので、割愛)。
 
 バランの向かう先はもちろん東京。なぜ怪獣は東京を、都会を目指すのか?
 そりゃ絵になる場所がいっぱいあるからというもっともな理由があるのだが、地方出身者の都会への愛憎入り混じった思いから来ているかもしれない。
 この後、律儀にバランは空の玄関口、羽田空港に上陸するのです。
 東北の鬼神は果たして都会で大暴れできるのか? 
 田舎者は東京でサクセスできるのか?

 続き見てきます。
 なんにせよ、バランはかっこいい怪獣だから覚えておいて、ということで。


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年末から、ぽつぽつと起こり、そしていまや連日報道されるようになった『タイガーマスク現象』。
 伊達直人を名乗る人物から、養護施設にランドセルが送られたってアレですな。不況の冬の中、ぽっと灯った暖かいひとつの光。
 珍しいのは、これを模倣する人たちが続出してるということ。普段なら『あぁ、いいニュースだなあ』で終わりそうなのに、なぜ?

 伊達直人(タイガーマスク)のみならず、矢吹丈、星飛雄馬といった梶原一騎キャラ(大山倍達はまだ?)に、仮面ライダー、ゴレンジャー、鉄人28号(正太郎か?)、桃太郎といったヒーローに、聞けば『ラピュタ』のムスカも、涼宮ハルヒ、野原しんのすけといった『絶対しそうにない』キャラまでもこの運動に参加しているらしい。しんちゃんはランドセルもらう側だろうが! 

 ルパンから来たら盗品だろうし、シャアは、赤いランドセルしか送って来ないよなあ。

 架空キャラだけかと思えば、京塚昌子、戦場カメラマンの渡部陽一、伊達政宗など、『なぜ?』と思われる実在の人物も。

 すっかりタイガーマスクの設定からひとり歩きして、全国で他人の名をかたった(と書けば悪いことしてるみたいだが)善意の輪が広がりつつある。いいことじゃないか。
 悪いことの連鎖なら、今に始まったことではないが、こういうことは前例がないんじゃないか? と思う。
 
 年末に見た『キックアス』でも語っていたが『やれそうでやれない第一歩』を誰かが踏んだ、それにみんな倣った。
 いいことをするって、悪いことをするよりもずっと結構勇気がいるもんだ。それを、伊達直人を後押ししてくれた。そう、これが名無しの権兵衛さんからのプレゼントではこうはならなかった。
 伊達直人=タイガーマスクだから、ここまで広がったのではないか? 孤児院に寄付やプレゼントをして回るキザ兄ちゃんという基本設定に順ずるところもあるだろうが、素人さんがその名をかたることにより、ヒーローになれたからではないか?


 バットマンやウォッチメンの皆様、それにキックアス君も、覆面を被ることで自分であって自分ではない存在――ヒーロー――になった。
 みんな本名を明かさず、匿名なのは、覆面を被りたかったから、ヒーローになりたかったからか。
 




 ヒーロー願望はある。しかし巨大な悪と戦おうにも力がないし、悪の組織もない。現実世界のヒーローはこうした活動をすることでヒーローたりえるのだ。そのことを、伊達直人は教えてくれたのかな、と思う。
戦うだけが正義じゃない、『力が正義じゃない、正義が力だ!』とタイガーマスク二世も仰ってたではないか。
 いずれにせよ、この活動は続いていって欲しい。一過性のものかもしれないが、ぜんぜん悪いことしてないから。

『あの、寄付したいんですが……』
 と口座番号を聞きだす『伊達直人詐欺』が現れるまで。

 ということで、俺の家にも遅れてきたクリスマスプレゼントが。伊達直人からではなく、去年自分で申し込んだ物がやっと来た。

入荷待ちとかクリスマスホリデーとかで、ぜんぜんクリスマスに間に合わなかった北米版DVD



『TOHO PACK』!

 アメリカで販売されている東宝特撮映画ボックス。
 内容は『バラン』『地球防衛軍』『マタンゴ』の三本立て。特典内容を見ると、国内版をそのまま移植したらしい。これで国内版一枚分よりも半分近く安い。ちょっとのお金とリージョンフリーのデッキ、少し我慢できれば十分である。さて一仕事終えたので、モゲラでも見よう。



ここのところ年始の『巨大生物の島』から始まり『キング・コング』『黒い蠍』と、人形アニメ怪獣映画続きだったので。と、やっぱり怪獣の話になる。

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新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
来月には何らかの形になる、と思います。
 
 2011年、初めての映画は『くまのがっこう』『チェブラーシカ』のなんともかわいい二本立てで幕を開けました。
『くま』はあのイラストをよく一つの物語にしたなあ、と感心。チェブラーシカは実は日本製で、どこかで見たことあるなあ、と思ったら、かつて旧ソ連で作られたバージョンのリメイクも入っているとか。
人形アニメのリメイクといえば、『タイタンの戦い』はリメイクの際はCGになったし、古いところでは『失われた世界』は、人形アニメから実物のトカゲを恐竜に見立てる進歩してるんだかなんだか分からない形でリメイクされましたから、人形アニメを人形アニメでリメイクって史上初では?
 cg全盛期に、モデルアニメは不要か? と聞かれたら否! と答えたくなる、そんな一編。ものすごい手間かかってると思うけど。

 映画の後は、恒例の『黒龍会』。新年会です。
年に一度、会うか会わないかの面子がそろっていつものように年末のテレビから、漫画の話……って毎年話している内容が一緒のようですが、気のせいか。
 
 

飲み会の様子。テーブルにはいつものように玩具、そして大阪の夜景を見下ろしながら酒を飲むと、なんだか偉くなったような、悪い人になったような気がします。

 そしてこのおもちゃ、これこそ新年早々出会ってしまった優れもの。
遠い星から贈り物、食玩『変身ジャンボット』! 年末の映画で大活躍だったジャンボーグもとい、ジャンボットをフィギュア化。



 ちゃんと差し替えで飛行形態ジャンバードにも変形できる。やっぱり、拳は機首から出ていたのか。
 うちのジャンボーグさんたちと並べる。

 タイのメーカーがバンダイサイズのソフビを出していたが、いまさら欲しくなってきましたよ。エースとジャンボーグ9は浪漫堂のくねくねアクションフィギュア。くねくねしすぎて、エースの左腕はどこかに行ってしまった。

 デクノボーな食玩と侮っていたら大間違いで、この通り、ひざをつくことが出来る。


500円でかなり動く。今まで散々食玩のみならず、デクノボーなフィギュアを見てきたので、おっちゃんは可動箇所が多いとそれだけでありがたかったたりするものなんよ。
 後ろの二人は食玩仲間、ノーマルが欲しかったのだが。

 というわけでして、今年もおもちゃの話で幕を……あぁ、前回もおもちゃの話だった。



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 新年明けましておめでとうございます。大晦日も仕事で、職場で新年を迎えるのはいつものこと。
 今年はもっと作品を世に出さねば死ぬ、ということで、元日からあれこれやっておりました。一年の計は元旦にあり、ですので。
 
 仕事関係のみならず。今年初めての買い物は



『007慰めの報酬』『SF巨大生物の島』の二本立て。
スパイと怪獣……。いつもと一緒だ! スパイはともかく、怪獣で新年を迎えるというのは縁起がいいですな。
 怪獣、とはいえこの映画に出てくるのは、蟹、鳥、蜜蜂、オーム貝。どれもこれもでかい。無人島に漂着した主人公たちをこいつらが迎え撃つんですな。
でも、蟹は茹でられ、鳥はローストに、蜜蜂は蜂蜜をごっそり取られ……と、食われてしまうのですな。それもそのはず、これら巨大生物は食糧問題に悩むあの根も船長が巨大化させたもの。思惑は成功したということです。

 新年早々、ハリーハウゼンの人形アニメを堪能しました。

『慰めの報酬』は、口より先に手が出るスパイが世界を股にかけ……いつもどおりです。しかし、21世紀を迎え、シリアス志向になったボンドは荒唐無稽な新兵器を持たず携帯電話と拳銃で事件を解決していきます。実際、それだけあれば十分なわけで、今までの新兵器はいったいなんだったのか?
まあ、世の中便利になった、ということですね。
 大掛かりなセットと新兵器……という図式は『オースティンパワーズ』や『トゥルーライズ』といった。パロディ、コメディ世界でしか通用しなくなったんですかねえ。少し寂しい気もしますが。
 大晦日にテレビでやってた『ロシアより愛を込めて』を見てたら、通信連絡、移動に大変手間がかかっておりました。でもそれがいかにも諜報活動、みたいな雰囲気を漂わせているのですね。時代が変わったといえばそれまでですが。


 中央の自動車はトランスフォーマーアニメイテッドのロックダウン。

まるでマッドマックスとデスレース2000年を掛け合わせたような、凶暴なデザイン。本編はまじめに見てなかったのですが、こんないかす奴が出ていたとは。
 さあ、これで大統領を轢き殺して優勝するぞ、今年は!

 あ、子供たちが『ウルトラマンタロウ』のメフィラス星人のお話を見始めた。
『卑怯もラッキョウもあるか!』


枚方のデパートで見かけた男らしい祭り。ソフビ祭りだ!






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仕事あけて、また明日も仕事。三年連続で仕事場で年越しそば食って、新年を迎えている気がする。お年玉ぐらいよこせ。

 今年は、広島で賞をいただいたり、久々にあっちのほうのお仕事も入って年明けには公に出来るかな、と思っております。作家業はぼちぼちですな。いかんいかん、牛歩だ。来年は、まいた種が花開き、もっとコンスタントに発表していかないと、このままでは腐ってしまう。書くべし、である。失墜した信用を取り戻すのに、時間がかかってしまった。
 売れっ子ではないのだ、向こうは代えはいくらでもいるのだ。まだ、戦える。

 片やホームヘルパー2級を取り、あえて低賃金な福祉の世界にもずぶずぶと沈んでいっております。偉い人は二言目にゃあ福祉福祉といいますが、いったいどこにお金が流れてるんでしょうかね。これまた戦っていきたい。

 ということで、今年見た映画で面白かったのは『第9地区』『キックアス』
『ウルトラマンゼロ』『十三人の刺客』『仮面ライダーW』ぐらいか。ヒーローものばかりだ。
 見た本数が少なかったしなあ。『アイアンマン2』は物量作戦に出た感じ。『座頭市THE LAST』は、なあ……。

 ベストおもちゃは海洋堂特撮リボルテックのバラゴン。

 来年はもっとがんばります。
『未知との遭遇』を見ながら。星に願いを




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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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