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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 やっとのことで、のろのろ進めていた案件が終わり、一安心。もっとペースアップしろ、と思いながらも締め切りなし、という言葉につい甘えてしまったのもまた事実。さて、仕事まで時間があるから何しよう、そろそろ買いためていたDVDを見ないと。いや待て、今日は映画サービスデーではないか。という事で、怪作、珍作と噂の夏の仮面ライダー映画へ。夏ライダー映画を見るのはフォーゼ以来ではないだろうか。




 今回は『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!』『劇場版仮面ライダージオウOVER QUARTZER(オーヴァークォーツアー)』の二本立て。



まずはリュウソウジャー。タイトル長いのはいつものこと。今回はリュウソウジャーたちが恐竜時代にタイムスリップし……タイトル通りですな。彼らリュウソウ族の先祖とご対面し、隕石激突の危機から地球を守るお話。ほとんどテレビと同じ尺なのでとにかく見せ場をもりもりと盛り込んでいく。過去と現代のバトル、巨大隕石の接近、そして恐竜。戦隊で恐竜といえばご存知福井の恐竜博物館ロケ。リュウソウオー(ロボ)と敵マイナソーの巨大戦はみっちり作りこんだミニチュアの中を軽快に動き回るリュウソウオーという、第一話をグレードアップさせたようなバトルで大満足。まさに怪獣映画のテイスト。
 佐野史郎も東映悪役俳優の常連となりつつあり、リュウソウレッドの芝居がとてもうまいことに気付く。とても細やかな芝居されてるなあ、と。




 続くジオウ劇場版。これがくせ者であり、怪作。冒頭で、新ライダ―01が古墳の上に立ち、太鼓がドーンドーンとなる場面から、もうおかしい。戦国時代(ライダー映画ではよく出る)から現代へ、平成を奇麗にしたい悪者、というか半グレ集団とのバトルという流れ。最初は『これ必要か?』と思った戦国時代パートも、戦嫌いで女にだらしない信長という新解釈にすることにより、『史実は書物よりも奇なり』という後半へのブリッジになっている。




 そして時空半グレ集団クォーツアー(DAPUMP)を束ねるISSAのふてぶしさがいい。でも『平成を奇麗にする』ってどういうこと? やってることは平成生まれ(スカイツリー含む)を時空の彼方に飛ばすこと。曰く、平成ライダーはどれも繋がりがなく設定もバラバラだった、だからきれいにしてやるとのこと。頭の中に浮かぶ無数の『?』、同時に『ィんだよこまけぇことは!』と吠えるザ・松田!
 

 
 そう、ライダー映画なんていつもどこか物語の整合性を欠いてるものが多々あった。でも今回はそういうことよりなにより、だから『平成を奇麗にする』って何? なぜ平成にこだわる、しかも『平成=仮面ライダー』になってない? ここからクライマックスまでそのおかしさは加速していく、囚われた主人公ソウゴを叱咤するのは、仮面ノリダー/木梨猛。そもそも無許可のパロディでしょあんた? しかし、それを逆手にとって『ライダーに選ばれなかったもの、選ばれた者の責任』を語らせソウゴを奮起させる重要な役どころ。パロディなのに、パロディだから。他にも仮面ライダーGやゴライダー等々、本線から外れた平成ライダーが集結。もうここまでくると何をやっても驚かない。『平成を奇麗にする』とノリダーの前には何もかなわない。




 いつものライダー映画かと思えばさにあらず、『平成』にこだわりまくり、明後日の方向に走ってしまった珍映画。『バイオレンスボイジャー』の予測不能な異質な手触りも感じたけど、そのトンチキ具合は戦国武将繋がりで『幻の湖』も思わせる、噂通りの怪作だった。




 しかし、『赤影』いや、それ以前から綿々と受け継がれる『しれっと歴史改変』とチャンバラアクションの楽しさはやはり、時代劇の東映という感がある、すっかりチャンバラ時代劇は廃れてしまったけど、そのスピリットは今も子供向け番組に受け継がれているのだな、と今更思った。




 しかし、劇場版ジオウは噂以上の怪作、ことはトンチキ映画に巡り合うことが多いなあ。




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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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