作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今年はなぜかセルジオ・レオーネづいていて、ファンにはうれしい限り。昨年の長い長い『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』から始まり、今年は『続夕陽のガンマン』ロケ地発掘ドキュメンタリー『サッドヒルを掘り返せ!』(未見、どこかで再上映して!)があり、今月末には『ウェスタン』が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』と、原題でリバイバル公開、さらには宝塚で『ワンス~アメリカ』のミュージカル化もあるとか。あのチンチン見せて『誰でしょう?』もするのか? とにかく、レオーネ再浮上、遅れてきたマカロニ好きにはうれしい限りなのです。この上は死ぬまでに『夕陽のガンマン』もスクリーンで見たいものです。
そんな中やってきた、クェンティン・タランティーノの新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。直接関係ないにせよ、タイトルはレオーネ作品を多分に意識している。過去の作品からタイトルそのままいただいたり(『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』)、ちょっとひねってみたり(『ヘイトフル・エイト』は『マグニフィセント・セブン(荒野の七人)』から?)は、タランティーノ映画ではよくあること。 今回は1969年のハリウッドを舞台に、売れない俳優とその相棒のスタントマン、そして女優シャロン・テートと彼女を襲った悲劇を描く内容。相変わらずダラダラしているそのだらだら感がまた心地いいのが困ったもの。スパッと切れる回想シーンもきっちり描く。 映画からテレビの主役へ、そしてゲスト出演へと落ちていくかつての人気俳優リックと、そんな彼とつるんでるクリフ。この二人のやり取りの間に挟み込まれるシャロン・テートとその夫ロマン・ポランスキーとの華やかな生活。昔々ハリウッドで起こった、よくある話。リックはテレビのゲスト出演で先行きに不安を感じ、クリフはリックの家のアンテナ修理をしながらかつてブルース・リー(激似である。ビッグマウスなところもそれっぽい)とやりあったことを思い出し、シャロンは自分の出演作品を映画館で見る……。この何でもないような描写が『ここ大事なんだよ!』と、続いていく。 そしてひょんなことからリックに訪れる転機。セルジオ・コルブッチのマカロニウェスタン に始まるイタリアへの出稼ぎ。人生どう転ぶかわからないものである。でも時期的に言えば、マカロニも007もどき映画も下火になっていたはず。時代は70年代へ。映画からテレビに娯楽の主流が移り、スタジオシステムは崩壊しかかり、ニューシネマが台頭し始める過渡期。ルーカス、スピルバーグが現れるのはもう少し先の話。 そしてシャロンテートに訪れる悲劇、秋田書店『怪奇大全科』にもさらっと書かれており、どんなホラー映画よりも怖かったあのマンソンファミリーによる惨殺事件だ。 しかしそこはタランティーノである。『映画は絵空事よ、嘘ついてもええんじゃい!』とばかりにお得意の歴史改変ビームをぶっぱなす。突如展開される血糊多めのアクション! またやりやがった! これは再現ドラマではないのだ、タランティーノユニバース内での出来事だった! 全編にちりばめられた小ネタの数々、映画愛が深すぎて伝わりにくい描写の数々、そして足裏へのフェティシズム。タランティーノはホンマに変わらんのう、と思った次第。 PR |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
カレンダー
最新TB
最新CM
[07/16 JosueBix]
[07/03 FloydLef]
[06/30 JosueBix]
[06/06 DarrenVoity]
[05/28 GerardHAILS]
最新記事
(03/01)
(02/25)
(02/11)
(01/12)
(01/05)
ブログ内検索
アクセス解析
|