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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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不馴れな仕事に四苦八苦して、ようやく落ち着いた。とはいえ、その間も映画は見ていたのですが。このままだと何を見たか忘れてしまいそうになるので、駆け足でTwitterの呟きから抜粋し、加筆しておくことにします。



6.10新世界東映



『喜劇トルコ風呂王将戦』菅原文太と山城新伍がトルコ王の座をかけて戦う、という話ではない。十三のヒモ仲間と山城新伍が珍商売、そして巨大トルコ経営でウハウハの艶笑喜劇。それほどエロはなく、いつも脇でハヒハヒ言ってた新伍ちゃんがむくんだボディで大活躍! 菅原文太は最初と最後に出演。


 三角マークの東映映画、例によってヤクザの魔手が伸びる。口八丁手八丁でやり込める新伍ちゃん、最後はヤクザVSトルコ嬢の全面抗争へ。吉本芸人多数出演。新伍ちゃんとヒモ仲間の岡八郎と潮健児の三人がメイン。そして先週に続き、ラストでスクリーンから客席に語りかける新伍ちゃん。早すぎた4DXだ! 渡辺祐介監督は、この時期松竹と東映で喜劇を撮っていたとのこと。ドリフや必殺仕掛人等々松竹のイメージが強い。今度新世界で上映の『喜劇特出しヒモ天国』は森崎東監督でこれまた松竹のイメージ。東映艶笑喜劇と松竹監督の関係は?



『資金源強奪』ふかさくきんじ監督。自分を見限った組織に復讐するため、賭場荒らしで足のつかない大金を得る北大路欣也、室田日出男、川谷拓三。もちろん組織は追ってくる、さらに悪徳刑事も。騙し騙され三つ巴の現金争奪戦、後の『いつかギラギラする日』を思わせる。死屍累々だけど爽やかな幕切れ 。通天閣近くの映画館で、通天閣からライフルをブッぱなす梅宮辰夫を見る不思議な感覚。『トルコ風呂王将戦』もこの作品も、ロケ地は大阪。すっかり変わったけど、通天閣は健在。今は串カツの客引きがチンピラの如くたむろしてるなぁ。






6.11TOHOシネマズ鳳
MX4Dで『ゴジラ キングオブザモンスター』三回目。怪獣が出るとシートがグラグラー、ピカピカー! ゴジラが海から登場で水しぶきバシャー、鼻息がザワー!怪獣バトル向けの上映形式。パックンすると、シートの背もたれがびくん!と揺れたのが怖かった。





6.21TOHOシネマズなんば
人生初『八甲田山』健さんチームと北大路欣也チーム、なぜ差がついた?
 歩く、ひたすら雪の中を歩くシンプルな構成ながら、白い地獄をこれでもかと見せてくれる。途中で冷房がきつくなってこっちも死にかける、命懸け4DX 。


『八甲田山』はあの長尺で、延々雪中行軍してるのがすごい。普通、もうちょいドラマあるでしょ。その辺ゴッソリ抜いてひたすら行軍。始まってすぐにまくし立てる大滝秀治、終盤で『むほぉ?』と奇声を上げる。他に、お花畑をスローで駆け抜ける緒形拳がみどころ。『八甲田山』4Kの映像は鼻水がツララになってるぐらい鮮明。でも、ほとんど真っ白じゃん! 大ヒット映画だったので、古本屋のパンフレットコーナー常連。今日もすぐに入手できました 。あの時の北大路欣也は『パキッ!』としてますな。先週はヤクザの賭場荒らしてたのに。


ショーック!ウソで固めた『X-MEN ダークフェニックス』。ユニークな女たちが走り回る映画でした。初日だから迂闊なこと言えないね。X-MEN の映画はだいたいヌルイ。だから、あれでいいのだ。『ファーストジェネレーション』が特別だったのだ。ヌルイミュータント運動会なのだ。しかし、今回のあの女子は顔が独特だったな。(キャラの使い方がもったいない。残念なラスト)




6.23京都シネマ
 京都ブラブラして、初の京都シネマで『バイオレンス・ボイジャー』! 松っちゃんのナレーション&タイトルの壮大さからくるダウンタウンのコント臭。しかし、すぐにそんなことは吹っ飛んでしまう、独特過ぎて説明しにくい狂気と笑いの世界。ブリーフ! 猿! あれとかこれ。ネタの細かさはKOM 並み! 人生初のゲキメーション映画。何をどうすればあの姿に行き着くのか、あの展開になるのか、一筋縄ではいかない映画。子供に見せたい、でも、と躊躇ってしまうぐらいの内容が面白いのです。昨日は宇治茶監督、安斎レオPの舞台挨拶もあり。食玩でお世話になりました。ブリーフ。先日のエメゴジイベントの際に監督が仰ってた、『日本人と外国人の少年コンビ』は昭和ガメラシリーズを彷彿とし、少年たちの冒険譚という構成もなるほど……と思わせてからのドーン! 予測できない、予想してはいけない映画だった、『バイオレンス・ボイジャー』は。人気女性声優がブリーフ! 




6.24新世界東映
『忍法忠臣蔵』忍者丹波哲郎が西村晃の命を受け、くの一軍団と共に赤穂浪士の討ち入りをお色気込みで阻止するが……。モノクロ画面に淡々と展開される丹波忍法、お色気は控えめ、地味な印象。忍法描写にちょっと特撮。



『怪談蛇女』。あの『世界怪獣大全集』にも載った蛇女! 日本海の小さな村。父を亡くし地主に畑を奪われた母娘の住み込み奉公。やがて母はイビられて死に、娘も山城新伍に汚されて自害。その日から奇怪な出来事が起こり……あまり蛇との因果関係が薄いような。『東海通四谷怪談』の如く、悪人は怪異に錯乱し、自滅する。地主がすがるのを拒むようにスッと移動する仏壇。気づけば墓場、池に立っている幻想的な場面と、『東海通四谷怪談』を彷彿させるシーンも。でも、蛇との因果関係は薄い。冒頭で死んで、度々幽霊となって現れる西村晃、そして丹波哲郎。ほぼ毎週新世界東映で映画見て、ほぼ同じキャストを見てきたけど、一番多く見た俳優は、室田日出男かもしれない。時空を越え存在する室田日出男! 怖かったのは、突然現れる西村晃の幽霊よりも、深夜に聞こえるヒュ~という音が剃刀で首切って自害した娘の傷口から出ていた、というところ。まだ生きていたかもしれない、死にきれない無念さが後の復讐劇へと繋がっていくのだ、と思った




6.27TOHOシネマズ泉北
 朝から検尿五人分採取しての仕事上がりに『メンインブラックインターナショナル』。珍妙な宇宙人を珍妙な武器で迎え撃つ珍妙な映画。テッサトンプソンがちょこまかと動いてキュートですが、実際に会うと、でかくてゴツかったりするんだろうな、と思った。ラストのタコヘドラ星人もよかった。メンインブラックもX-MEN も基本的に『ぬるい』。だから、新作もあんな感じでエエのでは? 銃やメカがメタリックなピカピカで、個性のきつい宇宙人が出ていればエエのです。スピルバーグは30年かけてようやく宇宙人と地球人が共存する? 世界を作ったのですな。シリーズのラスボスですよ。




以上。ほぼ毎週映画見てる。今月は新世界東映のラインナップが面白すぎたからだ。そして、6月の映画はまだある。旧作、新作色々見たけど、一番心に刺さったのは、先の展開が読めない、まるで他人の夢を見ているような『バイオレンスボイジャー』でした。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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