作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 何度も見た映画だけど、4K画質で見ると、感情によって浮かび、流れる汗の量や涙の軌跡がよく見える。8月の暑さもモノクロの映像を突き破るように、こちらに伝わってくる。
ポツダム宣言受理、そして政府は、軍人たちは? を描いた骨太な一大群像劇、『敗戦』という得体のしれないバケモノを相手にある者は淡々と、あるものは過激に動き回る。これが『シン・ゴジラ』のひな型と言われたりもするけど、これよりも戦争への怒りをぶつけたまま東京湾で骨になった主人公を描いた『肉弾』の方が『シン・ゴジラ』に近いような気もする。長尺だけど、ダレない、飽きないのはアクションは・岡本喜八監督の手腕のなせる業か。
そして、モノカキ仕事したり、PCの不調に悪戦苦闘したりしながら、なんとかひと段落着いたので、九条シネ・ヌーヴォで『新幹線大爆破』を。
これまたパニック映画ブームの最中に『うちは新幹線がドカンじゃ!』とばかりに東映が送り込んだオールスター大作。走る爆弾と化した新幹線、警察は、国鉄(JR)は、政府は? 社会の矛盾に押しつぶされそうになったはぐれ者たちが廃工場で肩寄せ合っておこなう反逆の狼煙。寡黙な健さんは、表情だけで怒りを表し、生まれた時から反体制な臭いを漂わす山本圭は常に社会に怒ってる。普通のやくざ映画なら相まみえないこの二人が絡むことで不思議なミスマッチ感を生み、作品の魅力に繋がっているのでは? と思う。 そもそも爆弾を積んでなくても、千葉真一の運転する新幹線なんてあぶなかっしくて乗りたくない。それはさておき、この映画は千葉真一史上、最も千葉真一が動かない映画でもある。
オールスター映画とはいえ、やくざ映画でおなじみの顔ぶれが国鉄職員や警察に扮するおかしさ。そんな中で、非ヤクザ、非東映の宇津井健を物語のセンターに配置することで、彼の孤独感を浮き彫りにしていると思う。情報操作をして犯人をおびき寄せる警察のやり方に怒りを覚える彼もまた、一歩間違えれば犯人側になってしまうかもしれない、そんな気がする。
大がかりなミニチュアやシュノーケル撮影を駆使した新幹線の疾走シーンは実景と間違えるほど。本物を使ったと思しき機関車の爆破シーンも大迫力。しかし、いまだに【新幹線に仕掛けた爆弾の配置図を記した書類を置いた喫茶店が、突然出火する】という無理やりサスペンスを増していく演出はどうかと思うし、突然すぎて謎である。
冒頭とラストに流れるスキャットがレオーネの映画を思わせ、『夢を掴みかけた男』の哀愁を盛り上げてくれる。
というオールスター映画二本。PCはいつか買い換えないといけない、今がその時なのかどうか、いやでも、今もこうしてPCで文章を打っているのだから、もう少し、頑張ってみたいと思う。
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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