作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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お盆は子供らと下鴨神社の古本市やアメ村行って汗とお金がドバっと出た。
そしてお盆が明けて、また京都へ。みなみ会館再開したら、毎月行くのに、懲りずに京都。なのにあなたは京都へ行くの。 京都文化博物館【銀幕が汗をかく− 映画で感じる夏】特集で岡本喜八監督『肉弾』が上映。去年の今頃、九条シネヌーボォのATG特集でもかかっていたけど、見逃してしまった。これは見ないと、と京都へ。 その前に。ちょっと寄り道して亀岡市へ。京都市へは何度も行ったことあるけど、亀岡は初めて。保津川下りで有名な保津川を超え、田園地帯に入る。古民家を改造したKIRIカフェで開催中の『亀岡の魅力がつまった冊子 発行記念原画展』へ。自作品に京都、大阪の映画館、古本屋のネタをちょいちょい挟むので、ついつい読んでしまう亀岡在住の漫画家グレゴリ青山先生の原画&冊子販売があったから。インド映画にも造詣が深く、以前朝日新聞のコラムに大魔神、橋本力氏のことも書かれていたので、趣味が合う、というよりも引っかかる部分の多い人だな、と思っていた。 ホンマにカフェがあるのか? と思われるような小径の奥、土塀を抜けた先にたたずむ古民家。 天井は高く、かつての面影を残しながらも、中は大勢のお客さんでにぎわっていた。子供がバンブルビーのおもちゃで遊んでいた。偶然だけど、庭には蜂の巣箱も。幸運にも青山先生が在廊されていて、京都の映画館のこととか、ほんの少しお話ができた。 そしてぶんぱくへ。前回は『祇園祭』だったなぁ。 『肉弾』は『日本のいちばん長い日』への岡本監督からのセルフアンサー。あちらが『上の人らの戦争』ならこっちは『下の人らの戦争』で、半ば私小説の『肉弾』こそ監督の描きたかった戦争だったのではなかったのか、と思う。 ブタから神へ。太平洋戦争の終結するギリギリで、即席将校として特攻を命じられた青年が、最後に出会った人たちとの交流をコミカルなタッチで描くことで、戦争のくだらなさが浮き彫りにされていく。 主人公『あいつ』が戦争終結を知ったのは海の上。ぷかぷか浮かぶドラム缶の中で、彼は怒る、戦争が終わってばんざーい、ではない。今まで何だったんだよ、戦うんじゃないのか? あの子もあの人もそれを知らずに死んだというのに。『この世界の片隅に』で主人公、すずが玉音放送を聞いた後に安堵するどころか、何かに裏切られたように怒りをあらわにするシーンがあるが、『あいつ』の怒りもそれに近いものがある。 『あいつ』は戦後20年たっても、骸骨となり東京湾で叫び続ける。東京湾、岡本喜八というワードだけでつなげるのは無理があるかもしれないけど、これがのちに『シン・ゴジラ』になるのでは。第五形態は骸骨のようなゴジラ人間だったのも偶然だろうか。『あいつ』がその怒りをぶつけに帰ってきた、というのはこじつけだけど、『日本のいちばん長い日』『沖縄決戦』の大情況を描く作劇を踏襲した『シン・ゴジラ』だから『肉弾』が内包されていても不思議ではない。 見終わると、外は薄暗くなっていた。チャリンと募金し、外に出ると、まだ暑かった。あいつは今も叫んでいる。 PR |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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